西暦 2000 年問題に非対応の理由
Microsoft Access Developer's Toolkit 2.0 (ADT 2.0) は、カレンダー コントロール (MSACAL20.OCX) が 2 桁の西暦を1900 年代の日付として解釈するため、非対応のカテゴリに分類されます。この問題は、コントロールの [値] プロパティを設定するときに西暦を 4 桁にして使用することによって回避できます。
日付の処理
Microsoft Access Developer's Toolkit 2.0 (ADT 2.0) には、Access 2.0 アプリケーションの開発と配布を行うためのアプリケーションがいくつか含まれています。たとえば、Access 2.0 ランタイム、セットアップ ウィザード、ヘルプ コンパイラ、Graph 5.0 ランタイム、OLE カスタム コントロールなどのアプリケーションです。ADT 2.0 に同梱されている OLE カスタム コントロールは、スクロール バー コントロール (MSASB20.OCX)、および カレンダー コントロール (MSACAL20.OCX) です。ヘルプ コンパイラおよびスクロール バー コントロールは、日付データの型に関する特定の解析や表示のメカニズムをもっていません。
セットアップ ウィザードは、Access 2.0 下で実行されるウィザードであるため、Access 2.0を使用して日付を処理します。Access 2.0 の日付処理については、Microsoft Access 2.0 Year 2000 document を参照してください。Access 2.0 Year 2000 Date Update を適用した後に、アップデート ファイルを配布したい場合は、カスタム セットアップ アプリケーションを再作成する必要があります。
Graph 5.0 ランタイムは、グラフ上で日付データが表示されます。日付データは、Graph 5.0 のグリッドに直接入力するか、または、Access 2.0 などの別のアプリケーションからインポートします。Graph 5.0 に取り込まれた日付データは、すべて数字から構成される日付として処理され、Access 2.0 と同じ規則に従って解析されます
カレンダー コントロールは、グラフィカル カレンダー ユーザー インターフェイスを使用して日付を表示します。カレンダーの値の設定には、コントロールの [値] プロパティまたは独自のカスタム プロパティ シートを使います。前述したように、カレンダー コントロールが非対応に分類されるのは、西暦が 2 桁の日付を 1900 年代の日付と見なすためです。
下 2 桁の西暦の処理
日付データを表示できる ADT 2.0 コンポーネントでは、では、西暦が下 2 桁で表示されます。ADT 2.0 コンポーネントでは、Access 2.0 と同じ変換規則に従って、下 2 桁の西暦が変換されます。
日付に関する注意事項 :
Access 2.0 における一般的なエラーと使用されるテスト方法を参照してください。