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サポート技術情報

[DOS] 破損クラスタ(破損アロケーション ユニット)について

文書番号: 402243

最終更新日: 1998/03/26


この資料は以下の製品について記述したものです。


この記事は、以前は次の ID で公開されていました: JP402243

概要

ここでは、破損クラスタについて説明いたします。
ファイルの書き込み中に電源を切るなど何らかの正常でない操作が行われると、ハードディスク上に破損クラスタ (破損アロケーション ユニット) ができてしまい、その結果マシンの動作が不安定になったり、ファイルにアクセスしようとするとシステムが停止してしまったりすることがあります。

現象

MS-DOS 上でファイルは、クラスタ (ファイル アロケーション ユニット) という論理的な単位で管理されます。それぞれのクラスタは 1 つのファイルに割り当てられ、1 つのクラスタに入りきらない大きなファイルは複数のクラスタにまたがって格納されます。それぞれのクラスタについて、そのクラスタが使用されているかどうか、また、もしそのクラスタが使用されていてファイルの一部分である場合は次にどのクラスタへつながっているか、というような情報が記録されているのが、FAT (File Allocation Table)と呼ばれるものです。
ファイルの書き込み中に電源を切ったり、急にシステムが停止してしまったり等、何らかの正常でない操作が行われると、ファイルのつながり (チェーン) が切れてしまい、どのファイルにも属さないクラスタができてしまうことがあります。これが破損クラスタ (破損アロケーションユニット) と呼ばれるもので、クロスリンクがある時は、ほとんどの場合、破損クラスタも存在します。破損クラスタは FAT の情報が矛盾しているためにアクセスすることができず、したがってディスク容量の無駄にもなってしまいます。MS-DOS 6.2/V に添付されている SCANDISK コマンドを使用すると、ファイルシステムをチェックする時に破損クラスタが存在しないかどうか検査されます。存在する場合は、その破損クラスタをファイルとして保存するか、それとも空き領域として再生するかどうか選べます。「保存」を選択すると、破損クラスタは "FILExxxx.CHK" のようなファイル名 (xxxx には、0001 から 9999 までの数字が入ります) が付けられてファイルに変換されます。ファイルに変換されるとアクセスすることができるので、SCANDISK 終了後にテキストエディタなどでそのファイルの中身を確認してみてください。もしそれがテキストファイルの一部であるようならば、その内容からどのファイルが壊れてしまったか判断したり、またその内容を利用して新たに文書を作成することができます。しかし、もしそのファイルの内容を見ても意味をなさない文字列が並んでいる場合は、そのファイルを保存しておく必要はありませんが、そのファイルは何かのプログラムの一部であった可能性が高く、したがって正常に動作しないプログラムが出てくることが考えられます。「削除」を選ぶと、破損クラスタ内のデータは削除され、そのクラスタは空き領域として再生されます。(FAT に、そのクラスタは未使用であると記録されます)
なお、上記の SCANDISK を実行した時の作業は、CHKDSK コマンドに "/F" スイッチを付けて実行したものと同じです。
クロスリンクについては、以下のサポート情報をご参照ください。図入りでクロスリンクや破損クラスタの説明があります。
また、SCANDISK コマンドや CHKDSK コマンドについては、MS-DOS の HELP の情報をご参照ください。たとえば SCANDISK について知りたいときは、コマンドプロンプトから次のように入力します。
      HELP SCANDISK

Keywords: ALLOCATION CLUSTER DAMAGED DOS6V FILE KBHOWTO UNIT KB402243
Technology: kbMSDOS620 kbMSDOSSearch

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