日付の処理
内部で保存される日付は C ランタイム ライブラリを使用しています。
下 2 桁の西暦の処理
西暦が下 2 桁で表される HTTP/1.0 ヘッダーが Web サーバーで使用されている場合があります。Web 作成者が cookie データの期限終了日に下 2 桁の西暦を使用している場合もあります。
非対応による問題
- Web サイトで西暦の下 2 桁が "00" である cookie が使用されている場合、Internet Explorer は、その cookie の期限が終了したと見なします。期限終了日が 4 桁の cookie や 2000 年より前と後の cookie には影響ありません。
- Web サーバーが HTTP/1.0 ヘッダーに下 2 桁が "00" である西暦を設定して通信する場合、Internet Explorer はそのサイトのページの期限が終了したと見なし、ローカルにキャッシュしません。接続中はサイトをブラウズできますが、オフラインでのブラウズはできません。 HTTP/1.1 ヘッダーで 4 桁の西暦が使用されている場合や、 2 桁の西暦でも 2000 年より前か後の場合は、この問題の影響を受けません。
- コントロール パネルの設定 ([地域] - [日付] の [長い形式] と [短い形式] (1990 形式に対して 90 形式)) を変更した場合、2000 年に作成されたファイルを FTP サーバーからブラウズすると、Internet Explorer では、ファイルが 1900 年に作成されたように表示されます。
- Javascript の getYear() 関数/メソッドは、西暦の下 2 桁 "00" (2000) を "100" として計算し、下 2 桁 "01" (2001) を "101" として計算します。この問題を解決するためには、スクリプトを修正する必要があります。
日付に関する注意事項
Internet Explorer の日付処理に関係なく、Web ページの HTML コンテンツ、JSCRIPT、Java アプレット、サーバー スクリプト、コントロールで 2000 年問題が起こる場合があります。
Internet Explorer の履歴で日付を表示する場合、Windows または Windows NT で西暦を 4 桁で表示するためには、コントロール パネルの [地域] で 4 桁の西暦を設定する必要があります。
まだ有効ではない証明を Internet Explorer でテストすると、その証明の期限が終了したことを示す間違ったメッセージが表示されます。
ガイドラインと推奨事項
Web サイトや Web ベースのアプリケーションの 2000 年問題をテストする場合は、Internet Explorer、Web サーバー、そして該当する場合はプロキシ サーバーが 2000 年に移行しても機能することをテストする必要があります。たとえば、Web サーバーやプロキシ サーバーには、HTTP/1.0 ヘッダーで下 2 桁の西暦を使用しているものがあります。Microsoft では、よく使用されている Web サーバーやプロキシ サーバーをテストしました。しかし、Internet Explorer の検証では、次の項目についても使用している環境で確認してください。
- 認証:
セキュリティが確立されたサイトや SSL 接続を使用している場合、権限のあるユーザーが正しく認証されること、権限のないユーザーが拒否されること、正しい処理が行われることを確認します。まだ有効ではない証明を Internet Explorer でテストすると、その証明の期限が終了したことを示す間違ったメッセージが表示されます。
- コードのダウンロード:
まだ有効ではない証明を Internet Explorer でテストすると、その証明の期限が終了したことを示す間違ったメッセージが表示されます。
- ファイルのダウンロード:
サイトで参照しているすべてのファイルが正しくダウンロードされることを確認します。
- 検索:
検索バーがよく使用する検索プロバイダに対して機能することを確認します。
- 購読:
Internet Explorer 4 では、チャンネル コンテンツの更新予定や期限終了日を取得できます。購読サイトが正しく更新されることを確認します。
- 自動設定:
Internet Explorer 管理者キットでは、サーバー上の管理者が管理する新しい設定や制限をダウンロードできます。自動設定には、日付またはタイムアウト値に基づく設定の更新などのオプションがあります。
また、Web サーバーとプロキシ サーバーの 2000 年問題対応状況と推奨事項について、各ベンダに問い合わせてください。
2000 年問題には、コンテンツ固有のものもあります。インタラクティブなサイトがその Web ページの HTML コンテンツ、cookie、JSCRIPT、Java アプレット、サーバー スクリプト、コントロールに関して 2000 年に対応していることを確認します。