仕様一覧:PHC-1000
三洋電機が販売したパソコン。1979年頃発表。
おそらく同社初のパソコン。カセットMTデッキ、CRT、キーボード、ミニプリンタ一体型。
三洋電機もまたパソコンの開発に関して歴史が長い割には謎が多い。1987年頃にはAX仕様に準拠したパソコンをいち早く発売しているが、当時の大型計算機メーカー御三家(富士通、NEC、IBM)や、J-3100でラップトップパソコン市場を開拓した東芝などの影に埋もれた。残念ながら世間では終始冷たい扱いを受けながら、PC/AT互換機のWinkeyシリーズを最後にパソコン市場から撤退している。
本体仕様
製品名 | PHC-1000 |
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発表日 | 1979年 |
CPU | Intel 8085A |
ROM | 4KB |
標準RAM | 24KB |
最大RAM | 32KB (8K増設RAM:6万円) |
表示機能 | テキスト80桁x24行(英数字、カナ、記号) |
表示色 | 12インチグリーン |
外部記憶装置 | フィリップス型ディジタルカセット(JIS C 6281記録方式,12kbps) |
外部I/F | 増設用CMT I/F、オプションでRS-232C、プリンタ、デジタルI/O |
本体価格 | ¥700,000(予定価格) |
オプション
- カセット磁気テープ装置 PHC-300 : 14万円
- プリンタ シリアルドットマトリクス(I/F、ケーブル付き):22万円
- RS-232C 1ポート:3万円
- セントロニクス仕様プリンタI/F:3万円
- デジタルI/Oインターフェイス:3万円
上記名称は正式なものではない。
ソフトウェア
- 管理プログラム(モニタ):ROMベース
- プログラムローダ
- モニタ
- 自己診断プログラム
- 処理プログラム:カセットMTベース
- BASICインタープリタ
- 簡易アセンブラ
- 簡易エディタ
- ユーティリティプログラム(テープコピー、SORTなど)
- ユーザーズプログラム