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昭和56年12月11日

新しいCAD/CAM/CAEソフトウェアの販売を開始

 日本アイ・ビー・エム株式会社(椎名武雄社長)は、設計技術者の創造性を助け、生産性を向上させるとともに、設計から生産までの一貫処理が行えるCAD/CAM(Computer Aided Design / Computer Aided Manufacturing)と設計で必要な構造解析等の業務を中心として、設計の評価と最適化を行えるCAE(Computer Aided Engineering)の新しいソフトウェアの販売をこのほど開始しました。
 新しいCAD/CAMのソフトウェアであるCATIA(Computer-graphics Aided Three-dimensional Interactive Application)は、CAD/CAMでの立体形状の取扱いまで含んだ本格的な3次元形状処理およびNC工作機械用の数値制御計算の機能を提供します。
 一方、新しいCAEのソフトウェア、CAEDS(Computer-Aided Engineering Design Systems)は、構造設計・解析業務をより充実させるとともに、入出力作業を効率的に行える統合化システムを構築する上で必要となるものです。
 また、既に昭和53年から販売しているCADAM(Computer-graphics Augmented Design And Manufacturing・・・・・・米国ロッキード社が開発したもので、同社の商標)が、仮想計算機機能(VM/CMS)の環境の下でも利用できるようCADAM CMSサポートも可能になります。
 CATIAとCAEDSは、CADAMとのインターフェースを持っているため、組み合わせて利用することにより適用業務の拡張ができ、より総合的なシステムを構築することができるようになります。

価格、利用可能時期

 CATIAの価格は、月額35万5,000円〜77万5,000円、CAEDSはイニシャル料金が132万2,000円〜407万3,000円、月額で41万3,900円〜130万1,600円です。(イニシャル料金は月額使用料金とは別に、プログラム使用開始時点でのみ発生するものです。)
 また、利用可能時期は、CATIA、CAEDS、CADAM CMSサポートともに昭和57年第1四半期の予定です。

<補足資料>

 新しいCAD/CAMソフトウェアのCATIA(Computer-graphics Aided Three-dimensional Interactive Application)は、フランスのダッソー・システムズ社によって開発されたソフトウェア(同社の商標)で、立体形状をはじめとする3次元形状処理および数値制御計算の機能を持っており、IBM3250映像表示システムを通して対話的に利用することができるものです。
 また、CAEDS(Computer-Aided Engineering Design Systems)は、米国SDRC社(Structural Dynamics Research Corporation)によって開発されたCAE用ソフトウェア(同社の商標)で、構造設計・解析業務の充実、入出力作業の効率化を可能にする統合化システム(CAE)を構築する上で必要となるものです。
 CAEDSは、フレーム解析機能、有限要素解析機能、およびモデリングと解析結果出力の機能(プリ・ポストプロセッサー)を持ち、NASTRANなどの既存の有限要素解析プログラムとのインターフェイスを持ちます。プリ・ポストプロセッサーは、IBM3277-2型グラフィックス・アタッチメントを使って、対話形式で利用できるようになっています。

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