CF-SxSI変換番長 緑電子製9801RX内蔵HD I/Fでは不完全動作
PC-9801RXの内蔵HDDを変換番長 CF⇔SASI/SCSI変換機と入れ替えてみた。HDD I/Fは純正品ではなく、緑電子の “びるとシリーズ SR4” と言う製品、だと思うのだが、中古で入手したものなので詳しい仕様は分からない。富士通M2611SというSCSI-HDが内蔵されていることと、外部接続用にアンフェノールハーフピッチ36P端子があることから、SCSI I/Fと思われる。
このインターフェイスの内蔵HD用ケーブルに変換番長を接続していろいろ試した結果、次のことが分かった。
- 512バイト/セクタに設定するとメモリカウント後にフリーズする。おそらくI/FのROM BIOS処理中にフリーズしている。
- IDや容量をいかなる設定にしてもID0/40MBの1台しか認識されない。
- DISK-BASICではフォーマットまではできるが、アクティブ状態にして再起動するとBASIC起動時にフリーズする。(元のHDでも同様)
ID容量分割が役に立たず、ただのSCSI変換器としてしか使うことができませんでした。容量もI/Fがパラメータを決め打ちしているのか、40MBしか認識しません。外部端子では違う挙動になるかもしれませんが、36P用の変換コネクターがないので試していません。そもそも、I/Fのディップスイッチの設定が正しくないかもしれません。
設定をそのままにPC-9821Xp+MELCO IFC-NN(SCSIボード)に接続してみたところ、I/F上では7台全て認識しました。しかし、256バイト/セクタではブートせず。512バイト/セクタに設定したところMS-DOSのブートも成功。ただし、PC98版MS-DOSではSCSI-HDは最大4台までしか認識しない仕様になっているようです。(SCSI BIOSの仕様?)
そういうわけで、PC-9801シリーズの内蔵HDの交換を検討している方は難易度の高さや失敗のリスクを覚悟した方が良いでしょう。