日付の処理
Outlook Express では、内部的に Win32 FILETIME 構造体として日付が保存されます。FILETIME 構造体は 64 ビット値で、1601 年 1 月 1 日からの 100 ナノ秒単位の数を示します。
下 2 桁の西暦の処理
Outlook Express は、日付を表す場合に西暦年の下 2 桁形式を使用しません。
Outlook Express はほかの電子メール クライアントおよびニュースリーダーと連係して動作します。一部の古いクライアントの中には西暦 2000 年問題に未対応のものがあります。
ガイドラインと推奨事項
メール サーバーの西暦 2000 年対応をテストするには、Microsoft Outlook Express とメール サーバー (IMAP、POP3、SMTP、または HTTP) を 2000 年に移行する必要があります。たとえば、メッセージ ヘッダーに西暦下 2 桁の日付を使用するサーバーもあります。Outlook Express チームは一般的なサーバーとの連係動作をテスト済みですが、実作業環境でも以下のテストを行って、Outlook Express の 2000 年対応を検証してください。
- 認証:
メール サーバーに対して SSL 接続を使用する場合は、権限のあるユーザーが正しく認証されること、権限のないユーザーが拒否されること、および正しい処理が行われることを確認します。
- S/MIME:
デジタル署名されたメッセージには、期限付きの証明によって生成された署名が含まれています。現在の日付が証明の有効期限を過ぎると、証明期限の終了を示すメッセージが正しく表示されることを確認します。ただし、まだ有効ではない証明を Outlook Express でテストした場合、その証明の期限が終了したことを示す間違ったメッセージが表示されます。
- 並べ替え:
メッセージ リストビューでメッセージが正しく並べ替えられることを確認します。
- メッセージ削除日の指定:
POP3 サーバーのアカウントで、メールをサーバーに残し、"x 日後にサーバーからメッセージを削除する" を設定している場合、メッセージが正しく x 日後に削除されることを確認します。
- 自動設定:
Internet Explorer 管理者キット (IEAK) では、サーバーの管理者が管理する新しい設定や制限をダウンロードできます。自動設定には、日付またはタイムアウト値に基づいて設定を更新するなどのオプションがあります。
また、それぞれの西暦 2000 年対応状況と推奨事項については、メール サーバーのベンダにお問い合わせください。
コンテンツ固有の西暦 2000 年問題もあります。