本ページは公開が終了した情報の複製であり、掲載時点での情報です。本ページに記載されている内容について各所に問い合わせることはご遠慮下さい。


NCR PC


目次
● 目的と有効範囲

● 2000 年認定の戦略

● 認定の明細

● 認定計画

  2000 年認定 BIOS または
  BIOS アップグレードを利用できる PC

  西暦 2000 年対応 BIOS にアップグレードできない PC

  西暦2000年未対応及びBIOSのアップグレード未実施の対応方法

● 関連製品依存関係

● アップグレード/移行計画

  付録

  PC のハードウェアと OS の西暦 2000 年問題







目的と有効範囲

この資料は NCR が販売したPCのハードウェアとソフトウェア製品に関するものです。

この資料の目的は、 NCR のお客さまに対して、2000 年対応プロジェクトの計画を効率よく立てるために必要な情報を提供することにあります。この資料の使用については、必ず NCR の営業・サービス担当者にご相談ください。

西暦 2000 年問題とそれに対する NCR の対応については、西暦 2000 年問題に関する NCR の Web サイトhttp://www3.ncr.com/ncr_japan/doc/solution/2000/y2k.htmlに、さらに多くの情報があります。

NCR では、お客さまの 2000 年認定プログラムをサポートするためのさまざまなサービスを用意しております。それらのサービスには、プロジェクト管理、目録作成、査定、計画、移行、テ スト、実施、およびアプリケーション・ソフトウェア開発といったサービスが含まれます。詳しくは、御社をご担当させて頂いている営業部員や、SE、CEに お尋ねください。

尚、この資料は情報提供を目的として作成したもので、弊社の製品やサービスに関して追加の保証や責任を伴うものではありません。また、内容については正確 を期しておりますが、保証の限りではなくまた予告なしに変更する場合もありますので、あらかじめご了解の上ご利用をいただきますようお願い申しあげます。 のでご了承下さい。






2000年認定の戦略

以下に「認定」および「認定する」という語が使われている場合、それは NCR の < 2000 年認定要件定義> バージョン 3.0J として発行されている標準に適合しているということを指しています。これは、NCR のインターネット・サイトhttp://www3.ncr.com/ncr_japan/doc/solution/2000/y2k.htmlにあります。また NCR の担当者からも入手できます。

NCR の Computer System Group のNCR PC製品に対して採用している 2000 年認定の戦略は下記のとおりです。

現在開発中の製品は、リリース時には2000 年認定を受ける予定です。
NCR PC の認定には、サードパーティ製のホスト・ソフトウェア、交換機ソフトウェア、ネットワーク・コンポーネント、またはアプリケーション・ソフトウェアの認定 は含まれていません。それは、お客様またはそれぞれ該当する製造メーカーの責任になります。但し、NCRにて販売したサードパーティ製のPC本体のステー タスに関しては、ご参考資料として2000年対応のステータスを当資料内にて案内致します。
NCR PC の 2000 年認定のために Computer Systems Group では、さまざまな BIOS のアップグレードをリリースしています。そのアップグレードの入手と組込みは、お客様またはそれぞれに該当する担当者の責任で行なっていただくことになり ます。


以降の段落では、NCR Computer System Group の NCR PC 製品の 2000 年対応アプローチを説明します。

● プロジェクト計画

2000 年認定プロジェクトでは、NCR はプロジェクト計画の開発に BIOS 9001 認定の開発プロセスを使用しています。プロジェクト計画サイクルにおいてそれらの計画を承認するかどうかは、プロジェクトを担当する開発管理者にまかされ ています。管理者は、プロジェクトの状況報告ツールや開発チームとの定期的な情報交換によって作成される報告書に基づいて、各プロジェクトの状況を定期的 に確認します。1997 年内が期限のプロジェクトに関しては、2000 年認定のさまざまな開発作業を、可能なかぎり現行の製品開発作業と組み合わせるようにしています。


● テスト計画

前述のプロジェクト計画の開発のための BIOS 9001 認定の開発プロセスでは、プロジェクト計画開発の時点で単体テストと統合テストの計画の開発が必要となります。それらのテスト計画は、テスト・プロセスに したがって作成・制定する必要があります。2000 年認定のテスト計画は認定定義に基づいて作成され、プロジェクトを担当する開発管理者によって承認されることになります。管理者は、開発チームとの間で定 期的にテスト計画について確認します。







認定の明細

PCには2000 年に関係する問題がたくさんあります。 それらの問題のほとんどは、年の下 2 桁を使って計算を行なうソフトウェアに関するものです。また、IBM 互換 PC には、ハードウェア/ファームウェアに関する問題もあります。それについては、この資料の中の「関連製品依存情報」の部分で説明します。

重要なことは、ファームウェアの 2000年対応を行なったとしても、西暦2000年が始まるときにすべてのアプリケーションソフトウェアが正しく機能することの保証になるわけではないと いうことです。それぞれのソフトウェアアプリケーション毎に2000 年問題の影響を検討するために試験を行なわなければなりません。また、おおくのネットワーク関連アプリケーションは時間と日付のためにネットワーククロッ クを使用しています。ネットワークタイムサービスを使用するアプリケーションは、その機械の固有の対応だけでは解決にはならないかもしれません。追加とし て、アプリケーションが通常使われる環境下でテストは行なう必要があります。






認定計画

(9005シリーズ、WaveStation、WaveNote、Globalystノートタイプモデ ルのPCは2000年認定されていません。今後も認定の計画はありませんが、2000年1月1日以降の最初の立ち上げ時にマニュアル操作にて日付を設定す ることで対応可能です。
(NCRにて販売した東芝製PCに関してはDynaBook GT−S575及びDynaBook GT−R590を除くすべてのモデルが2000年問題に対応済みです。
(NCRにて販売したシャープ製PCに関しては、Windows3.1環境で使用しているモデルに限り 2000年1月1日以降の最初の立ち上げ時にマニュアル操作にて日付を設定する必要があります。Windows95環境で使用しているモデルに関しては 2000年問題に対応済みです。
この後に示す表には、西暦 2000 年問題に関するすべての NCR PC の状況が示されています。
NCR PC の中には、ファームウェアを更新できないものや、利用できるファームウェア更新のないものもあります。お客様と NCR 営業チームでご相談の上、西暦 2000 年問題に先立ってそれらの PC を別のものにする移行計画を立てることが必要です。




BIOS アップグレード

お客様には、下記の2つの方法からお選びいただけます。

方法1  お客様がNCRに BIOS のアップグレードを依頼する。

利点は:
1. NCR カスタマーエンジニアは、モデル毎に異なる BIOS アップグレード手順の違いを把握している
2. アップグレードで2000年問題以外の部分も最新版BIOSとなる
3. お客様自身の手間を省く
4. NCR は ROM BIOS のアップグレードを「目録作成」に組みいれることが出きます。 BIOS のアップグレードは2000年問題の一要素にすぎません。「目録作成」はモデル番号、シリアル番号、BIOS バージョン、OS、アプリケーションの把握からなっています。



最寄りのNCRのカストマー・サービス・センターへお尋ねください。
一覧表は、http://www3.ncr.com/ncr_japan/doc/service/multib/sclist.html


方法2  お客様の責任において、NCRのWeb サイトから BIOS をダウンロードし、インストールすることが可能です。

注意: それぞれのPCのモデル別に BIOS のアップグレードがあり、モデルの中には 2つ のバージョンの BIOS を有するものもあります。

NCRのWeb サイトは: http://www3.ncr.com/support/pc/pcdesc/




2000 年認定 BIOS または BIOS アップグレードを利用できる PC

System NCR Class Number1 Year 2000 BIOS versionAdditional Notes
3228 Globalyst 510 1.14.00 BIOSのアップグレードが必要
3230 6xxx-0xxx (VLB) 2.08.00 BIOSのアップグレードが必要
3232 Globalyst 515 1.14.00 BIOSのアップグレードが必要
3238 Globalyst 520 1.06.00 BIOSのアップグレードが必要
3246 Globalyst 550 1.15.00 BIOSのアップグレードが必要
3248 Globalyst 620 1.07.00 BIOSのアップグレードが必要
3258 Globalyst 720 1.06.00 BIOSのアップグレードが必要
3358 Globalyst 730 1.06.00 BIOSのアップグレードが必要
3336 1.07.00 BIOSのアップグレードが必要
3338 Globalyst 530 1.06.00 BIOSのアップグレードが必要
3346 Globalyst 590 1.00.05.AUOB BIOSのアップグレードが必要
3348 Globalyst 630 1.07.00 BIOSのアップグレードが必要
3356 Globalyst 600 1.00.08.BFOB BIOSのアップグレードが必要



注:この欄の 3xxx は、NCR クラス番号であり、一部のケースの前面に印刷されている System 3000 の型式番号とは違います。PC には小さなステッカー(5cm × 2cm)が張ってあります。NCR クラス番号はこのステッカーに表示されています。




西暦 2000 年対応 BIOS にアップグレードできない PC

次の NCR PC には、利用可能な 2000 年認定 BIOS アップグレードがありません。

9005ⅡE、9005Ⅱ、PC-AX32、PC-AXL、WaveStation、WaveNote、3125、3130、WaveStation/E、3330、3333、Globalyst130、Globalyst130R、Globalyst200S



注: この表の 3xxx は、NCR クラス番号であり、一部のケースの前面に印刷されている System 3000 の型式番号とは違います。PC には小さなステッカー(5cm × 2cm)が張ってあります。NCR クラス番号はこのステッカーに表示されています。




西暦2000年未対応及びBIOSのアップグレード未実施の対応方法

全ての未実施モデルは2000年1月1日以降の最初の立ち上げ時にDATEコマンドで日付を設定することで対応をお願いいたします。

いずれの方法でも、日付の設定が完了したら、システムのハードウエア、ファームウェア、OS、アプリケーションの全てをテストしご確認願います。

サードパーティ製PCの対応状況

<東芝製PC>
システム 東芝型番対応状況
DynaBookGT-S575 051CS/WモデルBook GS0755SW *条件付き対応
DynaBookGT-S575 051CT/WモデルBook GS0755TW *条件付き対応
DynaBookGT-R590 081ST/WモデルBook GR0908TW *条件付き対応
DynaBook Satellite 110(D-STN) PA1224JS 対応済み
DynaBook Satellite 110(TFT) PA1224JT 対応済み
DynaBook TECRA 500 PA1221JW 対応済み
DynaBook Satellite 200 PA1234S9 対応済み
DynaBook TECRA 510(Win95) PA1232C9 対応済み
DynaBook TECRA 510(Win3.1) PA1232CW 対応済み
DynaBook Satellite 220 PA1240S9 対応済み
DynaBook Satellite Pro 440(S-STN) PA1241S9 対応済み
DynaBook Satellite Pro 440(TFT) PA1241C9 対応済み
DynaBook Satellite Pro 460(TFT) PA1251C9 対応済み
PV3000 575 051S/W95モデル00 5 PV3515S9 対応済み
PV3000 5100 101S/W95モデル00 5 PV353AS9 対応済み
PV3000 5100 101CDS/W95モデル'`Pシ PV353AC9 対応済み
PV3000 5133 161CDS/W95モデル00 5 PV355BC9 対応済み
PV3000 5150 161CDS/W95モデル00 5 PV356BC9 対応済み
PV3000 5166 161CDS/W95モデル00 5 PV357BC9 対応済み
PV3000 5100 121S/W95モデル00 5 PV1007JA 対応済み
PV3000 5100 121S/W31モデル00 5 PV1007JB 対応済み
PV3000 5133 241CDS/W95モデル00 5 PV1006JA 対応済み
PV3000 5133 241CDS/W31モデル00 5 PV1006JB 対応済み
PV3000 5166 241CDS/W95モデル00 5 PV1003JA 対応済み
PV3000 5166 241CDS/W31モデル00 5 PV1003JB 対応済み
Equium 5160D1 PV1022JA 対応済み
Equium 5200D1 PV1023JA 対応済み
PV3500 6200 CDS/NT4モデル00 6 PV1015JA 対応済み
PV5000 5133 101CDS/W95モデル00 5 PV555AC9 対応済み
PV5000 5150 161CDS/W95モデル00 5 PV556BC9 対応済み
PV5000 5166 161CDS/W95モデル00 5 PV557BC9 対応済み
PV5000 5200 241CDS/W95モデル00 5 PV1004JA 対応済み
PV5000 5200 241CDS/W31モデル00 5 PV1004JB 対応済み
PV5000 5200 CDS/W95モデル00 5 PV1017JA 対応済み
Equium 5200M1 PV1024JA 対応済み
PV5500 6200 CDS/NT4モデル00 6 PV1016JA 対応済み
Equium 6260M1 PA1032JA 対応済み



*次のケースに限り正しく認識しません

・レジュームの状態で2000年を迎えた場合
・MS-DOS6.2でPOWER.EXEが組み込まれている状態で稼働中に2000年を迎えた場合
・Windows95で稼働中に2000年を迎えた場合電源を切った状態で2000年を迎え、その後で電源を入れて起動した場合は正常に2000年の日付 になりますが、上記のような状態では2000年に移行しません。このように正しい日付になっていない時は、DATEコマンド等で正しい日付を設定するか、 一度マシンを再起動して下さい。 正しく2000年の日付になった後は、日付の更新は正常に機能します。



<シャープ製PC>
システム シャーフ型番対応状況対応方法
MebiusNote A-355 PCA355 対応済み − 
MebiusNote A-355V PCA355V 非対応 マニュアル操作にて日付を設定
MebiusNote A354 PCA354 対応済み − 
MebiusNote A354V PCA354V 非対応 マニュアル操作にて日付を設定
MebiusNote A365 PCA365 対応済み − 
MebiusNote PCK300 PCK300 一部対応* マニュアル操作にて日付を設定
MebiusNote PCS400 PCS400 対応済み − 
MebiusNote PCA360 PCA360 対応済み − 
MebiusNote PCA360V PCA360V 非対応 マニュアル操作にて日付を設定
MebiusNote PCK400 PCK400 一部対応* マニュアル操作にて日付を設定
MebiusNote MN-5000D MN-5000D 対応済み − 
MebiusNote MN-5030 MN-5030 対応済み − 
MebiusNote MN-5100D MN-5100D 対応済み − 
MebiusNote MN-5100 MN-5100 対応済み − 
MebiusNote PCK500 PCK500 対応済み − 
MebiusNote MN-5400D MN-5400D 対応済み − 
MebiusNote MN-5410K MN-5410K 対応済み − 
MebiusNote MN-5400K MN-5400K 対応済み



*PCK300およびPCK400は初期立ち上げをWindows3.1環境で行った場合は非対応です。

*シャープ製品は非対応製品であっても、Windows95にアップグレードすれば対応になります。







関連製品依存情報

重要なことは、ファームウェアの 2000年対応を行なったとしても、西暦2000年が始まるときにすべてのアプリケーションソフトウェアが正しく機能することの保証になるわけではないと いうことです。西暦 2000 年問題による影響があるかどうかは、ソフトウェア・アプリケーションごとに個別にテストする必要があります。また、多くのネットワーク関連アプリケーショ ンは時間と日付のためにネットワーククロックを使用しています。ネットワークタイムサービスを使用するアプリケーションは、その機械の固有の対応だけでは 解決にはならないかもしれません。 BIOS アップグレードが必要とされているが実行されていない場合、その影響は PC のオペレーティング・システムごとに違います。場合によっては、西暦 2000 年を迎えた瞬間に OS がアクティブになっているかどうかによってその影響が違ってくることがあります。IBM 互換 PC の CMOS リアルタイム・クロック・チップの構成や、アップグレード前の PC に対して OS ごとにどんな影響があるかに関する NCR のテスト結果については、この文書の付録の部分をご覧ください。






アップグレード/移行計画

2000 年認定済みにするための BIOS アップグレードを利用できる Globalyst-PC は、前述の BIOS アップグレードを入手し、必要に合わせてそれを組み込んでください。

2000年未認定の PC では、日付に対し敏感なアプリケーションには、使用しないでください。

PC のすべてのオペレーティング・システムとアプリケーションは、それぞれふさわしいルートで入手した 2000 年認定バージョンによって更新してください。


付録

PC のハードウェアと OS の西暦 2000 年問題

ここでは、西暦 2000 年対応 BIOS アップグレードを実行していない場合に、さまざまな PC およびオペレーティング・システムにどんな影響があるかについて説明します。

この文章に記載された製品は、9005シリーズを除き、全てのIBM互換アーキテクチャーです。 かつてオリジナルの IBM 互換 PC では、リアルタイム・クロック(RTC)用 CMOS チップとして MC146818A を使っていました。この RTC では、CMOS RAM 内の現在の秒、分、時、曜日、日、月、および年が自動的に更新されます。この情報は、PC の電源がオフの間も、ボード上の電池を電源として引き続き更新されます。リアルタイム・クロック情報は、CMOS RAM のアドレス 00h〜09h に格納されます。オリジナルのこの構成は、下位互換性を保つために現在の PC にも引き継がれています。

位置: サイズ説明(BCD 形式)
00h 1 バイト 現在の秒
01h 1 バイト 秒アラーム
02h 1 バイト 現在の分
03h 1 バイト 分アラーム
04h 1 バイト 現在の時
05h 1 バイト 時アラーム
06h 1 バイト 現在の曜日
07h 1 バイト 現在の日
08h 1 バイト 現在の月
09h 1 バイト 現在の年



このオリジナルの構成では、現在の年のために 1 バイトが使われています。そのため 2 桁しか格納できません。その後の PC の設計では、CMOS RAM 構成で、年数の 100 以上の桁のための 1 バイト(世紀バイト)が追加されることになりましたが、そのバイト・データは RTC に含まれていません。したがって、西暦年数の下 2 桁が 99 から 00 になる時点で、RTC によって CMOS の世紀バイトが自動的に更新されるわけではありません。




オペレーティング・システムへの影響

2000 年の影響は、実行されるオペレーティング・システムや、2000 年が始まる時にその BIOS が実行されているかどうかによって大幅に異なります。 また、BIOS の設定により、結果は PC ごとに異なります。 各 PC を各 OS によってテストすることを強くお勧めします。

MS-DOS 3.2 (9005 IIE/9005 III用)

9005 IIEの場合:
OS が実行されている場合、電源Off時に越年した場合ともに、DOS 3.2は自動的に日付を正しく 2000-1-1 に更新します。

9005 IIIの場合:
OS が実行されている場合、DOS 3.2は自動的に日付を正しく 2000-1-1 に更新します。電源Off時に越年した場合は、1999年、2004年等、誤った年号をdateコマンドで表示します。 その場合、dateコマンドで新たに年と日付を入力することによって正しく更新されます。


MS-DOS 3.2、MS-DOS 5.0(/V) 及び MS-DOS 6.2/V

OS が実行されている場合:
AXマシン及びAT互換機に搭載されたMS-DOSは、自動的に日付を正しく 2000-1-1 に更新します。 ただし、BIOS で直接日付を参照するプログラムなどが、正しく実行できるかはそれぞれの PC の BIOS に依存します。いったん PC をオフまたはウォーム・ブートすると、MS-DOSはこの更新情報を失うため、後述の”PCがオフである場合”と同様になります。

PC がオフである場合:
ブート時、MS-DOS は、00 年が無効であると判断します。 次に、BIOS 実行時サービス INT 1Ah (時刻)の 関数 0Ah (システム・タイマー日数の読み取りコ)を呼び出します。 このBIOS 関数は、システム RAM データ・エリアの_ 40:CEh を問い合わせます。 この位置には、80-1-1からの経過日数が入っています。 この日数は、POST の際に BIOS によって設定される必要がありますが、現在のほとんどの BIOS に設定機能は備わっていないので、 40:CEh のデータは無効となります。 テストした BIOS の多くは、40:CEh を、1980年 1 月 4 日の日付を 生成する 00 03 に初期化します。 CMOS の世紀バイトは 19 のままで、CMOS の年バイトは 00 です。 この場合、MS-DOS 5.0以降であれば、dateコマンドで新たに年と日付を入力することによってCMOSの世紀バイトが正しく更新されます。 AT互換機用のMS-DOS 3.2のdateコマンドでは、CMOSの更新を行わないので、BIOS設定で正しい日付を入力する必要がありますが、一般に2桁の年号しか入力できない BIOS設定ソフトウェアでは対応できません。


Windows 3.1 / Windows 95

OS が実行されている場合:
自動的に日付を正しく 2000-1-1 に更新します。 ただし、 Windows 3.1及び初期の Windows 95 では、いったん PC をオフまたはウォーム・ブートすると、この更新情報が失われるため、後述の”PCがオフである場合”と同様になります。

PC がオフである場合:
Windows 3.1 及び初期の Windows 95 では、前述の MS-DOS と同様の結果となります。 dateコマンドまたはコントロールパネルで新たに年と日付を入力することによってCMOSの世紀バイトが正しく更新されます。


Windows NT 3.51(Service Pack 4 以前のバージョン)

OS が実行されている場合:
Windows NT は、自動的に日付を 00-1-1 に更新します。 コマンド・プロンプトでb DATE コマンドを入力すると、 現在の日付として 2000-1-1 が表示されます。 CMOS の世紀バイトは更新しません。 OS をシャットダウンして再起動すると、 次のような Windows NT の[Stop Message]がポップアップ表示されます。 "The time or date on your system is invalid. Please use the date/time applet in the Control Panel to properly set your system time and date". コントロール・パネルで日付をe 00-1-1 に設定するか、 コマンド・プロンプトでメ DATE コマンドによって日付を 00-1-1 に設定すると、 CMOS の世紀バイトは 20 に更新されます。 NT が報告するシステム日付は、2000-1-1 です。

PC がオフである場合:
Windows NT のブート時に次の[Stop Message]がポップアップ表示されます。 "The time or date on your system is invalid. Please use the date/time applet in the Control Panel to properly set your system time and date". CMOS の世紀バイトは 19 のままで、 NT が報告するシステム日付は 1900-1-1 です。


Windows NT 3.51(Service Pack 5)、Windows NT 4.00(ビルド1314, 1381)

OS が実行されている場合:
Windows NT は、自動的に日付を 2000-1-1 に更新します。 CMOS 世紀バイトを更新するので、 システムをリブートしても、正確な日付が保たれます。

PC がオフである場合:
Windows NT は、日付 1900-1-1 が無効であると判断します。 Windows NT は、正しい日付である 2000-1-1 を報告します。 この場合、Windows NT は CMOS 世紀バイトは更新しませんが、 システムをオフにした後も正しい日付が保持されます。


*その他マイクロソフト製品の2000年問題に関しては下記のWebサイトをご参照下さい。

TO microsoft.com/japan














inserted by FC2 system