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昭和56年6月16日

システム/38に新しいモデルを追加

 日本アイ・ビー・エム株式会社(椎名武雄社長)は、16日、IBMシステム/38に新型、モデル4を追加し、下位のモデル3(既発表)の価格を引き下げると発表しました。
 IBMシステム/38は、企業規模を問わず活用できる高性能の汎用コンピューターですが、今回の発表によって、同機種の価格性能比は一段と向上することとなります。
 新発表のモデル4は、主記憶容量は最大2メガ・バイト、制御記憶域サイクル・タイムは200ナノ秒で、既発表の上位のモデル5と同じです。内部性能は下位のモデル3と比較して約35%向上しています。
 また、このモデル4は、これまでモデル5でのみ利用できた3370磁気ディスク装置を接続することもでき、内蔵磁気ディスクを含めてシステムとして最大で2,672メガ・バイトの記憶容量が活用できます。そのほか、これまでシステム/34などで利用できた5224/5225印刷装置がこのシステム/38のどのモデルでも利用できるようになります。
 現行のモデル3の利用先は、その設置場所でも、モデル4へと移行することができます。また、このモデル4を導入後、モデル5へ移行することもできます。
 なお日本アイ・ビー・エムは、IBMシステム/38モデル3の価格の引き下げを行いますが、値下げ幅は、主記憶機構と内蔵磁気ディスク機構の容量によって、販売価格で9〜17%、月間賃貸料金(レンタル/リース)で8〜17%です。新販売価格は本日から、新賃貸料金は来たる7月1日から適用されます。
 新型のIBMシステム/38モデル4の価格、出荷開始時期等は次の通りです。

販売価格
 約1,640万円〜3,550万円
月間賃貸料金
 レンタル料金: 53万1,000円〜116万7,000円
 リース料金: 46万1,700円〜100万9,800円
 (36か月契約)

 客先向け出荷開始は本年9月からの予定で、製造は米国IBMロチェスター工場(ミネソタ州)で行われます。

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