製品サポート:
西暦 2000 年問題とは関係なく、マイクロソフトでは、つねに
最新のリリースおよびサービス パックをインストールすることをお客様に
推奨しております。その一方、さまざまな理由で、お客様が最新のリリースに
変更できない場合があることも理解しております。お客様の西暦 2000 年への対応
作業にご協力するため、マイクロソフトでは、Internet Explorer 5.0 を西暦 2001 年 1 月 1 日まで
"対応" ソフトウェアとしてサポートする計画です。リリースされる新しいサービス バックも
西暦 2000 年に対応しており、それには 2000 年対応以外の内容も含まれます。
これは、お客様に 2000 年対応のためだけに製品のアップデートをお願いすることを
最小限にするためです。
発売日: 1999 年 3 月
日付の処理
Internet Explorer では、内部的に Win32 FILETIME 構造体として日付が保存されます。FILETIME 構造体は 64 ビット値で、1601 年 1 月 1 日以降の 100 ナノ秒単位の数を示します。
下 2 桁の西暦の処理
Microsoft Internet Explorer 5.0 では、次のように下 2 桁の西暦が解釈されます。
00 年 1 月 1 日~ 79 年 12 月 31 日は、2000 年 1 月 1 日~ 2079 年 12 月 31 日と解釈されます。
80 年 1 月 1 日~ 99 年 12 月 31 日は、1980 年 1 月 1 日~ 1999 年 12 月 31 日と解釈されます。
製品の問題
- 1. MFC40.DLL に既知の西暦 2000 年問題があります (下の説明を参照してください)。Internet Explorer 5 は、既にシステムにある MFC40.DLL を使用できます。MFC40.DLL がシステムに存在しない場合は、Internet Explorer 5 は MFC40.DLL をセットアップ時にインストールします。MFC40.DLL がシステムに存在する場合、 Internet Explorer 5 は MFC40.DLL を自動的に更新することはありません。
MFC40.DLL/MFC40U.DLL の更新版を入手する方法
MFC40.DLL/MFC40U.DLL の更新版を入手する方法:
Windows 95 を実行している場合 - MFC40.DLL ファイルの更新版は、99 年夏にリリースされる予定の Windows 95 西暦 2000 年問題修正プログラムに含まれます。
Windows 98 を実行している場合 -
)
MFC40.DLL および MFC40U.DLL:日付の表示にこの 2 つの DLL のうちの 1 つを使用しているプログラムでは、西暦 2000 年以降の日付が正しく処理できない場合があります。たとえば、2000 年 5 月 2 日は 100 年 5 月 2 日と解釈される場合があります。Microsoft では、このような問題を回避するために、この 2 つの DLL を更新しました。MFC を使用しているソフトウェア開発者は、詳細について、近く発表される MFC40.DLL 西暦 2000 年問題対応ドキュメントを参照してください。
日付に関する注意事項
Internet Explorer の日付処理に関係なく、Web ページの HTML コンテンツ、JSCRIPT、Java アプレット、サーバー スクリプト、コントロールで西暦 2000 年問題が起こる場合があります。
JSCRIPT のメソッド .getYear() は、1999 年までの対応期間内は下 2 桁の文字列の西暦を返し、2000 年以降の対応期間内は 4 桁の西暦を返します。Web 作成者は、4 桁の西暦だけを返すメソッド .getFullYear() を使用することもできます。
JSCRIPT 関数の Date() は、mm/dd/00 を 1900 年と解釈します。mm/dd/2000 とすると、2000 年を返します。
Internet Explorer の履歴で日付を表示する場合、Windows または Windows NT で西暦を 4 桁で表示するためには、コントロール パネルの [地域] で 4 桁の西暦を設定する必要があります。まだ有効ではない証明を Internet Explorer でテストすると、その証明の期限が終了したことを示す間違ったメッセージが表示されます。
ガイドラインと推奨事項
Web サイトや Web ベースのアプリケーションの 西暦 2000 年問題をテストする場合は、Internet Explorer、Web サーバー、そして該当する場合はプロキシ サーバーが 2000 年に移行しても機能することをテストする必要があります。たとえば、Web サーバーやプロキシ サーバーには、HTTP/1.0 ヘッダーで下 2 桁の西暦を使用しているものがあります。Microsoft では、よく使用されている Web サーバーやプロキシ サーバーをテストしました。しかし、Internet Explorer の検証では、次の項目についても使用している環境で確認してください。
- 認証
: セキュリティが確立されたサイトや SSL 接続を使用している場合、権限のあるユーザーが正しく認証されること、権限のないユーザーが拒否されること、正しい処理が行われることを確認します。注意: まだ有効ではない証明を Internet Explorer でテストすると、その証明の期限が終了したことを示す間違ったメッセージが表示されます。
- コードのダウンロード
: デジタル署名されたコードをダウンロードすると、期限付きの署名もダウンロードされます。必要な ActiveX コントロールのダウンロード、インストール、操作と、ダウンロードしたコードの Authenticode 署名が正しく処理されることを確認します。まだ有効ではない証明を Internet Explorer でテストすると、その証明の期限が終了したことを示す間違ったメッセージが表示されます。
- ファイルのダウンロード
: サイトで参照しているすべてのファイルが正しくダウンロードされることを確認します。
- 検索
: 検索バーがよく使用する検索プロバイダに対して機能することを確認します。
- 履歴
: Internet Explorer で、今日、前日、過去の週にアクセスしたサイトが表示されることを確認します。
- 自動設定
: Internet Explorer 管理者キット (IEAK) では、サーバー上の管理者が管理する新しい設定や制限をダウンロードできます。自動設定には、日付またはタイムアウト値に基づく設定の更新などのオプションがあります。
また、Web サーバーとプロキシ サーバーの西暦 2000 年問題対応状況と推奨事項について、各ベンダに問い合わせてください。
西暦 2000 年問題には、コンテンツ固有のものもあります。インタラクティブなサイトがその Web ページの HTML コンテンツ、cookie、JSCRIPT、Java アプレット、サーバー スクリプト、コントロールに関して 2000 年に対応していることを確認します。