製品サポート:
マイクロソフトでは、西暦 2000 年問題とは関係なく、お客様に最新の Service Pack をインストールすることを推奨しています。その一方、さまざまな理由でお客様が最新の Service Pack に変更できない場合があることも理解しております。お客様の西暦 2000 年問題への対応作業を支援するため、マイクロソフトでは、Windows NT 4.0 Service Pack 4 を西暦 2001 年 1 月 1 日まで "対応" ソフトウェアとしてサポートする計画です。また、今後リリースされる新しい Service Pack も西暦 2000 年問題に対応しており、それには西暦 2000
年対応以外の内容も含まれます。これは、新しい Service Pack へアップグレードする理由が 2000 年問題に対応するためだけではないことを意味しています。
この情報に該当する製品は、Windows NT 4.0 Service Pack 4 および Windows NT 4.0 Service Pack 4,Enterprise Edition です。
更新情報
Internet Explorer 4.0x によってインストールされる Outlook Express に 2000 年問題が確認されています。詳細については、
Internet Explorer 製品ガイド を参照してください。
マイクロソフトでは、一連の西暦 2000 年問題に対するテストにおいて、新たに 4 つの問題を確認しました。マイクロソフトでは、現在準備中のもの含め、これらの問題を解決するためのアップデート プログラムを用意しています。
マイクロソフトは、お客様がこれらのアップデート プログラムを評価された上で、お客様独自の立場で採用をご判断されることをお勧めします。この問題点の詳細については、手順 2 でご説明します。
Jet 3.5 データ エンジンで西暦 2000 年問題が確認されており、マイクロソフトではこの問題を解決するためのアップデート プログラムを提供しています。詳細については、MDAC 製品ガイド (
ここをクリック) を参照してください。
マイクロソフトは、Windows NT 4.0 Service Pack 5 をリリースしました。Service Pack 5 は、西暦 2000 年問題を解決するための必須のアップグレードではありませんが、お客様によっては、Service Pack 5 をインストールすることにより、簡単に西暦 2000 年問題を解決できる場合もあります。詳細については、
Windows NT 4.0 SP5 製品ガイド を参照してください。
はじめに
Windows NT 4.0 では、数多くの Service Pack がリリースされています。Windows NT Server 4.0 を 2000 年問題に対応させるためには、Service Pack 4 以降が必要です。SP4 で 2000 年対応する場合は、追加の西暦 2000 年アップデートプログラムが必要です。これは、SP4 リリース以降に確認された 2000 年問題を修正するためのプログラムです。マイクロソフトでは、今後新たに 2000 年問題が確認された場合、西暦 2001 年 1 月 1 日まで SP4 および SP5 以降の Service Pack に対してアップデート プログラムを提供していく予定です。
Windows NT Server 4.0 では、オペレーティング システムのインストールの際に ( またはインストール後に )、様々なネットワーク サービスを追加インストールする事ができます。また、Service Pack や Option Pack、および弊社 Web サイトから提供している追加コンポーネントをインストールする事もできます。ご利用のシステムの 2000 年問題の対応状況を調べるためには、インストールされている全てのネットワーク サービス、および追加コンポーネントに対して調査を行う必要があります。
マイクロソフトは、Windows NT Server 4.0 と追加サービスおよびコンポーネントの中に、アップデートが必要な既知の西暦 2000 年問題があることを認識しています。Windows NT Server 4.0 のインストールされているシステムを 2000 年問題に " 対応 " させるためには、以下の手順に従い、システムをアップデートする必要があります。既知の 2000 年問題の中には SP4 をインストールしただけで解決できる問題もありますが、追加サービスおよびコンポーネントによっては個別にアップデートが必要になる場合もあります。
以下に 2000年問題の対処手順の大まかな流れを示します。
- 手順 1 : SP4 のインストールの前に必要な、個々のコンポーネントのアップデートを行います。
- 手順 2 : SP4 および SP4 以降の西暦 2000 年アップデート プログラムをインストールします。
- 手順 3 : システムにインストールされている全コンポーネントの対応状況の最終確認を行います。
重要:
- アップデート手順を簡単にするだけでなく、ユーザーがアップデートする時期を選択できるように、Y2KSETUP.EXE の適用を西暦 2000 年問題に対応するためのアップグレード方法として推奨することを取りやめました。以前は、Y2KSETUP.EXE を使って、Internet Explorer 4.01 SP1、MDAC 2.0 SP1、および Site Server Express 3.0 をインストールしましたが、今後はこれらのコンポーネントを個別にインストールすることをお勧めします。詳細については、メモ 7 を参照してください。
- Microsoft Message Queue Service Version 1.0 と Site Server Express Version 2.0 がインストールされている場合は、作業を始める前にサポート技術情報の
J046989 を確認してください。
手順 1
Service Pack 4 (SP4) は、Windows NT Server 4.0 で確認されている 2000 年問題を簡単に解決できるようにするために作成されました。
SP4 をインストールする事により、オペレーティング システムの既知の 2000 年問題を解決する事ができますが、インストールしているコンポーネントによっては、個別にアップデートを行う必要があります。
表 1A は、SP4 のインストールと共にアップデートする必要がある追加コンポーネントの一覧です。アップデート方法については " 2000 年対応に必要な作業 " を参照してください。
表 1B は、旧バージョンがインストールされている場合にのみアップデートする必要がある追加コンポーネントの一覧です。
これらのアップデートは、SP4 のインストール前およびインストール後のどちらに行ってもかまいません。
表 1A 追加コンポーネント 1
コンポーネント名 |
バージョン |
2000年対応に必要な作業 |
Microsoft Internet Explorer |
複数バージョン |
2000 年問題に対応するためには、Internet Explorer 4.01 SP2 以降のバージョンにアップデートする必要があります。
Internet Explorer の 2000 年問題に関する情報については、 Internet Explorer の製品ガイド を参照してください。
( Internet Explorer 4.01 SP1 をご利用の場合、アップデートを行う必要があります。詳細については、 Internet Explorer の製品ガイド を参照してください。) |
表 1B 追加コンポーネント 2
コンポーネント名 |
バージョン |
2000年対応に必要な作業 |
Active Directory Services Interface (ADSI) |
1.0 |
2000 年問題に対応するためには、 ADSI 2.0 以降のバージョンをインストールする必要があります。 |
Microsoft データ アクセス コンポーネント (MDAC) |
複数バージョン |
2000 年問題に対応するためには、MDAC 2.1 SP1 以降のバージョンをインストールする必要があります。
MDAC の 2000 年問題に関する情報については、 ここをクリックしてください。
( MDAC 2.0 SP1 をご利用の場合、アップデートを行う必要があります。詳細については、 MDAC の製品ガイド を参照してください。)
Jet3.x エンジンの 2000 年問題に関する詳細については、MDAC の製品ガイドを参照してください。 |
Microsoft FrontPage 97 |
"97" |
2000 年問題に対応するためには、 FrontPage 97 西暦 2000 年問題対応のアップデート プログラム をインストールする必要があります。 |
Microsoft FrontPage 97 Server Extensions |
"97" |
2000 年問題に対応するためには、Server Extensions ダウンロード サイトからFrontPage 98 Server Extensions をインストールする必要があります。 |
Microsoft Internet Locator Service |
1.0 |
2000 年問題に対応するためには、 Microsoft Internet Locator Service Version 2.0 をインストールする必要があります。 |
Site Server Express |
2.0 |
2000 年問題に対応するためには、Site Server Express 2.0 をアンインストールして、Site Server Express 3.0
をインストールする必要があります。 |
Microsoft Transaction Server |
1.0 |
2000 年問題に対応するためには、Windows NT Option Pack から Microsoft Transaction Server 2.0 をインストールする必要があります。 |
Microsoft Transaction Server |
1.1 |
2000 年問題に対応するためには、Windows NT Option Pack から Microsoft Transaction Server 2.0 をインストールする必要があります。 |
手順 2
SP4 を対象システムにインストールします。SP4 は、下記 Web サイトからダウンロードできます。
SP4 のインストールにより、追加のネットワーク サービスを含む Windows NT Server 4.0 の基本コンポーネントがアップデートされます。また同時に、Windows NT Server 4.0 の一部の機能がアップデートされます。
以前マイクロソフトは、手順 1 で述べたように、Y2KSETUP.EXE を起動して Microsoft Data Access Components、Site Server Express、および Microsoft Internet Explorer の各コンポーネントをアップデートすることを推奨していました。詳細については、メモ 8 を参照してください。
これらの問題を修正するための西暦 2000 年アップデート プログラムは、下記 Web サイトからダウンロードできます。なお、ダウンロードできないものについては、現在準備中です。
Windows NT Server 4.0 では、オペレーティング システムのインストールの際に ( またはインストール後に )、様々なネットワーク サービスを追加インストールすることができます。表 2 は追加する事のできるネットワーク サービスの一覧です。なお、SP4 をインストールした後に Windows NT 4.0 の CD-ROM を使用して、新たにネットワーク サービスをインストールした場合は、再度 SP4 をインストールする必要があります。
Windows NT Server 4.0 では、Service Pack や Option Pack 、および弊社 Web サイトから提供されている追加コンポーネントをインストールする事もできます。
表 3 は追加する事のできるコンポーネントの一覧です。この表を利用し、システムにインストールされている追加コンポーネントが 2000 年問題に対応しているかどうかを確認して下さい。
全ての手順が終了した後、対象システムにある Windows NT Server 4.0 の全てのコンポーネントが上記の表で " 対応 " に分類されていれば、対象システムにおいて既知の 2000 年問題が全て解決されています。対象システムで、" 非対応 " に分類されているコンポーネントがある場合は、非対応のコンポーネントに必要なアップデートを再度実施してください。
表 4 は、弊社 Web サイトからダウンロードできる追加コンポーネントです。なお、これらはシステムを 2000 年問題に対応させるために必要なコンポーネントではありません。