N88-BASIC(86) MKI$/MKS$/MKD$関数
MKI$/MKS$/MKD$
- 機能
- 各数値を内部表現に対応した文字コードを与える
- 書式
- MKI$(整数表記)
MKS$(単精度表記)
MKD$(倍精度表記) - 文例
- A$=MKI$(128)
LSET B$=MKS$(1.23)
RSET C$=MKD$(3.141592654#)
これらの関数は,数値データをランダムデータファイルに対して書き出す際,数値データはそのままの形では書き出すことができないため,これを文字型データに変換するために使用するものです.
- MKI$ : 整数値を2文字(2バイト)の文字列に変換(CVIの逆).
- MKS$ : 単精度実数値を4文字(4バイト)の文字列に変換(CVSの逆).
- MKD$ : 倍精度実数値を8文字(8バイト)の文字列に変換(CVDの逆).
実際にランダムデータファイルに数値データを書き出す際には,まずこれらの関数を用いて数値データを文字型化し,これをLSET/RSETでフィールド変数にセットしてから, PUTを行います.
これらの関数で文字列に変換された数値データを,もとの数値型に変換するには, CVI/CVS/CVDの各関数を使用します.
数値から文字への変換は数値の内部表現の値をそのままそれに対応する文字コードをもつ文字列にすることによって行われます.実際の数値と変換後の文字列との関係を整数値で説明すると次のようになります.
整数値が16961の場合,この数値の内部表現は&H4241(16進表記)であり, A$=CHR$(&H41)+CHR$(&H42),すなわち, A$="AB"となります(上下バイトが逆になることに注意).つまり,数値データをキャラクタコードとみなすわけです.
注意
STR$関数とは変換のしかたがまったく異なります.
参照:CVI/CVS/CVD, LSET/RSET,サンプルプログラム26
出典:N88-日本語BASIC(86)(Ver6.2) リファレンスマニュアル、日本電気株式会社、1991年発行