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IBM3031AP(付加プロセッサー)

 日本アイ・ビー・エム株式会社(稲垣早苗会長)は、25日、新製品、IBM3031AP(付加プロセッサー)を発表した。
 IBM3031APの内部処理性能は、既発表の単一のIBM3031プロセッサーと比較すると、一般的に1.6〜1.8倍向上している。
 同APは、1台のIBM3031プロセッサーに今回新たに発表のIBM3041付加処理装置を結合し、構成される。IBM3036操作卓はIBM3041と同3031プロセッサーで共用され、電源にはIBM3017電源装置が2台必要。
 IBM3031プロセッサーの同APへのグレード・アップは、現行の設置現場で行える。
 IBM3041付加処理装置は、IBM3031プロセッサーと同じく、115ナノ秒のマシン・サイクル時間を持ち、32Kバイトの高速緩衝記憶機構(バッファー)を備えている。主記憶装置とチャネルなど入出力機構・機能は、IBM3031プロセッサーにある。従って3031APの主記憶容量は3031と同じく2メガ〜6メガバイト。IBM3041は専ら命令実行とバッファー制御機能にあたり、システム全体としての命令処理能力の向上をはかっている。
 IBM3031APのオペレーティング・システムとしてはOS/VS2 MVS(多重仮想記憶システム)、VM/370(仮想計算機機能/370)がある。また、MVSの能力をさらに向上させるプログラム・プロダクトのMVS/SE(MVS/システム拡張)も利用できる。

 価格・客先向け初出荷・製造工場

 IBM3031APはニューヨーク州ポーケプシーのIBM研究所で開発され、日本アイ・ビー・エム藤沢工場(神奈川県)で製造される。
 出荷開始は1979年第4四半期からの予定。
 価格は、2メガバイトの主記憶容量を持つ3031APの月間レンタル料金は約1,150万円、同じく6メガバイトの場合は約1,600万円。同構成で48か月契約の月間リース料金では約1,040万円から約1,460万円。買い取り価格では約3億7,700万円から約5億900万円である。

写真 IBM3031AP(付加プロセッサー)

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