[MSC]_bios_serialcom() のサンプルプログラム(DOS/V版)

概要

この資料は、DOS/V 機用の _bios_serialcom 関数のサンプルプログラムです。

サンプルをご覧になる前に

このサンプルプログラムは、関数の使用方法の一例として提示するもので、十分に
テストされた信頼されるものではありません。個人の学習のために使用、修正、
分割については、自由に行っていただけますが、このサンプルに関しての、サポ
ート、説明等は一切お受けしかねますのであらかじめご了承ください。また、こ
のプログラムを実行し発生した、いかなる障害も、弊社では責任を負いません。

サンプルプログラム

  /*
  *   BIOS 関数（_bios_serialcom ）を使用したサンプルプログラム
  *   このプログラムは、DOS/V 機の標準ポートからデータ (1byte) の送信、受信を
  *   行っています。
  *   このサンプルは、DOS/V 機の標準ポートをループバックで接続して送受信動作を
  *   確認しました。クロスで接続された相手側機器がある場合、このプログラムの
  *   ままでは動作しません。このプログラムはあくまで_bios_serialcom 関数の
  *   パラメータの設定、プログラミングの概要を示すサンプルプログラムです。
  */
  #include <bios.h>
  #include <stdio.h>
  #define COM1   0x0000
  void  main( void )
  {
      unsigned int c1_stat, mask=0x6100;
      struct com_t serialcom;
  /* com_t 構造体パラメータの設定 */
      serialcom.baud    = _COM_1200;
      serialcom.parity  = _COM_NOPARITY;
      serialcom.stopbit = _COM_STOP1;
      serialcom.lengths = _COM_CHR8;
  /* 標準 シリアルポート を初期化 */
      c1_stat = _bios_serialcom(_COM_INIT, COM1, &serialcom);
      printf("Init status : 0x%4.4X\n", c1_stat);
  /* 1byte('*') 送信 */
      c1_stat = _bios_serialcom(_COM_SEND, COM1, &serialcom);
      printf("Send status : 0x%4.4X\n", c1_stat);
  /* 標準 シリアルポート の ステータス を読み出します.*/
      c1_stat = _bios_serialcom(_COM_STATUS, COM1, &serialcom);
      printf("COM1 status : 0x%4.4X\n", c1_stat);
  /* 準備待ち */
      do{
          c1_stat = _bios_serialcom(_COM_STATUS, COM1, &serialcom);
          c1_stat = c1_stat & 0xFF00;   /* 下位バイト (モデム状況) マスク */
      }while( (mask & c1_stat)==0 );
  /* 1byte 受信 */
      c1_stat = _bios_serialcom(_COM_RECEIVE, COM1, &serialcom);
      printf("Read status : 0x%4.4X\n", c1_stat);
  /* 受信データの表示 */
      c1_stat = c1_stat & 0x00FF;   /* 上位バイト (回線制御状況) マスク */
      printf("Character   : 0x%2.2X = %c\n", c1_stat, (char)c1_stat);
  }

付記

DOS/V 機の RS-232C は受信が割り込み駆動でないため、高速なボーレートでは受信
データを取りこぼしてしまう可能性があります。そのため、ほとんどのアプリケー
ションはハードウェアを直接制御して割り込み駆動の通信を実現しています。