N88-BASIC(86) ON ERROR GOTO命令

ON ERROR GOTO

機能
エラートラップを可能にし、エラー処理ルーチンの開始行を定義する
書式
ON ERROR GOTO 行番号
文例
ON ERROR GOTO 1000

〈行番号〉には分岐させる処理ルーチンの開始行番号を指定します.

この命令を実行しておくと,エラーが起こったときに,指定した開始行から始まるエラー処理ルーチンに処理が移ります.エラー発生時のプログラム行番号はERLに,エラーコードはERRにセットされますので,エラー処理ルーチン内では,これらを利用して独自のエラー処理を行うことができます.

処理ルーチンから復帰するには,一般のサブルーチンとは異なり, RESUMEを使います.

プログラムの実行終了後は,必ずON ERROR GOTO 0を実行して,エラー割り込みを無効にしておくようにしてください.さもないと,エラーが発生するたびに(プログラムがメモリ上にある限り,ダイレクトモードであっても)エラー処理ルーチンに処理が移ってしまいます.

ON ERROR GOTO 0の実行後は,エラーが生じると通常どおりエラーメッセージが表示され,プログラムの実行は停止します.

エラー処理ルーチン内にON ERROR GOTO 0がある場合は,エラーによる分岐(エラートラップ)の原因となったエラーのエラーメッセージを表示し,プログラムの実行を停止します.

注意:

〈行番号〉に指定された行が存在しない場合,"Undefined line number"エラーが起こります.

エラー処理ルーチンの中ではエラー割り込みは起こりません.エラー処理ルーチンの実行中にエラーが起きた場合には,それに対するエラーメッセージが表示され,実行は停止します.

参照: ERL/ERR, ERROR, RESUME,サンプルプログラム22

出典:N88-日本語BASIC(86)(Ver6.2) リファレンスマニュアル、日本電気株式会社、1991年発行


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