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昭和56年2月2日

3033に新モデル、S型を追加
現行のU型、A型の主記憶容量も拡張

 日本アイ・ビー・エム株式会社(椎名武雄社長)は、2日、IBM3033-S型プロセッサーの発売と現行の3033プロセッサーのU型とA型(AP〔付加プロセッサー〕システムを構成する際のメイン・プロセッサー)の記憶機構の容量の拡張を行うと発表しました。
 3033-S型プロセッサーは、昨年11月に米国IBMが発表したものですが、4メガ・バイト(メガは100万を表す単位、バイトは情報の単位で、1バイトは英数カナ特殊文字1文字分に相当)または8メガ・バイトの主記憶機構と6本のチャネル(バイト多重チャネル―1本、ブロック多重チャネル―5本)をもち、3031プロセッサーと比較して約2.1〜2.4倍の内部性能を備えています。
 また、3033-S型プロセッサーは導入後、その設置場所で上位のN型、さらにU型、AP、MP(多重プロセッサー)へと段階的に拡大、発展させることができるので、適用業務の増大などに柔軟に対応することができます。
 一方、3033-U型プロセッサーと同A型プロセッサーの主記憶機構の拡張は、ともに昭和57年1月以降、最大24メガ・バイトにまで拡張できるようにするというものです。現在の最大容量は16メガ・バイトです。
 IBM3033-S型プロセッサーの価格は、処理装置、電力・冷却水配分装置、操作卓の構成で6本のチャネル、4メガ・バイトの主記憶機構を備えたモデルの場合、販売価格で約2億8,000万円、48か月のリース契約で月額約1,440万円、標準レンタルで月額約1,580万円です。同じく主記憶機構を8メガ・バイトにしたモデルは、販売価格で約3億2,300万円、リース料金は約1,770万円、レンタル料金は約1,940万円です。
 客先向け出荷は本年第2・四半期(4〜6月)から開始の予定です。製造は、3033の他のモデルと同様、野洲工場(滋賀県)です。

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