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sgi Year 2000




SGI製品 (IRIXオペレーティング・システムと関連するハードウェア製品)を2000年対応させるには

SGIでは皆様に弊社製品の2000年対応状況に関する最新の情報を常に、ホームページにて確認していただくことをお勧めしてまいりました。下記の文はIRIXオペレーティング・システムの2000年対応状況を簡単に要約したものです。

  • ハードウェア製品−IRIX6.5.xで稼動するSGI製ハードウェア製品は2000年対応しております。対応されていない場合はすぐに対応しているハードウェア製品にアップグレードされることをお勧めします。
  • IRIX 6.5.x−IRIX 6.5.xはSGIの2000年対応したオペレーティング・システムです。IRIX6.5.xをまだお持ちでない場合は、IRIX6.5の最新メンテナンスリリースにてアップグレードされることをお勧めします。 また、6.5.xのメンテナンスリリースを稼動するとY2K修正に記載されているバグに対処することで2000年対応ができます。
  • IRIX 5.3, 6.2, 6.3,及び6.4−特定のIRIX 5.3, 6.2, 6.3,または6.4をご利用の場合は、最新の推奨/必須パッチセットとすべての単体Y2Kパッチをインストールし、 Y2K修正に記載されているバグに対処することでこれらのオペレーティング・システムの基本構成のみ2000年に対応させることができます。
  • IRIX 6.0, 6.1及び 5.3より前のリリース−これらのオペレーティング・システムは2000年に対応しておりません。これらのバージョンのIRIXをお使いの場合は、ただちにIRIX6.5.xへのアップグレードが必要です。




SGI Y2K IRIXパッチ検査ツール

SGIのY2K IRIXパッチ検査ツール(Y2Kパッチツール)はサポートに関係なく無料で入手することができます。次のY2KパッチツールをダウンロードするかMANページを参照して下さい。

SGIではY2Kパッチツールを提供してIRIX 5.3, 6.2, 6.3, 6.4,または6.5.xで稼動するいかなるSGIのシステムも検査できるようにしております。本ツールでIRIX 5.3, 6.2, 6.3及び6.4で2000年対応させるためにどのパッチセットまたは単体パッチをインストールすればよいのかが分かります。また、IRIX 6.5.xに有効なメンテナンスリリースが確認できます。Y2Kパッチツールでは IRIX 5.3, 6.2, 6.3, 6.4,あるいは6.5.xで稼動しているシステムにインストールされたオプション・ソフトウェア製品にどのY2Kパッチが必要なのかがレポートされます。

Y2Kパッチツールの出力は、4つのセクションで構成されます。

  1. 第1セクションはインストールするパッチセットの名前が表示されます。表示には、それにあてはまるいくつかの注意事項と例外が含まれています。
  2. 第2セクションはインストールする追加の単体パッチが記載されます。
  3. 第3セクションはオプション・ソフトウェア製品用にインストールするパッチが記載されます。
  4. 第4セクションは必須パッチ番号の要約が記載されます。
SGIはツールの現在の推奨/必須パッチセット及び単体Y2Kパッチのリストをコード化しました。今後、新しいパッチセットや有効なY2Kパッチを開発し た場合はツールをアップデートします。ツールの出力にはそのバージョンのナンバーを指定して下さい。また、ツールの最新バージョンを入手しダウンロードす るために、このサイトを定期的にチェックして下さい。さらに、すべてのY2Kパッチまたはご利用のシステムに適合するパッチがインストールされていること を確実にするためにツールの新バージョン毎でシステムの再テストを されることをお勧めします。

Y2Kパッチツールは基本ソフトウェア製品あるいは適切なハードウェア・オプション(例えば、グラフィクスのサブシステムやRAIDオプションな ど)がシステムにインストールされていない場合、要求された特定のパッチをレポートすることがあります。この場合はMANページの"Details"セク ションを参照して考えられる誤りをY2Kパッチツールの出力で確認して下さい。

Y2KパッチツールはSGIのパッチにのみ適合します。Y2Kパッチツールは弊社以外の製品について検査することはできません。

パッチをダウンロードするには

Support.sgi.comへのアクセス方法及び適当な推奨/必須パッチセット、単体Y2KパッチのダウンロードについてはY2K修正のページをご参照下さい。また不明な点はサポート担当へお問い合わせ下さい。

2000年問題と非SGI COFFバイナリ

COFF (Common Object File Format:共通オブジェクトファイル・フォーマット)はIRIX 4.0.xのもとでコンパイルされたプログラムのバイナリ・オブジェクト・フォーマットです。ELF (Executable and Linking Format)はIRIX 5.x及びIRIX 6.5を含むIRIX 6.xのもとでコンパイルされたプログラムのバイナリ・オブジェクト・フォーマットです。

ほとんどの部分について、COFFバイナリの実行のサポートは1995年7月にリリースしたIRIX 6.1で取り除かれました。また、1996年3月にリリースされたIRIX6.2のもとでCOFFバイナリのコンパイル、リンク、または実行のサポートはなくなりました。

libcのCOFF版は、2000年対応ではありません。COFF libcライブラリは、XOPENの2桁年号の解釈をサポートしません。さらに、いくつかのシステム・コールは、2000年を閏年として認識しません。

内部で開発されたまたは第三者ベンダーから購入したアプリケーションをお持ちのお客様は、COFFバイナリをELFの同等品に置き換えたこ とを確認する必要があります。SGIがもともとCOFFバイナリーとして出荷したすべてのアプリケーションは、ELFバイナリーが用意されています。 2000年対応の情報については
y2kprodmatrix.htmlのソフトウェア製品マトリクスを参照して下さい。IRIX 5.3またはIRIX 5.3 with XFSをご使用のお客様は、非SGI COFFバイナリについてシステムを調べて下さい。非SGI COFFバイナリについては次のどちらかを行って下さい。:

  • *可能であれば、より新しいELF版と置き換える。
  • *ソースコードがあれば、Y2K問題について検査する。
1996年1月、SGIはお客様のシステムを調査して、すべての非SGI COFFバイナリの一覧を得るツールを提供しました。このツールは"coffcheck"と呼ばれるスクリプトで、ftp.sgi.comまたはsgigate.sgi.comの/support/Pipelineのディレクトリから匿名FTPで入手できます。また、次のWebで入手できます。

ftp://ftp.sgi.com/support/Pipeline/coffcheck.tar.Z

このファイルは、圧縮されたtarイメージです。

ファイルの展開と内容の抽出には次のコマンドを使用して下さい。

  • % uncompress coffcheck.tar.Z
  • % tar xvf coffcheck.tar
coffcheckの処理と使用方法については、付属のREADMEを参照して下さい。

SGI Y2Kソーススキャンツール

2000年対応させるためにお持ちのコンピューター・システムとSGI製あるいは第3者、シェアウェア、フリーウェア、独自に開発されたソフトウェアなどのソフトウェア製品の評価管理をされることをお勧めします。このサイトにはSGI Y2Kソーススキャンツールと関連するMANページが含まれておりアプリケーションソースコードの中で起こりうる可能性のあるY2Kの問題を確認することができます。

SGI Y2Kソーススキャンツールはサポートに関係なく無料で入手することができます。次のSGI Y2KソーススキャンツールをダウンロードするかMANページをご参照下さい。

スキャン

SGI Y2Kソーススキャンツールは日付に関係する変数及び機能のソースコードを検索します。このツールはすべての指定ファイル、ソースファイル及びすべての指 定ディレクトリの内部及び後に続くソースファイルを スキャンします。 実行しない場合は、日付によって変動しやすいコードを含むソースコード Y2Kソーススキャンツールではソースのファイル名、ライン番号、ラインの内容を表します。日付プログラムのソーススキャンは必ずしも正確ではありませ ん。このツールで示されたソースラインの多くが日付に関連する問題を引き起こさないこともあります。また、ソース・コードがこのような単純なパターンの検 索ツールで検出されることができない日付によって変動するロジックを含むことが可能です。 このツールは、このようなコードをコンパイルする前にC及びC++といったソフトウェア・ソース・コードをスキャンするためにソフトウェアに開発者及びプ ログラマーを許すように意図されます。このツールは、2000年対応のシステムのインストールされたバイナリー( instイメージ)をテストするかあるいはパッチがインストールされたかどうかを決定するために使うことはできません。

分析

ソース・コードの日付問題が修正を要求するかどうかを決定するために表示されたソース・ラインの近くのソースを試験する必要があります。包 括的な2000年対応テスト・プランは、ソーススキャンに加えて他の実験プロシージャを含むこととなります。それゆえに、アプリケーション・ソース・コー ドが2000年準拠かどうかのテストとして2000年問題ソーススキャンツールに頼るべきではありません。




Y2Kソーススキャン及びパッチ検査ツールの利用条件と否認について

Copyright 1999 Silicon Graphics, Inc. -- All Rights Reserved

使用条件:

SGIは、お客様が次の使用条項及び否認を受けることに同意することによって、Y2Kソーススキャン及びパッチ検査ツール(以下"本ツール"という)を使用することを許諾します。

  1. オリジナルにおけるすべての著作権又は所有権の表示は、すべてのお客様自身が作成する本ツールの複写に明示されるものとします。
  2. 本使用条件で明示的に許諾された使用権を除き、本ツール及びその複製物に関する著作権、特許権、商標権その他知的財産権は、SGI又はその原権利者に留保されるものとします。
  3. 本ツール又はその直接的産物を米国及び日本国輸出管理規制及びその他関係法規に違反し、引渡又は輸出しないものとします。
否認:

SGIはY2Kソーススキャン及びパッチ検査ツールを「現状」ベースで提供し、明示・黙示を問わず、いかなる種類の保証も行いません。起こりうる 2000年問題を取り除くためこれらの本ツールに依存するのではなく、お客様ご自身でご利用のコンピューターやシステムの2000年準拠を評価し、組織と しての2000年対策を決定して下さい。SGIはお客様あるいは第三者のこれらの本ツールのいかなる使用、またはその使用によるいかなる情報に関しても責 任を負わないものとします。

SGIは、契約または不法行為(過失の場合を含む)の何れに基づくかどうかを問わず、SGIが損害発生の可能性について知らされていた場合 においても、偶発的、結果的、間接的、特別もしくは懲罰的またはその他の性質の損害(データの喪失、得べかりし利益の喪失を含み、これに限定されるもので はない)に関する一切の責任を負わないものとします。

この情報は2000年1月3日の情報に基づいて更新されています。


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