このドキュメントを適用するバージョン は、3.0、3.5、3.51、3.52、4.0 です。
発売日 : 1995 〜 1999 年
必要なソフトウェア : 1) 3.0 の修正プログラムの適用には、既存の 3.0 のインストールが必要です。
2) 3.5x の修正プログラムには、既存の 3.5x のインストールが必要です。
3) Jet は MDAC の OLE DB Data Coercion Library を利用しているため、西暦 2000 年対応の MDAC を必要とします。
ホスト製品
: 以下に例を示します。
3.0:
Access95
3.5x:
Access 97、Money 99、MDAC 1.5、Visual Studio 6.0、MDAC 2.0、MDAC 2.0 Service Pack 1、MDAC 2.0 Service Pack 2
4.0:
MDAC 2.1、SQL Server 7.0、SQL Server 6.5 Service Pack 5
4.0 SP1: Office 2000、Access 2000、MDAC 2.1 Service Pack 1 (2.1.1.3711.11 GA)、Visual Studio 6.0 Service Pack 3
Microsoft Jet Database Engine ("Jet") は、数多くのマイクロソフト製品で利用されているコンポーネント データベース エンジンです。「エンジン」 は、Jet DLL、Replication DLL、Installable ISAM DLL などの複数のコンポーネントと、OLE DB プロバイダおよび ODBC ドライバから構成されています。ユーザーは、さまざまなマイクロソフト製品から Microsoft Jet データベース エンジンを入手できます。また、これらのコンポーネントは Web から入手することも可能です。Microsoft Jet の西暦 2000 年のアップデート (以下 修正プログラム) は、以下のリンクから入手できます。この資料は、Microsoft Jet データベース エンジン バージョン 3.0 から 4.0 までについての情報を提供します。また、主要コンポーネントの製品ガイドからの情報も掲載しています。
Microsoft Jet ODBC ドライバおよび OLE DB プロバイダに関する備考 Microsoft Jet ODBC ドライバの西暦 2000 年対応状況は、「データ アクセス ツール製品」 の情報を掲載している
dataaccs.htm から参照してください。
Microsoft OLE DB Provider for Microsoft Jet (MSJTOR35.DLL for Jet 3.5x、MSJetOLEDB40.DLL for Microsoft Jet 4.0) には西暦 2000 年問題に関する既知の問題はありません。ただし、このコンポーネントは、MDAC に付属の Microsoft OLEDB Data Coercion ライブラリに依存します。これらのコンポーネントに関する最新の対応情報については、上記サイトの MDAC の製品ガイドを参照してください。
以下に、Microsoft Jet のリリース、対応状況、修正プログラムを示します。
Jet のバージョン |
年 |
最初にリリースされたときの対応 |
西暦 2000 年問題のあるコンポーネント (詳細は下記) |
修正版ソース |
3.0 |
1995 |
対応 # |
メモ A - Jet Engine
メモ B - Jet Replication
メモ C - テキスト インポート |
3.0 : MSJTWNG.EXE |
3.5 |
1996 |
対応 # |
メモ A - Jet Engine
メモ B - Jet Replication |
3.51 Service Pack 3 :
Jet35sp3.EXE |
3.51 |
1997 |
対応 # |
メモ A - Jet Engine
メモ B - Jet Replication |
3.51 Service Pack 3 :
Jet35sp3.EXE |
3.52 |
1997 |
対応 # |
メモ A - Jet Engine |
3.52 Service Pack 3
Jet35sp3.EXE |
4.0 |
1999 |
対応 # |
メモ A - Jet Engine |
4.0 Service Pack 1 - Office2000 およびそれ以外のさまざまなマイクロソフト アプリケーション、または 4.0 Service Pack 2 - MDAC 2.1 SP2
(2.1.2.4202.3 GA)、または 4.0 Service Pack 3: Jet40sp3.EXE |
4.0 SP1、SP2 |
1999 |
対応 |
|
|
インストールされている Jet のバージョンを判別する方法
ファイルのバージョンは、エクスプローラの [ツール] メニューの [検索] で目的のファイルを検索すると最も簡単に調べることができます。ファイルが見つかったら、ファイルをマウスの右ボタンでクリックしてポップアップ メニューの [プロパティ] をクリックし、表示されるダイアログ ボックスの [ファイルの情報] タブをクリックします。
Microsoft Jet では、バージョン チェックの際の重要なファイルは Jet DLL です。これはコア エンジンです。
Jet のバージョン |
Jet DLL |
バージョン |
対応状況 |
3.0 |
Msjt3032.dll |
3.000.4513 未満すべて |
対応 # |
修正版 3.0 |
Msjt3032.dll |
3.000.4513 以降すべて |
対応 |
3.5 |
MsJet35.dll |
3.51.2723.0 未満すべて |
対応 # |
修正版 3.5 |
MsJet35.dll |
3.51.2723.0 以降すべて |
修正版 3.51 を適用して対応 |
3.51 |
MsJet35.dll |
3.51.2723.0 未満すべて |
対応 # |
修正版 3.51 |
MsJet35.dll |
3.51.2723.0 以降すべて |
対応 |
3.52 |
Msjt4jlt.dll |
3.52.2723.0 未満すべて |
対応 # |
修正版 3.52 |
Msjt4jlt.dll |
3.52.2723.0 以降すべて |
対応 |
4.0 |
MsJet40.dll |
4.00.2115.25 |
対応 # |
修正版 4.0 |
MsJet40.dll |
4.000.25210.8 以降すべて |
対応 |
* メモ A: Jet Engine (バージョン 3.0、3.50、3.51、3.52、4.0) 背景情報
Windows 98 および Windows NT 4.0 はオートメーション ライブラリ バージョン 2.30 以降と併用することで、2桁の年数を 4桁に変換するときの規則を調整する機能を備えています。この機能は 「スライディング ウィンドウ」と呼ばれることがあります。これによりユーザは、下 2 桁の日付が解釈されるときに 1900 年代なのか 2000 年代なのかを指定することができます (例: "29-1-1" は、1929-1-1 または 2029-1-1 になります)。
関連ドキュメント ・オートメーションライブラリと西暦 2000 年 http://www.microsoft.com/technet/year2k/white/auto.htm ・Microsoft製品での世紀の扱い http://www.microsoft.com/technet/year2k/white/offsol/offsol4.htm 問題の内容
このアップデート以前、Microsoft Jet エンジンは日付の制約を含む Access Query Builder ユーザー インターフェイス (QBE) から取り出されたクエリーを記憶し、Microsoft Jet はリテラルな 2 桁の日付でクエリーを記憶していました。この 2 桁の日付は、クエリーの実行時に 4 桁に拡張されていました。4 桁への変換は OLEAUT32 を使って行われ、そのシステムの現在の Windows 98 または Windows NT 4 スライディング ウィンドウの設定に基づきます。したがって、記憶された 2 桁の日付はスライディング ウィンドウの設定が異なるシステムでは解釈が異なる可能性があるため、予期しないクエリーの結果が起こります。
問題の解決 現行の Jet では、保存された QBE クエリーに4 桁の西暦を保持します。このときの日付は、クエリーが作成されたときのシステムのスライディング ウィンドウの設定、または、QBE から更新された日付フィールドにより決まります。
メモ B: Jet
レプリケーション(バージョン 3.0、3.50、3.51)
Jet 3.X エクスプレッション サービスには、MSysGenHistory および MSysExchangeLog テーブルのいくつかの管理上の問題があります。レプリカが 1900 年代に作成され、2000 年 1 月 1 日以降に圧縮された場合、そのレプリカ セットのメンバーであるデータベースは、データベースが圧縮されてしまうと同期できなくなる場合があります。
圧縮により MsysGenHistory テーブルからジェネレーション情報が削除され、MsysExchangeLog テーブルからエクスチェンジ情報が削除されます。この情報は、同期化を正しく行うために必要なものです。
この問題は 2000 年 1 月 1 日以前に作成され、2000 年 1 月 1 日以降に圧縮された Jet 3.x のレプリケート データベースに影響する可能性があります。以下の技術サポート情報を参照してください。
J047922 [AC97] システム日付が 2000年以降の場合に同期が失敗する
メモ C : テキスト インポート (バージョン 3.0) Microsoft Jet Engine テキスト インポート機能では「00」〜「29」の 2 桁の省略形の日付は 1900 〜 1929 年と解釈されていましたが、2000 〜 2029 年と解釈されるように修正されました。 |