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昭和59年4月13日

コンパクトで低価格な
オフィス・プロセッサーとして
IBMシステム/36SXを発表

 日本アイ・ビー・エム株式会社(椎名武雄社長)は、13日、事務机の側に置けるサイズでありながら、最高で86台ものワークステーションを接続できる低価格・高能力のプロセッサー「IBMシステム/36SX」を発表しました。
 本体の5362システム装置のサイズは、幅37.5cm×高さ65cm×奥行75cmで、床面積わずか約0.3平方メートルというように非常にコンパクトで、電源は100ボルト(アース付き)、かつ作動音がきわめて静かなため、日本のオフィス環境に適したプロセッサーといえます。
新しいシステム/36SXは、小型コンピューター"IBMシステム/36"のファミリーで、既存のシステム/36の能力と使いやすきを引きついだ下位機種です。システム/36でこれまで利用可能な全てのソフトウェアを再コンパイルせずにそのまま使えるほか、周辺機器についても、システム/36に接続できるほとんどの印刷装置や表示装置を使えるなどの互換性を持っています。
 なお、システム/36SXを中心にIBMマルチステーション5550やノン・インパクト方式・卓上型のIBM5583印刷装置などの組み合わせにより、本格的な日本語ワークステーション・システムとしてオフィスのシステム化が経済的に行えます。接続できるワークステーシコンの数は、構内だけでも最高22台、支店、営業所など遠隔地に最高64台です。主記憶容量は、128K~512Kバイトで、最大120メガ・バイトの磁気ディスク機構、最大1.2メガ・バイトのディスケット駆動機構を内蔵しています。
 遠隔地に配置してあるワークステーション、他の'システム/36SX'、あるいは他のIBMシステムと通信を行うために、最高4本までの通信回線が接続でき、システム・ネットワーク体系/同期データ・リンク制御(SNA/SDLC)か2進データ同期通信(BSC)のいずれかを選択して通信できます。
 システム/36SXでは、設置場所での機能拡張が容易になっており、通信機構、メモリー、ワークステーションなどを増設する場合、本体の5362システム装置内のスロットにカードを挿入するだけで簡単に拡張することができます。
 システム/36SXは、中小規模の企業のメイン・システムとして、また日本語オフィス・システムとして、さらにコンピューター・ネットワークの分散処理プロセッサーとして幅広く、多くの目的に応じて利用できます。

 以上の発表に加えて、システム/36ファミリー用にIBM3180-2型表示装置およびIBM5294遠隔制御装置を発表しました。これにより、システム/36ファミリーは、ワークステーション・システムのより柔軟な構成と充実した品揃えができるようになり、いっそう使いやすさを増しました。

 3180-2型表示装置は、15インチの画面を持ち、表示文字数は1,920文字(80字×24行)です。軽量でコンパクトなデザイン、人間工学的に配慮された設計を特長としています。例えば、光の反射を低減した画面の採用、表示部分の高さや角度、鍵盤の傾斜などを使う人に合わせて調節できるなどの工夫が随所にこらされています。また、タイプライター型の鍵盤に加えてデータ入力型の鍵盤が選択できるなど豊富な機能を持っています。
 3180-2型表示装置は現行のIBM5251-11型表示装置と互換性があり、現行のソフトウェアをそのまま活かして経済的なワークステーションとして活用できます。

 5294遠隔制御装置は、システム/36ファミリ一本体から通信回線を経由して遠隔地でワークステーションを接続するための装置で、回線利用の効率化に役立ちます。
 この遠隔制御装置には、最大8台までの表示装置、印刷装置などのワークステーションを接続できます。

 なお、3180-2型表示装置は汎用小型コンピューター IBMシステム/38でも活用できます。また、5294遠隔制御装置も、システム/38で利用できるようにする意向を表明しました。

価格、利用可能時期

 IBMシステム/36SXの日本語ワークステーション・システムの販売価格は、最小構成(主記憶機構=128Kバイト、磁気ディスク機構=30メガ・バイト、5550システム1台、印刷装置1台)の場合が、約600万円です。
 本体にあたる5362システム装置の販売価格は約329万円から約709万円です。

 また、2180-2型表示装置の販売価格は約51万円、5294遠隔制御装置の販売価格は約79万円です。

 客先向け初出荷は各装置とも本年6月の予定です。

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