文書番号: 405942
最終更新日: 1997/11/02
Q1. MS-DOS 6.2/V をインストールしたら CD-ROM ドライブが、正常に動作しなくな ってしまった。どうすればよいか? A: AUTOEXEC.BAT ファイル内に CD-ROM 用のデバイスドライバ (MSCDEX.EXE) が登録 されている場合、MS-DOS 6.2/V のセットアップ プログラムは自動的にその MSCDEX.EXE を Version 2.23 に更新します。このバージョンが CD-ROM のデバイ スドライバに対応していない場合、CD-ROM ドライブが正常に動作しなくなるとい うことが考えられます。もし以前のバージョンの MS-DOS でこのような問題が起 らなかった場合は、MSCDEX を以前のバージョンのものに置き換えてみてくださ い。その際、CONFIG.SYS ファイルに次の行を追加してマシンを再起動してくださ い。 DEVICE=C:\DOS\SETVER.EXE また、他の原因として MSCDEX と他のデバイスドライバなどが、メモリで競合し ている可能性も考えられます。もし MSCDEX を上位メモリ( UMB )に読み込んだ時 にうまく動作しないならば、MSCDEX を コンベンショナルメモリに読み込んで再 度お試しください。 CD-ROM のデバイスドライバが MSCDEX.EXE Version 2.23 と互換性があるかどう かは、CD-ROM のメーカー様にご確認ください。 Q2. MSCDEX.EXE Version 2.23 を上位メモリ( UMB )に読み込むことはできるか? A: LOADHIGH ( LH )コマンドを使って、読み込むことが可能です。ただし、拡張メモ リ( XMS )があり、メモリマネージャ( EMM386.EXE )によって上位メモリ( UMB ) が利用できる設定になっている、CPU が 80386 以上のマシンに限ります。 もし LOADHIGH コマンドによってうまく UMB に読み込めない場合は、MemMaker を実行してシステムの最適化を行ってみてください。MemMaker は UMB に読み込 むドライバ等の順番を変えたり、さらにたくさんの UMB を使えるようならばその ようにメモリの設定をしなおすので、その結果、MSCDEX が UMB に読み込めるよ うになる場合があります。 しかし、もし LOADHIGH コマンドを使用して MSCDEX を組み込んで「 FAR メモリが 足りません」というようなエラーメッセージが出る場合は、UMB に組み込まず、 コンベンショナル メモリに読み込むようにしてください。 MemMaker を使用しての メモリの最適化の方法については、MS-DOS 6.2/V 『ユー ザーズ ガイド』 7 章「 MS-DOS のメモリ」の「 7.4.1 コンベンショナル メモリの 解放」をご参照ください。 Q3. CD-ROM ドライブのキャッシュを行うことはできるか? A: MS-DOS 6.2/V に添付されている SMARTDRV.EXE Version 5.0 は、CD-ROM ドライ ブの読み取りキャッシュをサポートしています。MSCDEX.EXE によってサポートさ れている CD-ROM あれば、この SMARTDRV.EXE Version 5.0 によって読み取りキャ ッシュを行うことができます。デフォルトの設定では、SMARTDrive は自動的に CD-ROM ドライブのキャッシュを行いますが、/U のスイッチを指定して SMARTDRV.EXE を読み込むと、CD-ROM ドライブでのキャッシュは無効になります。 また、/U スイッチを指定しなくても、<ドライブ>+|- というパラメータを使って ドライブごとのキャッシュのオン/オフを切り替えることもできます。 なお、CD-ROM ドライブのキャッシュを有効にする場合は、MSCDEX.EXE を SMARTDRV.EXE よりも先にメモリに読み込む必要があります。つまり、 AUTOEXEC.BAT ファイル内で設定している場合は、MSCDEX.EXE の行を SMARTDRV.EXE の行より前に持ってきてください。 SMARTDrive の詳細については、MS-DOS 6.2/V 『ユーザーズ ガイド』 3 章 「 MS-DOS のディスク操作」の「 3.4.2 ディスク キャッシュを行う: SMARTDrive 」 もしくは MS-DOS HELP の情報( MS-DOS のコマンド プロンプトで HELP SMARTDRV と入力する)をご参照ください。
Keywords: CD-ROM DOS6V TSHOOT KB405942
Technology: kbMSDOS620 kbMSDOSSearch