文書番号: 405993
最終更新日: 1997/11/01
この資料は以下の製品について記述したものです。
Microsoft(R) MS-DOS(R) 6.2/V Upgrade Operating System (以下 MS-DOS 6.2/V) この記事は、以前は次の ID で公開されていました: JP405993
概要
DoubleSpace を使用してハード・ディスクを圧縮した環境で、MS-DOS 6.2/V 起動時に以下の問題が発生した場合の対処方法についてご説明いたします。
画面左上に「 Starting MS-DOS ...」と表示が出たまま止まってしまう。 画面左上に「 Starting MS-DOS ...」と表示が出た後、次のメッセージが表示される。Bad or missing Command InterpreterEnter correct name of Command Interreter(eg, C:\COMMAND.COM) 画面左上に「 Starting MS-DOS ...」と表示が出た後、時間と日付の入力を英語で求められ、その後英語モードのまま MS-DOS 6.2/V が起動してしまう。さらに、起動ドライブにほとんどファイルがない状態になっている。 この現象が起こる原因
この問題は、起動時に MS-DOS 6.2/V が何らかの理由により圧縮ボリュームファイルCVF )をマウント(取り付け)することができないために発生します。
DoubleSapce を使用してハード・ディスクを圧縮すると、その情報が DBLSPACE.INIファイルに記録されます。そのため、MS-DOS 6.2/V は起動時に DBLSPACE.INI ファイルの存在をチェックし、存在している場合にはその情報に従って圧縮ドライブのマウント(取り付け)を行います。(圧縮されたドライブは、マウント(取り付け)を行うことにより MS-DOS 6.2/V から使用可能となります。)
しかし、何らかの原因により DBLSPACE.INI ファイルの情報が欠落していたり、ファイルそのものが損失してしまった場合には、起動時に圧縮ドライブを正しく取り付けることができなくなってしまいます。また、この起動時の圧縮ドライブに対する一連の動作は CONFIG.SYS が読み込まれる前に行われるため、フロッピー・ディスクから MS-DOS 6.2/V を起動しても回避することができません。
対処方法
まず、以下の手順を実行する前に、次のものを準備してください。
MS-DOS 6.2/V のセットアップ用ディスク6枚組み
MS-DOS 6.2/V のセットアップ用ディスクの1枚目(ラベルに「セットアップディスク」と書かれているもの)をフロッピー・ドライブに挿入し、マシンを起動します。
画面左上に「 Starting MS-DOS...」と表示されたら、CTRL キーと F8 キーを同時に押します。 次のメッセージ( A もしくは B のどちらか)が表示がされたら、ESC キーを押します。
A.
MS-DOS will prompt you to confirm each CONFIG.SYS command.
DEVICE=BILING.SYS [Y,N]?
B.
You pressed CTRL+F5 or CTRL+F8 to bypass DBLSPACE.BIN.
Therefore, none of your compressed drives are available.MS-DOS will
prompt you to confirm each CONFIG.SYS command.DEVICE=BILING.SYS [Y,N]?
「キーボードのタイプを判定します.」と表示されたら、画面の指示に従ってください。 画面が青くなり、「セットアップへようこそ」と表示されたら、F3 キーを押してください。 「セットアップの中止」の画面が表示されたら、もう一度 F3 キーを押してください。 コマンド・プロンプトが表示されたら、次のコマンドを1行ずつ実行します。
COPY COMMAND.COM C:\ /Y
COPY EXPAND.EXE C:\ /Y
カレント・ドライブをCドライブに変更するため、次のコマンドを1行ずつ実行します。
C:
SET COMSEPC=C:\COMMAND.COM
注意: 必ずカレント・ドライブが「C」になっていることを確認してください。 MS-DOS 6.2/V のセットアップ用ディスクの 2 枚目をフロッピー・ドライブに挿入し、次のコマンドを1行ずつ実行します。
EXPAND A:\ATTRIB.EX_ C:\ATTRIB.EXE
EXPAND A:\DBLSPAC2.EX_ C:\DBLSPACE.EXE
ATTRIB -S -H -R DBLSPACE.INI
(「ファイルが見つかりません」とエラーが出た場合には、次の手順10.へ進んでください。)
REN DBLSPACE.INI DBLSAPCE.ORG
DBLSPACE.INI ファイルを初期化するため、次のコマンドを実行します。その際に、「 ECHO 」と「.」は続けて入力してください。空白を入れてはいけません。
ECHO. > DBLSPACE.INI
フロッピー・ドライブよりディスクを取り出し、マシンを再起動します。MS-DOS6.2/V が英語モードで起動し、日付と時間の入力を促してきますので、それぞれEnter キーを押します。
コマンドプロンプトが表示されたら、次のコマンドを実行します。これで、圧縮ドライブが使用可能となります。
DBLSPACE /MOUNT C:
次のメッセージが表示され、コマンド・プロンプトが表示されたらマシンを再起動してください。
DoubleSpace is mounting drive C.
DoubleSpace has mounted drive C.
起動ドライブ以外のドライブも圧縮している場合 もし、圧縮ドライブが複数存在する場合は、再起動後、コマンド・ラインから「 DBLSPACE 」と入力し、DoubleSpace のユーティリティを起動し、次の操作により圧縮ドライブをマウント(取り付け)てください。
ALT キーと D キーを押し、「ドライブ (D) 」メニューを選択します。 メニューの中から「取り付け (M) 」を選択します。 「圧縮ドライブの取り付け」の画面が表示されますので、マウント(取り付け)するドライブをカーソル・キーで選択し、Enter を押します。さらに、ほかの圧縮ドライブをマウント(取り付け)する場合には、手順 1 .から手順 3 .を繰り返します。もし、手順 2 .を実行した際に次のメッセージが表示された場合は、「ツール (T) 」メニューから「オプション (O)...」を選択し、「 DoubleSpace に予約する最後のドライブ」を増やしてください。下方向カーソル キーによりドライブを増やすことができます。
DoubleSpace が使用できるドライブは,もうこれ以上ありません.
追加するには,{ツール}メニューから{オプション}コマンドを
選んでください.
Keywords: BOOT DBLSPACE DOS6V ERROR TSHOOT エラー KB405993
Technology: kbMSDOS620 kbMSDOSSearch