Microsoft Foundation Class ライブラリのデバッグ・バージョンを
アプリケーションにリンクするために、ソースコードのコンパイル時に
"_DEBUG" マクロを定義しなければなりません。
リンカのコマンドラインでも C/C++ のランタイム・ライブラリの名前
の前に 適切な Microsoft Foundation Class ライブラリの名前を記述
しなければなりません。
Microsoft Foundation Class ライブラリのデバッグ・バージョンでは
C/C++ のランタイム・ライブラリが標準的に供給している関数の追加
デバッグ情報を供給しています。("new"と"delete"のようなものです)
デバッグ用ライブラリと "_DEBUG" マクロを定義せずにコンパイルされた
コードのリンクの試みはおそらく失敗するでしょう。そしてリンカは以下
と同様なエラーを発生すると思われます。
Programmer's Workbench(PWB) で Microsoft Foundation Classe
を使用してコンパイルする際は、"Use MFC Libraries"オプションを選択
してください。("Options"メニューから"Language Options"メニューを
選び、"C++ Compiler Options..."メニューを選びます。"Additional
Global Options..."を選んで、"Use MFC Libraries"を選択した時点で"OK"
を選びます。) PWB はアプリケーションのデバッグバージョンがコンパイル
される時に"/D_DEBUG"オプションを自動的に挿入します。
PWB は適切な Microsoft Foundation Classe ライブラリと適切な C/C++
ランタイム・ライブラリを正しい順序で記述したリンカのコマンドライン
をプロジェクト・ファイル (.MAK) 中に生成します。
Visual C++ 1.0 または 1.5 の Visual Workbench (VWB) で
Microsoft Foundation Class を使用してコンパイルする際は
"Microsoft Foundation Class を使用"オプションを選択します。
("オプション" メニューから "プロジェクト" メニューを選び、"Microsoft
Foundation Class を使用"を選択して"OK"を選びます。) VWB はアプリ
ケーションのデバッグバージョンがコンパイルされる時に "/D_DEBUG"
オプションを自動的に挿入します。 VWB は適切な Microsoft Foundation
Class ライブラリと適切な C/C++ランタイム・ライブラリを正しい順序
で記述したリンカのコマンドラインをプロジェクト・ファイル (.MAK) 中に
生成します。