昭和61年10月1日
日本アイ・ビー・エム㈱
日本アイ・ビー・エム株式会社(椎名武雄社長)は、1日、生産現場でのシステム統合化を進め、生産効率を高めるIBM7532産業用コンピューターとIBM5000産業用データステーションのふたつの新製品と、IBM5500産業用ワークステーションの機能強化を発表しました。
これらの製品は、"生産現場を情報システムに取り込んだ"次世代生産方式の確立に役立ち、販売、設計・開発、生産管理およびプラント・オペレーションなど企業の諸活動の生産性向上と効率化を目指したCIM (Computer Integrated Manufacturing : 技術・生産統合情報システム) の構築をさらに推進するものです。
IBM7532産業用コンピューターは、NC工作機械や現場設備などとの接続のためのマシン・インターフェースの機能を重視して設計され、生産現場での自動化システムを構築する上で効果を発揮するものです。
IBM5000産業用データステーションは、IBM5500産業用ワークステーションに接続して使用する、低価格でコンパクトな作業者向けデータ入出力システムです。
また昨年6月に発表したIBM5500産業用ワークステーションに、高速マイクロ・プロセッサー(I80286)を搭載し、処理能力・価格性能比を向上させ機能強化をはかりました。
これらの製品は、生産現場の厳しい環境条件に耐え、作業者の使いやすさを考慮する設計が施されており、各種装置・生産設備に対して柔軟な接続性を持ち、トークン・リング方式などにより各種ホスト・システムとも簡単に接続できます。
これらの組み合わせによって、人とシステム(マン・マシン)および機械とシステム(マシン・マシン)をつなぐ、各適用分野ごとの分散処理からホスト・システムと連携した統合処理まで、システム化されたオートメーションの推進と適用業務の統合化が可能になります。
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