N88-BASIC(86) DIM命令
DIM
- 機能
- 配列変数の要素の大きさを指定し、メモリ領域に割り当てる
- 書式
- DIM 変数名 (添字の最大値 [, 添字の最大値...])
- 文例
- DIM A(12,2)
DIMは,配列変数の添字の最大値を設定し,同時にメモリ上にその配列の領域を割り当てます.
〈変数名〉には,変数名として正しい形をしたものを指定します.
〈添字の最大値〉には,配列の要素を示す添字の,最大値を指定します.添字の最小値は,OPTION BASEによって,0か1に指定することができます.実際に割り当てられる配列の要素の数は, OPTION BASEが1のときは〈添字の最大値〉に等しく, OPTION BASEが0のときは〈添字の最大値〉+1となります.
なお, OPTION BASEを指定しないでDIMを使用した場合,添字の最小値は0となります.
〈添字の最大値〉を複数個指定すると,個数分の次元をもつ配列変数の指定となります. 1行中(255バイト)に表記できる範囲であれば,次元数はいくつとってもかまいません.
ただし,配列の要素数および次元数は,メモリ容量の制限を受けます.配列変数のとるメモリ領域が大きすぎると,"Out of memory"エラーとなります.
数値配列の場合, 1個の配列に対して指定できる要素の数は,整数型で32767個,単精度実数型で16383個,倍精度実数型で8191個までです.
DIMが実行された時点で,その配列のすべての要素の値は0(文字型の場合はヌルストリング)に設定されます.
配列変数を消去するには, ERASEを用います.
注意:設定された最大値より大きな値の添字が用いられた場合は,"Subscriptout of range"エラーが起こります.DIMで宣言しなくとも配列変数を用いることができますが,その場合,添字の最大値は10まで(OPTION BASEが0でも1でもかまわない)使用できます.
参照:ERASE,OPTION BASE サンプルプログラム5
出典:N88-日本語BASIC(86)(Ver6.2) リファレンスマニュアル、日本電気株式会社、1991年発行