本ページは公開が終了した情報の複製であり、掲載時点での情報です。本ページに記載されている内容について各所に問い合わせることはご遠慮下さい。

日本アイ・ビー・エム株式会社
昭和56年6月10日

システム/34に"サブセット版"ソフトなどを発表

 日本アイ・ビー・エム株式会社(椎名武雄社長)は、10日、汎用小型コンピューター IBM システム/34に"サブセット版"ソフトウェアを用意すると発表しました。
 これは、同システムを小規模構成で使う場合の経済的効果をより高めるためのもので、現在使われている5種類のソフトウェア一つ一つについて、それぞれ、機能を集約したいわば"エッセンス版"です。
 サブセット版が用意されるのは、全体的な制御を司るシステム・サポート・プログラム(SSP)、データの分類・組合せなどの機能を集めたユーティリティー・プログラム、プログラミング言語のRPGⅡとBASICのそれぞれのコンパイラー(翻訳プログラム)、漢字文字を任意に作成、追加するための文字作成ユーティリティーといった5種類のソフトウェアです。
 これらのサブセット版は、現行のソフトウェアから、小規模構成のシステムには不要と考えられる通信、遠隔地に設置したワークステーションのサポートなどの機能をそれぞれ取り除き、集約したものです。
 新しいサブセット版を使うことによって、処理装置(本体)、磁気ディスク装置などがより有効に使えるようになるとともにソフトウェア費用も低下するので、小規模構成ながら効率の良いデータ処理がより経済的に行えるようになります。その場合、システム/34のハードウェアには一切変更はありませんが、接続できるワークステーションの数は、表示装置、印刷装置ともそれぞれ最高4台までとなります。
 また、日本アイ・ビー・エムは、同日、このシステム/34とシステム/38のソフトウェア(同日発表のシステム/34のサブセット版は除く)に関して、"分散システム・ライセンス"という利用方式を適用することと、システム/34のハードウェアの一部の下位モデルについては賃貸方式を取りやめ、販売(売り切り)方式のみにすることを発表しました。
 "分散システム・ライセンス"方式を利用すると、1企業内で2つ以上の同一プログラムを使用する場合、2つ目以降の使用料金は基本料金の75パーセントで済むというものです。同方式は本年9月1日から利用できます。 以上

IBMシステム/34サブセット版ソフトウェアの価格(すべて一括払いです)

プログラム名 一括払い料金
システム/34 システム・サポート・プログラム・サブセット
        カタカナ版 ¥343,700
        漢字版 ¥546,500
システム/34 ユーティリティー・プログラム・サブセット ¥120,900
システム/34 RPGⅡコンパイラー・サブセット ¥100,800
システム/34 BASICコンパイラー・サブセット ¥139,900
システム/34 文字作成ユーティリティー・サブセット ¥81,200

※これらサブセット版は本年7月末から利用開始可能となる予定です。(ただし、漢字関連のものは8月末からです)

inserted by FC2 system