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主記憶容量を拡張
IBM3031, 3032プロセッサー

 日本アイ・ビー・エム株式会社(稲垣早苗会長)は、10日、大型コンピューター、IBM3031と3032プロセッサーの主記憶装置の容量を拡張すると発表しました。
 両プロセッサーの主記憶装置の最大記憶容量はこれまでともに6メガバイト(メガは百万を表す単位)でしたが、今回の発表によって最大8メガバイトまで拡張、利用できるようになります。
 この結果、IBM3031プロセッサーは2, 3, 4, 5, 6, 7, 8メガバイトのモデルの中から適用業務に最も即したモデルを選択できるようになります。またIBM3032プロセッサーは、2, 4, 6, 8メガバイトのモデル構成となります。
 今回の容量の拡張によって、
 ①MVS(多重仮想記憶システム)やDB/DC(データ・ベース/データ通信)、ICS(対話式計算システム)などの主幹ソフトウェアを使って、適用業務をより一層効率よく、導入、拡大できるようになる。
 ②仮想記憶域に対する実記憶域の比率を高められるので、処理性能がさらに向上する、などの利点がもたらされます。
 主記憶容量を拡張したIBM3031、3032プロセッサーは、それぞれ、藤沢工場(神奈川県)、野洲工場(滋賀県)で製造されます。出荷開始は両プロセッサーともに、昭和54年(本年)11月からの予定です。
 なお、すでに客先に導入済みのこれらのプロセッサーの容量の拡張は、昭和55年2月から、それらが設置されている場所で行えるようになる予定です。
 また、同日、日本アイ・ビー・エムは、3031と3032プロセッサーの主記憶装置の容量の拡張とは別に、IBM3270情報表示システムの販売(売り渡し)価格を約40%引き下げると発表しました。その他に、3704、3705通信制御装置の任意選択機構の一部、3776通信端末装置、3052、3062付加処理装置などの販売価格も約10〜25パーセント引き下げます。
 これらの値下げは、本日から実施します。

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