PC DOS 2000 日本語版
1998年は既にWindows 95普及期でDOSは完全に過去の遺物であり、他機種も含めて全ての日本語パッケージ版DOSの中では最後に発売されたバージョンである。英語版PC DOS 2000の日本語化と言うよりは、PC DOS J7.0/VにCSD J7.00C/V(アップデートパッチ)を適用して、英語モードにおいてユーロ通貨記号に対応したもの。旧バージョンを所有している者としては、付属品の随所にコストダウンの跡があり、少し寂しく感じる。現在、ディスケット版は取り扱いが終了したが、CD-ROM版は販売されている。(ただしCD-ROM版はそのままではまっさらのPCにインストールできない。)Amazon.co.jpリンク。販売状況はこちら。
扱えるメモリは最大64MBで、それ以上搭載していても64MBしか使えない。DOSのシステムは2GB以上のハードディスクに対応しているが、8GBの壁は残っている。8GB以上のハードディスクを使う場合は次のことに注意しなければならない。
- DOSで作成・使用可能な領域の最大容量は2047MB (FAT16フォーマットでの管理可能最大容量。)
- FAT32、NTFSのドライブにはアクセスできない
- LFN(長いファイル名)には対応していないため、全て8+3文字の短いファイル名で表示される。
- ハードディスクの先頭8GB以内の領域しかアクセスできない。8GBを超える領域へのアクセスは動作が保証されない。
- FDISKでは基本領域は1ハードディスクに1つしか作れない。(他のOSで作成した領域はカウント対象外。)
- FDISKではハードディスクの容量表示は最大8GBまでしかカウントされず、8GB以上のハードディスクでは容量表示が不正になる。
- FDISKでは各領域のMB単位の容量表示が5桁以上になるとそれ以後のテキスト表示が崩れる。
PC DOS 2000 日本語版で動作するアプリケーション・ソフトウェア(使用用途について考える)
詳細はこちら。PC DOS日本語版で動作するソフトウェア