Windows 98 関連ソフトウェア(ランタイム編)
Windowsインストーラー
2000年以降に登場した多くのソフトウェアでインストール作業に必要となるコンポーネント。WIndows 98/Meは2.0まで対応。
- InstMsiA.exe (公式) - Windows インストーラー 2.0 再頒布可能パッケージ (Windows 95/98/Me用)
各種ランタイムライブラリ
一部のソフトウェアで必要になる共通プログラムライブラリ。たいていの場合はソフトウェアのインストール時に一緒にインストールされますが、インターネット上のフリーソフトなどでは配布ファイルのサイズを抑えるためにランタイムを添付せず、別途入手・インストールするよう求められることがあります。アプリケーション起動時にファイルが見つからない等のエラーが出た場合にこの辺りから必要なランタイムを探します。
.NET Framework (C++/CLI, C#, VB.NET, ほか)
Windows 98/Meは.NET Framework 2.0までサポート。.NET 2.0のService Packはサポートしていない模様。現在最新の開発ツール 'Visual Studio 2012' で作成したアプリケーションでも、ターゲットフレームワークを.NET 2.0にすればWindows 98で実行できます。ただし、.NET2.0をWin98現役当時の標準スペックで動かすのは厳しいでしょう。アプリケーション実行時にはSide-by-sideによって適切なバージョンが自動で選択されます。例えば、.NET2.0のみがインストールされている環境で.NET1.1用のアプリケーションを実行するとアプリケーションは.NET2.0で実行されます。.NET1.1と.NET2.0がインストールされている環境では.NET1.1用のアプリケーションは.NET1.1で実行されます。
- 4.5 (Visual Studio 2012)
- .NET 4.0との上位互換性は高い。
- Windows Vista SP2, 7 SP1以降をサポート
- 4.0 (Visual Studio 2010, 2012)
- Windows XP SP3, Vista SP1以降をサポート
- 3.5 (Visual Studio 2008, 2010, 2012)
- CLRは.NET 2.0, 3.0と共通。.NET3.5SP1をインストールすると.NET2.0SP2と.NET3.0SP2もインストールされる。
- Windows XP SP2以降をサポート
- 2.0 (Visual Studio 2005, 2008, 2010, 2012)
- .NET1.1からいくつか使用頻度の高いAPIの仕様が変更されているため、.NET1.1用のアプリケーションは正常に動作しない場合がある。
- 必要動作環境: CPU 400MHz以上、メモリ 96MB以上、HDD空き容量 280MB、Win98/Me/2000/XP。
- dotnetfx.exe (CNET) - .NET Framework Version 2.0 再頒布可能パッケージ
- langpack.exe - .NET Framework Version 2.0 日本語 Language Pack
- 1.1 (Visual Studio .NET 2002, 2003)
- CLRは.NET 1.0と共通。.NET1.0からは動作にかかわる仕様変更はわずかにあるが、影響は限定的と見ていい。
- 必要動作環境: CPU Pentium 90MHz以上、メモリ 32MB以上、Win98/Me/NT4.0/2000/XP。
- dotnetfx.exe (公式) - .NET Framework Version 1.1
- langpack.exe (公式) - .NET Framework Version 1.1 日本語 Language Pack
- NDP1.1sp1-KB867460-X86.exe (公式) - .NET Framework 1.1 Service Pack 1
ファイル情報一覧
ファイル名 | バージョン | サイズ | タイムスタンプ | 言語 |
---|---|---|---|---|
dotnetfx.exe | 2.0.50727.42 | 22.4MB | 2005/09/24 | 英語 |
langpack.exe | 2.0.50727.42 | 1.83MB | 2005/12/01 | 日本語 |
dotnetfx.exe | 1.1.4322.585 | 23.1MB | 2003/03/11 | 日本語 |
langpack.exe | 1.1.4322.585 | 1.35MB | 2003/03/11 | 日本語 |
NDP1.1sp1-KB867460-X86.exe | 1.0.871.2738 | 10.2MB | 2004/08/20 | 英語 |
Visual C++ (CRT, MFC)
Windows 98/MeはVisual C++ 2005まで対応(開発環境としては非対応)。Visual C++ 2008以降のリンカーで作成したWin32アプリケーションはランタイム使用・未使用に関わらず動作しません。(PEヘッダーのバージョンチェックで弾かれる。)
DLLファイル | 説明 | 入手先 |
---|---|---|
msvcr80.dll | ネイティブCランタイムライブラリ | MS VC++ 2005 再頒布可能パッケージ (x86) MS VC++ 2005 SP1再頒布可能パッケージ(32-bit版) MS VC++ 2005 SP1 ATL のセキュリティ更新プログラム) MS VC++ 2005 SP1 MFC のセキュリティ更新プログラム |
msvcp80.dll | ネイティブC++ランタイムライブラリ | |
msvcm80.dll | ネイティブ/マネージ混合ライブラリ | |
msvcr71.dll | ネイティブCランタイムライブラリ | MS VC++ .NET 2003 ランタイム。 MS公式の配布パッケージは存在しない。 Vectorサイトなどから入手できるほか、 .NET1.1のSDKやこちらからも入手可能 。 |
msvcp71.dll | ネイティブC++ランタイムライブラリ | |
msvcm71.dll | ネイティブ/マネージ混合ライブラリ | |
msvcr70.dll | ネイティブCランタイムライブラリ | MS VC++ .NET 2002 ランタイム。 MS公式の配布パッケージは存在しない。 Vectorサイトなどから入手できるほか、 こちらからも入手可能 。 |
msvcp70.dll | ネイティブC++ランタイムライブラリ | |
msvcm70.dll | ネイティブ/マネージ混合ライブラリ |
旧Visual C++ (CRT, MFC), Visual Basic, Borland C
Visual C++ 6.0以前やVisual Basic、Borland C++のランタイム。Win98以降ではVisual C++ 4.0以前のランタイムは標準付属。
こちらの方のページがよくまとめられていると思います。
→ Common Archivers Library: ランタイムライブラリ一覧表
- XTRM Runtime - Visual Basic v5.0/6.0(SP6)およびVisual C++ 4.2/5.0/6.0のランタイムセット。Win98からWin8に対応。
- RuntimeDetector.exe - Runtime Detector 2.0 beta - インストールされているランタイムを確認するソフト。最近のランタイムには対応していませんが、Windows 98に対応する世代のランタイムはほとんどカバーしていると思います。
その他
- MDAC_TYP.EXE (公式) - Microsoft Data Access Components (MDAC) 2.8 SP1 (日本語)
- jet40sp8_9xNT.exe (公式) - Microsoft Jet 4.0 SP8 データベース エンジン (日本語)
- DCOM98.EXE - Microsoft DCOM98 for Windows 98 Version 1.3 日本語版
DirectX
3Dゲームや動画・音声ファイルの再生処理などに必要になるランタイム。ランタイムだけ入れれば良いというものではなく、ディスプレイアダプターやサウンドデバイスのドライバーがDirectXに対応していないと、一部の機能が利用できません。
Microsoft Download Centerから入手可能なファイル
- directx_oct2006_redist.exe (公式) - DirectX Redist October 2006 - Windows 98 Second Editionで使用できる最終バージョンのDirectX 9.0c実行ランタイム。Win98無印、SP1には対応していません。
- dxsdk_oct2006.exe (公式) - DirectX Software Development Kit (October 2006) - DirectX 9.0c 2006年10月版のソフトウェア開発キット。
- dxwebsetup.exe - DirectX エンド ユーザー ランタイム Web インストーラ - こちらからだとWin98SEではDirectX 9.0c 2004年4月版までしかインストールされません。XP以降ではDirectX 9.0c 2010年7月版がインストールされます。DirectX 10以降はWindowsの一部という扱いになり、単体では提供されていません。開発ツールもWDKに統合されています。
- DX81jpn.exe (公式) - DirectX 8.1(8.1b) ランタイム(日本語) Windows 98、Windows Me用
- DX8JHelpC.exe - DirectX 8.0 日本語ドキュメント (C/C++ 開発者用)
マイクロソフトのサイトで公開が終了したファイル
DirectX 8.1 SDK ツール、ヘッダーおよびライブラリ | |
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dx81sdkmin.7z | 説明: DirectX 8.1のSDK(ソフトウェア開発キット)です。SDKのフルセットは170MB近くあり、さすがに上げられないので、ツール、ヘッダーファイルとライブラリファイルのみ収録しています。 |
必要環境: Windows 98, Me, 2000, XPおよびVisual C++ 6.0以降 | |
タイムスタンプ: 2001/10/16 | |
DirectX 8.0a ランタイム | |
DX80jpn.exe | 説明: DirectX 8.0a ランタイムライブラリ 日本語版。Win95に対応する最後のバージョン。 |
必要環境: Windows 95, 98, Me | |
タイムスタンプ: 2001/01/17 | |
DirectX 7.0a ランタイム | |
dx70a.7z.001 dx70a.7z.002 |
説明: DirectX 7.0a ランタイムライブラリ |
必要環境: Windows 95, 98 | |
タイムスタンプ: 1999/11/27 | |
DirectX 6.1 言語共通コアドライバ | |
dx61core.exe | 説明: DirectX 6.1の言語共通ランタイムライブラリです。通常はこのファイルのみを使用します。Windows 98では追加のドライバは不要です。 |
必要環境: Windows 95, 98 | |
タイムスタンプ: 1999/02/24 | |
DirectX 6.1 DOS/V版 日本語ドライバ (差分) | |
dx61dosv.7z | 説明: PC/AT互換機版Windows 95用のディスプレイ・サウンドドライバが含まれています。
古いシステムを使用していてドライバをアップデートしていない場合はこのファイルを使います。 アーカイブ内のファイルをdx61core.7zの展開ファイルに上書きコピーすれば、「コアドライバおよび日本語ドライバ」としてインストールできます。 |
必要環境: PC/AT互換機、Windows 95 日本語版 | |
タイムスタンプ: 1999/01/12 | |
DirectX 6.1 NEC PC-98版 日本語ドライバ (差分) | |
dx61nec.7z | 説明: NEC PC-98版Windows 95用のディスプレイ・サウンドドライバが含まれています。古いシステムを使用していてドライバをアップデートしていない場合はこのファイルを使います。 アーカイブ内のファイルをdx61core.7zの展開ファイルに上書きコピーすれば、「コアドライバおよび日本語ドライバ」としてインストールできます。 |
必要環境: NEC PC-9800シリーズ、Windows 95 日本語版 | |
タイムスタンプ: 1999/01/12 | |
DirectX 5.0 言語共通コアドライバ および 日本語ドライバ | |
dx50.7z.001 dx50.7z.002 |
説明: DirectX 5.0 ランタイムライブラリ および 日本語ドライバ |
必要環境: Windows 95 日本語版 | |
タイムスタンプ: 1997/07/15 | |
DirectX 3.0A ランタイム 日本語版 | |
dx30a.7z | 説明: DirectX 3.0A ランタイムライブラリ および 日本語ドライバ |
必要環境: Windows 95 日本語版 | |
タイムスタンプ: 1996/12/05 |
使用上の注意
- 新しいバージョンのDirectXがインストールされたWindowsに古いバージョンのDirectXをインストールしないで下さい。DirectXランタイムはバージョンアップはできますが、その逆やアンインストールはできません。(DX6以前に同梱されているドライバは削除可能。)
- DirectXは旧バージョンとの上位互換性が確保されています。つまり、新しいバージョンのDirectXで古いバージョンのDirectXを対象としたゲームが動作するようになっています。(ただしDirectX 10世代以降はハードウェア・ソフトウェア共にDirectX 8以前をサポート対象外としており、互換性が低下しています。)
- DirectXのバージョンを確認するには、ファイル名を指定して実行からdxdiagを実行して下さい。 (DirectX 6.0以降)
- ディスプレイアダプターやサウンドデバイスのドライバーとの組み合わせによっては動作が不安定になる場合があります。ドライバーが対応するDirectXのバージョンに注意して下さい。
- DirectX 8.0以降はNEC PC-9800シリーズには対応していません。非公式でインストールパッチが配布されています。