Y2K 修正プログラムで修正される問題は次のとおりです。
Excel 97
日付認識時の 2 桁年号の西暦 2000 年以降に対応するモードを追加します。
これまで Excel
では、日付を入力・認識する際に年を2桁の数字で入力すると、入力した値によって、その年を西暦 19xx 年、2000 年、平成 xx 年、昭和
xx 年というように和暦と西暦を自動的に認識していました。この仕様により、2001
年以降の日付を意図して例えば「01/03/20」のような入力をすると「2001 年 3 月 20 日」ではなく「平成 1 年 3 月 20
日」として認識されます。
アップデート-2
では、上記の動作と、年号を常に西暦として認識する2種類のモードが選択可能になります。.reg
ファイルを使用して切り替えることができますので、和暦を使って互換性を維持する必要がある場合は、これまでどおりの設定で使用するモード、西暦
2001 年以降も西暦として扱う場合は、新しいモードに切り替えて使用することができます。「.reg」 ファイルは、ValuPack
に含まれます。切り替えを行う場合には、ValuPack もあわせてダウンロードしてください。
なお、この新しいモードは次期バージョンの Excel 2000 と同一の仕様となります。なお、Excel
97 アップデート-2 を含む、それ以前の Excel
でも、「YY-MM-DD」という形式で入力することで、明示的に西暦による入力を行うことができます。この形式であれば「01-03-20」は
「2001 年 3 月 20 日」として認識されます。
2 桁入力の範囲 |
従来の Excel および
Excel 97 sr2 モード切替前 |
Excel 97 sr2 モード切替後 |
00 |
2000 |
2000 〜 2029 |
01 〜 20 |
平成 1 〜 20 |
21 〜 29 |
昭和 21 〜 29 |
30 〜 64 |
昭和 30 〜 64 |
1930 〜 1999 |
65 〜 99 |
1965 〜 1999 |
Microsoft Query 97 (Msqry32.exe) では、アップデート後は、00-29 のように入力された数値は 2000 年から2029 年、30-99 と入力されたものは 1930 年から 1999 年と判断されます。
PowerPoint 97
Microsoft PowerPoint 97 では、PowerPoint 4.0
形式で保存する際に、自動的に更新される設定の 2 桁表示の年号が含まれていると、2000
年以降の年号が正しく表示できない問題が発生します。本アップデート プログラムをインストールすることにより、この問題は解消されます。
なお、この件に関しての詳しい情報はこちらのページで掲載しています。
Outlook 97
システムカレンダーが 2000 年以降に、予定表の [移動]-[指定の日付へ移動]
コマンドで、日付の年号を西暦 2 桁の数字で入力した場合、19xx 年が 20xx
年と認識される場合がある問題を修正しました。アップデート後は、2000 年以降に 19xx年のカレンダーに戻るために 2 桁の年号を入力したとき
30 以上の年号は、19xx と認識されます。
西暦 2 桁の数字の日付表示データをインポートまたはエクスポートした場合に正しく処理されない場合がある問題を修正しました。
なお、この件に関しての詳しい情報はこちらのページで掲載しています。
cc:Mail
の extention を追加後に cc:Mail のメールデータをインポートする際に 2000 年以降に送信されたアイテムの年号が正しくインポートされない場合がある問題を修正しました。
なお、cc:Mail メッセージング サービスに関しての詳しい情報はこちらのページで掲載しています。
Office 97
[プロパティ] ダイアログの 2 桁の年が 20 世紀になる問題を修正しました。アップデート後は、Windows のコントロールパネルの地域設定を参照して年号を処理します。
Word 97
ドキュメントのプロパティーの[内容にリンク]で、一覧で表示される日付が正しく表示されない場合がある問題を修正しました。
Access 97
Jet データベース エンジンの修正となります。
コンピュータのシステム日付が 2000 年以降の場合、2000 年以前に作成した 2 つのレプリカセット間で同期をとることができない場合がある問題を修正しました。
なお、この件に関しての詳しい情報はこちらのページで掲載しています。
以前の Jet データ ベース エンジンでは、年号を 2
桁で格納し、年号の解釈はクエリ実行時のシステムの設定に基づいていました。このアップデートを使用すると、年号はクエリの作成時またはデータ
フィールドのアップデート時のシステムの設定に基づいて 4 桁で格納されます。
なお、この件に関しての詳しい情報はこちらのページで掲載しています。