文書番号: 402255
最終更新日: 2004/04/27
この資料は以下の製品について記述したものです。
- Microsoft(R) MS-DOS(R) 6.2/V Upgrade Operating System (以下 MS-DOS 6.2/V)
- Microsoft(R) Windows(R) Operating System Version 3.1 (以下 Windows 3.1)
概要
この資料は MS-DOS プロンプト内で、MEM コマンドの表示する数値について説明したものです。
Windows 3.1 の PIF ファイルの設定によっては、Windows の [メイン] グループにある [MS-DOS プロンプト] 内から MEM コマンドを実行した際の XMS メモリや EMS メモリに関する表示が正常に行われず、桁違いの数値が表示される事があります。
現象
Windows 3.1 では、PIF ファイルを使用することによって、Windows 3.1 上で DOS プログラムを実行させる際の環境設定ができます。たとえば [メイン] グループの [MS-DOSプロンプト] には "DOSPRMPT.PIF"という PIF ファイルが登録されており、そこに設定されている内容で MS-DOS プロンプトが実行されます。
PIF ファイル内の設定で、[必要な EMS メモリ] と [必要な XMS メモリ] の最大確保容量を、それぞれ "-1" を指定して可能な限りのメモリを与えるように設定している場合、その PIF ファイルを使用して実行した [MS-DOS プロンプト] 内で MEM コマンドを実行すると、通常の環境では考えられないような数値が表示される場合があります。この現象は、Windows 3.1 上で実行する [MS-DOS プロンプト] が、Windows 3.1 が作り出した仮想的な DOS 環境であるために起こります。MS-DOS 上の場合は MEM コマンドが表示する表示は純粋な空きメモリ領域となります。しかし、Windows 3.1 上で MEM コマンドを実行した場合、MEM コマンドが仮想 DOS 環境を考慮していないため、表示される数値は空きメモリ領域と空きスワップファイル領域を合計したものとなり、その結果、実際に搭載されているメモリとの間に矛盾が生じることがあります。
Keywords: COMMAND DOS6V DOSBOX FILE KBINFO MEMORY MSDOS PIF PROMPT KB402255
Technology: kbMSDOS620 kbMSDOSSearch kbWin310 kbWin3xSearch kbZNotKeyword3