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サポート技術情報

1024FD.EXEを使用する際の注意点

文書番号: 405943

最終更新日: 1997/11/02


この資料は以下の製品について記述したものです。


この記事は、以前は次の ID で公開されていました: JP405943

概要

1024FD.EXE は、2HD(1.25MB) (以下 1024BPS) でフォーマットされたフロッピーディスクにアクセスできるようにする常駐プログラムです。この 1024FD を使用する際の注意点について説明します。

1024FD とは?

1024FD.EXE は 1024BPS フォーマットのフロッピーディスクと MS-DOS ファイルベースでの互換性を維持するためのユーティリティです。そのため、ディスクの物理セクタを参照する一部のコマンド、ユーティリティは動作しません。ほとんどの5.25 インチ/2HD ドライブは 1024FD に対応していますが、3.5 インチ/2HD ドライブの場合、現在動作できる環境としては、コンパック社の DESKPRO シリーズおよび ProLineaシリーズの 3 モード対応機種があります

MS-DOS 6.2/V に付属するコマンドの動作

前述のとおり、1024FD は 1024BPS フロッピーディスクとファイル ベースでの互換性を維持するためのユーティリティーですので、ディスクの物理セクタを参照するようなFORMAT.EXE、または DISKCOPY.EXE といったコマンドはサポートしておりません。それぞれの制限事項としては、5.25 インチの 1024BPS フロッピーディスクでは DISKCOMP コマンドを実行できません。
また 3.5 インチの 1024BPS フロッピーディスクでは ScanDisk コマンドを実行できません。

コンパック社の DESKPRO シリーズの 3 モードフロッピーディスク

コンパック社の DESKPRO シリーズでは、1024FD を組み込んだ状態で、1024BPS のフロッピーディスクを挿入直後に DIR コマンド等を実行するとエラーが発生する場合があります。その問題が起こった場合は、1024FD を組み込む際に /T オプションを追加することによって回避できます。なお、このオプションスイッチは、1024FD を組み込む際のみ有効となります。また、デバイスドライバとして実行した場合にも、このスイッチは使用できます。

1024BPS フロッピーディスクの圧縮

DoubleSpace では、1024BPS のフロッピーディスクは圧縮できません。1024BPS のフロッピーディスクをフロッピーディスクドライブに挿入している状態で DoubleSpace を起動し、[圧縮]-[既存ドライブ]コマンドを選択しても、1024BPS のフロッピーディスクは表示されません。最悪の場合、ハードディスクが壊れてしまうこともありますので、1024BPS フロッピーディスクの圧縮はしないでください。

Windows エンハンスドモードと MS-DOS Shell のタスクスワップがオンの時

1024FD は、Microsoft(R) Windows(TM) Operating System Version 3.1 (以下Windows 3.1) のエンハンスドモードと MS-DOS Shell の タスクスワップに対応しています。その状態では各タスク内で[有効]/[無効]の切り替えが可能ですが、処理は独立しています。たとえば、Windows 3.1 を起動し、Windows メイングループの MS-DOS プロンプトで 1024FD を組み込んだ後、ファイルマネージャで 1024BPS のメディアにアクセスしても、エラーとなります。これは、その状況では 1024FD が Windows 3.1 の MS-DOSプロンプト内でのみ有効となっているからです。
また、FORMAT 時や DISKCOPY 等、物理セクタを直接参照している最中にはタスク切り替えを行わないでください。タスクを切り替えた場合には、フロッピーディスクを破損する場合があります。また、SHARE コマンドを必ず組み込んでください。

メディアディスクリプタ

1024FD を通じて 1024BPS のメディア ディスクリプタを変更することはできません。またメディアディスクリプタは、3.5 インチ 1024BPS のフロッピーディスクでは F0Hに、5.25 インチでは F9H に変換されます。

ブートセクタについて

1024FD を通じて 1024BPS のフロッピーディスクのブートセクタは、最初の 512 byteしかアクセスできません。

フロッピーディスクモデルでの動作

ハードディスクが装着されていない機種では、SMARTDrive の 後に 1024FD は組み込めません。
組み込む場合には、CONFIG.SYS ファイルか AUTOEXEC.BAT ファイルの SMARTDV.EXEの前に 1024FD.EXE を組み込むようにしてください。

詳細

1024FD のパラメータなど、詳しい情報については、コマンド ライン ヘルプ( MS-DOSのコマンドプロンプトで 1024FD /? と入力する)、もしくは MS-DOS HELP の情報( MS-DOS のコマンド プロンプトで HELP 1024FD.EXE と入力する)をご参照ください。

Keywords: 3 3MODE DISK DOS6V FLOPPY FP FPD MODE KB405943
Technology: kbMSDOS620 kbMSDOSSearch

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