文書番号: 402319
最終更新日: 1997/11/04
この資料は以下の製品について記述したものです。
- Microsoft(R) Word for Windows(R) Version 6.0 (以下 Word 6.0)
この記事は、以前は次の ID で公開されていました: JP402319
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概要
この資料は Word 6.0 に添付されている OASYS コンバータについて説明したものです。
OASYS コンバータは、ワープロ専用機 OASYS のデータファイルを Word 6.0 のデータ
として読み込むためのファイルコンバータです。このコンバータを使うことにより、
今まで専用機上でしか使用できなかった OASYS のデータを、Word 6.0 で利用すること
ができます。
OASYS コンバータを使用する前のご注意
OASYS コンバータを使用して OASYS 文書を変換できるのは、日本語 DOS/V 対応また
は、NEC PC-9801 シリーズ (および互換機) のコンピュータだけです。このコンバータを
使用する前に、お使いのコンピュータの機種をご確認ください。変換可能な OASYS 形式
のフロッピーディスクは以下のとおりです。
-
NEC PC-9801 シリーズ: 3.5 インチまたは 5 インチの 2HD、3.5 インチの 2DD フロ
ッピーディスク
-
日本語 DOS/V 対応 : 3.5 インチの 2DD フロッピーディスク
また、変換可能な OASYS 形式の文書ディスク一覧については、「ユーザーズガイド」
P620 をご参照ください。
OASYS コンバータは、Word 6.0 セットアップ時に [カスタムセットアップ] を選択し
た場合にだけ組み込まれます。OASYS コンバータが組み込まれていない場合は、再度
Word 6.0 のセットアッププログラムを実行して組み込む必要があります。
手順
ワープロ専用機 OASYS でフォーマットされたフロッピーディスクから、直接 Word 6.0
にデータを読み込むことはできません。まず、以下の手順で OASYS 文書を MS-DOS
で扱えるファイル形式に変換する必要があります。以下 (1) の手順では、ハード
ディスクが C ドライブ、フロッピーディスクドライブが A ドライブとして説明
します。
(1) OASYS 文書を MS-DOS で扱えるファイル形式に変換する
-
ファイルマネージャなどを使用して、Word 6.0 がセットアップされている
ドライブとディレクトリを確認します。
-
Windows を終了し、MS-DOS プロンプトを表示します。
-
Word 6.0 がセットアップされているディレクトリが \MSOFFICE\WINWORD の場合、
MS-DOS プロンプトに続けて以下のように入力して [Enter] キーを押します。
CD△C:\MSOFFICE\WINWORD (△はスペースを表します。)
これで、Word 6.0 をセットアップしたディレクトリに移動します。
-
A ドライブに OASYS 形式のフロッピーディスクをセット後、以下のように入力
して [Enter] キーを押します。
OAS2DOS△A:△C:\OASDATA (△はスペースを表します。)
-
C ドライブに OASDATA ディレクトリが存在しない場合は、ディレクトリを作成
するかどうかを確認するメッセージが表示されますので、[Y] キーを押します。
以上の操作で OAS2DOS というプログラムが実行され、A ドライブにセットされ
たフロッピーディスク内のすべての OASYS 文書が MS-DOS で扱えるファイル形
式に変換され C ドライブの OASDATA ディレクトリに保存されます。
-
OAS2DOS の詳細設定については「ユーザーズガイド」 P617 ~ P618 をご参照
ください。
-
変換されたファイルには、OAS001.OBD、OAS002.OBD、OAS003.OBD などの名前が自動
的に付けられます。また、以上の操作を行った後に再度同じ操作を行った場合は、
変換されるファイルに前回と同じ名前( OAS001.OBD、OAS002.OBD、OAS003.OBD )が
付けられるため上書きするかどうか確認するメッセージが表示されます。上書き
してもよい場合は、[N] キーを押します。上書きしない場合は、[Y] キーを押し
て作業を終了し、前回の変換ファイルを別のディレクトリに移動するか、新しく
作成する変換ファイルを別のディレクトリに保存するように指定し直します。ま
た、変換処理を中止する場合は、[Ctrl] キーを押しながら [C] キーを押すか、
[Esc] キーを押します。
(2) 変換した OASYS 文書を Word 6.0 のファイル形式に変換する
-
Windows を起動し、Word 6.0 を起動します。
-
[ファイル] - [開く] コマンドを選択し、[ファイルの種類] ドロップダウン
リストから "すべてのファイル (*.*)" を選択します。
-
OASDATA ディレクトリを選択後、[ファイル名] リストボックスから目的の
ファイルを選択します。
-
[ファイル形式の確認] チェックボックス をオンに設定し、<OK> ボタン
をクリックします。
-
[ファイル変換] ダイアログボックスが表示されます。
-
[変換元ファイル形式] リストボックスから、"OASYS 文書" を選択し、<OK>
ボタンをクリックします。
-
読み込まれた OASYS 文書を Word 6.0 で編集後、Word 文書形式(.DOC )で
保存します。( [ファイル] - [名前を付けて保存] - "ファイルの種類: Word
文書")
変換時の制限事項
OASYS コンバータを使用して OASYS 文書を Word 6.0 のファイル形式に変換した場
合、設定されている内容により、レイアウトなどの一部が元データの一部と同じになら
ない場合があります。以下に、OASYS 文書を Word 文書に変換した場合の制限事項を
記述します。
-
OASYS 罫線は、Word 6.0 の罫線に変換されます。ただし、変換時に OASYS の制御
記号が削除されたりすることによって、OASYS 罫線の幅にずれが生じる場合は罫線
文字列に変換されます。また括弧なども罫線文字列に変換されます。
-
OASYS 独自のフォントは、Windows 環境では再現できないため、Windows の標
準的なフォントに置き換えられます。
-
縦倍角文字は、Word 6.0 の既定のフォントサイズ、太字、既定の2倍の行間に
変換されます。横倍角文字は、Word 6.0 の既定のフォントサイズ、太字に変換
されます。
-
上部余白と左余白は、OASYS で指定された値がそのまま使用されます。右余白
と下部余白は、Word 6.0 に読み込まれたときに自動的に調整されますが、右
余白が極端に小さい場合、または 0 mm の状態では、変換できない場合があり
ます。
-
作成更新画面の 0 ページおよび印刷書式指定画面で指定する設定は、行間、
文字間、用紙サイズ、印刷の向きなどのレイアウトに関する一部の設定を除い
て、すべて変換されません。
-
ほとんどの制御記号は削除されますが、文字列に変換されるものもあります。
また、制御記号によって表現される機能のうち Word 6.0 で再現できるものは
変換されます。
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グラフ、グラフィック(図)などのイメージデータはすべて削除されます。
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Technology: kbWord600 kbWordSearch kbZNotKeyword2