日付の処理
すべての日付は内部的に Win32 FILETIME 構造体として保存されます。FILETIME 構造体は 64 ビット値で、1601 年 1 月 1 日以降の 100 ナノ秒単位の数を示します。
下 2 桁の西暦の処理
Outlook Express は、日付表現として下 2 桁の西暦を生成しません。
Outlook Express はほかの電子メール クライアントおよびニュースリーダと連係して動作します。一部の古いクライアントには、西暦 2000 年問題に非対応で、"dd/mm/yy" 形式の日付でメッセージを送信するものがあります。
Outlook Express 4.0 の問題
Internet Explorer 4.01 Service Pack 1 より前のバージョンの Outlook Express は、下 2 桁の西暦を使う電子メール クライアントまたはニュースリーダからメッセージを受信すると、そのメッセージの日付を 1900 年代と見なします。この日付の処理方法は Internet Explorer 4.01 Service Pack 1 から変わりました。
Internet Explorer 4.01 Service Pack 1 に付属の Outlook Express は、西暦下 2 桁の値 50 ~ 99 を 1950 ~ 1999 年と見なし、00 ~ 49 を 2000 ~ 2049 年と見なします。
推奨事項
Internet Explorer 4.01 Service Pack 1
には、これらの問題に対する修正プログラムが含まれています。
ガイドラインと推奨事項
メール サーバーの 2000 年対応をテストするには、Microsoft Outlook Express とメール サーバー (IMAP または POP3 と SMTP) を 2000 年に移行する必要があります。たとえば、メッセージ ヘッダーに西暦下 2 桁の日付を使用するサーバーもあります。Outlook Express チームは一般的なサーバーとの連係動作をテストしましたが、実作業環境でも以下のテストを行って、Outlook Express の 2000 年対応を検証してください。
- 認証:
メメール サーバーに対して SSL 接続を使用する場合は、権限のあるユーザーが正しく認証されること、権限のないユーザーが拒否されること、正しい処理が行われることを確認します。
- S/MIME:
デジタル署名されたメッセージには、期限付きの証明によって生成された署名が含まれています。現在の日付が証明の有効期限を過ぎると、証明期限の終了を示すメッセージが正しく表示されることを確認します。ただし、まだ有効になっていない証明を Outlook Express でテストした場合、その証明の期限が終了したことを示す間違ったメッセージが表示されます。
- 並べ替え:
メッセージ リストビューでメッセージが正しく並べ替えられることを確認します。
- メッセージ削除日の指定:
POP3 サーバーのアカウントで、メールのコピーをサーバーに置き、"x 日後にサーバーからメッセージを削除する" を設定している場合、メッセージが正しく x 日後に削除されることを確認します。
- 自動設定:
Internet Explorer 管理者キット (IEAK) では、サーバー上の管理者が管理している新しい設定や制限をダウンロードできます。自動設定には、日付またはタイムアウト値に基づく設定の更新などのオプションがあります。
また、それぞれの 2000 年対応状況と推奨事項については、メール サーバーのベンダにお問い合わせください。
コンテンツ固有の 2000 年問題もあります。