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サポート技術情報

MS-DOS 6.2/V上でDOS 5.x/Vの外字を使用する方法について

文書番号: 406002

最終更新日: 1997/11/01


この資料は以下の製品について記述したものです。


この記事は、以前は次の ID で公開されていました: JP406002

概要

MS-DOS 6.2/V 上で、Upgrade する前の DOS 5.x/V (MS-DOS 5.0/V、IBM DOS J5.x/V)の外字を使用する方法について説明します。

DOS 5.x/V の外字フォントファイルを MS-DOS 6.2/V 上で使用する

MS-DOS 6.2/V に添付されている外字フォントファイルは GAIJI16.FNT (画面表示用)と GAIJI24.FNT (プリンタ用) で、DOS ディレクトリにあります。Upgrade する前のDOS 5.x/V (MS-DOS 5.0/V、IBM DOS J5.x/V) の外字フォントファイルは $SYS1Z16.FNT(画面表示用) と $SYS1Z24.FNT (プリンタ用) で、通常ルートディレクトリに存在します。
フォントファイルは CONFIG.SYS で JFONT.SYS が組み込まれる時にメモリに読み込まれます。既定の設定では JFONT.SYS のフォントファイルの場所を指定するスイッチが"/P=C:\DOS\" のように DOS のディレクトリを指定しているため、DOS のディレクトリにある GAIJI16.FNT と GAIJI24.FNT が読み込まれます。したがって DOS 5.x/V で作成した外字フォントファイルを読み込むためには、GAIJI16.FNT と GAIJI24.FNT の代わりに $SYS1Z16.FNT と $SYS1Z24.FNT を読み込む必要があります。
また、DOS 5.x/V で作成した外字フォントファイルを編集する場合、DOS 5.x/V の外字フォントファイルと MS-DOS 6.2/V の外字フォントファイルの構造が異なるため、MS-DOS 6.2/V に添付されている FONTEDIT.EXE では編集できません。よって DOS
5.x/V に添付されている "USRFNT.EXE" を使用する必要がありますが、この"USRFNT.EXE" コマンドは、ルートディレクトリにある外字フォントファイルを対象としています。
したがって、MS-DOS 6.2/V 上で DOS 5.x/V の外字フォントファイルを使用するには、以下に示す手順を実行して、MS-DOS 6.2/V に必要なフォントファイルをルートディレクトリに移動させてください。なお、以下の例では MS-DOS 6.2/V のディレクトリは
"DOS" とします。

<手順>

MS-DOS 6.2/V に必要なフォントファイルをルートディレクトリに移動させます。
  1. DOS ディレクトリにある MS-DOS 6.2/V 用のフォントファイルをルートディレクトリにコピーします。コピーするファイルは ANK16.FNT、ANK19.FNT、KANJI16.FNT、KANJI24.FNT の 4 つです。MS-DOS のコマンドラインから次の 2 行を入力します。
            COPY C:\DOS\ANK*.FNT C:
            COPY C:\DOS\KANJI*.FNT C:
    
    これで、DOS ディレクトリにある MS-DOS 6.2/V のフォントファイルがルートディレクトリにコピーされました。
  2. DOS ディレクトリにある GAIJI16.FNT と GAIJI24.FNT のファイル名を変更します。ここでは GAIJI16.FFF と GAIJI24.FFF というファイル名に変更します。MS-DOSのコマンドラインから次のように入力します。 REN C:\DOS\GAIJI*.FNT GAIJI*.FFFこれで、MS-DOS 6.2/V 添付の外字フォントファイル GAIJI16.FNT と GAIJI24.FNTは存在しなくなりました。
  3. CONFIG.SYS ファイル内の JFONT.SYS でのフォントファイルの指定を、DOS ディレクトリからルートディレクトリに変更します。つまり、次のような記述になります。
            DEVICE=C:\DOS\JFONT.SYS /P=C:\
    
  4. マシンを再起動します。
この作業により、MS-DOS 6.2/V 上で DOS 5.x/V で作成した外字を使用できるようになります。しかし、その外字を編集する場合は DOS 5.x/V の "USRFNT.EXE" を使用してください。USRFNT.EXE の使用方法については、DOS 5.x/V のマニュアルなどをご参照ください。

Keywords: DOS6V EUDCEDIT FILE FONT GAIJI KB406002
Technology: kbMSDOS620 kbMSDOSSearch

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