製品サポート:
西暦 2000 年問題とは関係なく、マイクロソフトでは、つねに最新のリリースおよびサービス パックをインストールすることをお客様に推奨しております。その一方、さまざまな理由で、お客様が最新のリリースに変更できない場合があることも理解しております。お客様の西暦 2000 年への対応作業にご協力するため、マイクロソフトでは、Outlook 98 を西暦 2001 年 1 月 1 日まで "対応" ソフトウェアとしてサポートする計画です。リリースされる新しいサービス バックも西暦 2000 年に対応しており、それには 2000 年対応以外の内容も含まれます。これは、お客様に 2000 年対応のためだけに製品のアップデートをお願いすることを最小限にするためです。
必要なソフトウェア: Outlook 98 ValuPack の Microsoft Outlook Support for Lotus cc: Mail を 2000 年問題対応にするには、サポート技術情報
J046629 で言及しているアップデート モジュールが必要です。
日付形式が下 2 桁の西暦のテキストファイルをインポートまたはエクスポートすると、誤った世紀が表示される可能性があります。この問題についての情報と修正プログラム
rm.dll/transmgr.dll
のダウンロードについては、サポート技術情報
J046631
を参照してください。
日付の処理
- 保存
。Outlook 98 では、日付が 4 桁の西暦で保存および操作されます。この製品の動作には日付が不可欠です。現在の日付および時刻に関するデータは、システム クロックから取得します。
。コントロール パネルの [地域] の指定に従って、短い日付形式 (西暦下 2 桁) または長い日付形式 (4 桁の西暦) で日付が表示されます。[地域] で設定できる日付形式は、西暦の日本語版と英語版、および和暦です。日付入力フィールドでは、この 3 種類のカレンダー形式のうち [地域] で指定されている形式の入力だけが解析され、受け付けられます。
西暦の使用時、Outlook 98 は西暦下 2 桁の日付ウィンドウを使用します。このウィンドウの範囲は、基準日付の 30 年前から 70 年後までです。各日付フィールドの基準日付は、現在の日付または関連する日付フィールドです。Outlook カレンダーの出力に使用される日付範囲は、現在の日付の 30 年前から 70 年後までです。
和暦の使用時、Outlook 98 は日付を該当する年号 (平成、昭和、大正、または明治) に解析します。年号の指定に使用できる文字は、大文字または小文字の H、S、T、または M です。和暦の解析の詳細については、次の「下 2 桁の西暦の処理」を参照してください。
インポート/エクスポート ウィザードでは、日付の指定は西暦になります。
下 2 桁の西暦の処理
西暦下 2 桁の入力を解釈するために Outlook は日付ウィンドウを使用します。このウィンドウの範囲は、基準日付の 30 年前から 70 年後までです。システムの短い日付形式以外で日付が入力されると、標準アルゴリズムを使用して、ユーザーの意図を推測します。有効な日付に解釈できなかった場合だけ、エラーを生成します。
和暦の使用時は、先頭の 1 文字で年号を表します。平成、昭和、大正、明治を表す文字 H、S、T、M の大文字または小文字を使用できます。たとえば、"H7/12/1" は"平成 7 年 12 月 1 日"を表します。先頭の文字を省略すると、次のように和暦の年号に変換されます。
1/1/1 ~ 1/1/7 は昭和 (つまり、S64/1/1 ~ S64/1/7)
1/1/8 以降 は平成
Outlook の一部の機能は、特定のコンテキストに合った解析アルゴリズムを使用するように設計されています。 誕生日と記念日のフィールドで使用する日付ウィンドウの範囲は、現在の日付の 95 年前から 5 年後までです。一方、受信トレイ アシスタントと不在時のアシスタントのルールの詳細設定では、1980 ~ 2079 年の範囲が使用されます。
テキスト ファイルから西暦下 2 桁を Outlook にインポートすると、年によっては正しく解釈されないことがあります。この問題の詳細については、サポート技術情報
J046631を参照してください。
日付に関する注意事項
- 日付を保存または表示するカスタム フォームがある場合は、日付データをテキスト フィールドに保存しないでください。日付をテキスト フィールドに保存し、スクリプトがこのフィールドを基準にして別のフィールドを計算すると、計算結果が正しい値になりません。
- Outlook 98 を電子メール クライアントとして使用したときに完全に 2000 年問題に対応するには、2000 年問題に対応したメール サーバーを使用する必要があります。対応サーバーとして、Exchange Server 4.0 Service Pack 5 や Exchange Server 5.0 Service Pack 2 以上などがあります。クライアント トランスポート、サーバー コネクタ、ゲートウェイなど、電子メール接続に関係するデバイスも 2000 年問題に対応している必要があります。
- Outlook 98 ValuPack の Microsoft Outlook Support for Lotus cc:Mail を 2000 年問題対応にするには、サポート技術情報
J046629
で言及されているアップデート モジュールが必要です。
ガイドラインと推奨事項
原則として、実作業を行っている環境ではテストを行わないでください。ほかの非対応製品からの影響を予測できないからです。ほかの Microsoft Office 製品および Exchange Server との日付データのやり取りは問題なくテストできます。
現在の日付を基準日付とする予定や仕事などの機能をテストする場合は、システム クロックを将来の日付に進めます。このテスト中は将来の予定の通知をオフにし、日付を元に戻してから通知し直します。
ユーザーは日付を入力するときに、西暦下 2 桁ではなく、4 桁の年情報 (西暦) を使用するか、または和暦の年号を付けて入力する必要があります。一方、開発者は、正確な日付が入力され、意図した日付が記録されるように、フォーム コントロールにこのどちらかの具体的な年形式を使用してください。
Outlook で Microsoft Exchange Forms Designer (EFD) のカスタム フォームを送信または表示する場合は、EFD が Visual Basic 4.0 の 16 ビット版アプリケーションであることを忘れないでください。EFD は、デフォルトで西暦下 2 桁を現在のシステム日付に設定します。EFD のカスタム フォームの短い日付形式および長い日付形式のフィールドは、文字列値として保存されます。これらのカスタム日付フィールドでは、並べ替えとフィルタリングが意図どおりに行われません。Visual Basic 4.0 の 2000 年問題対応の詳細については、Visual Basic (16 ビット版) の製品ガイドを参照してください。
Microsoft Exchange Server による日付処理の詳細については、Microsoft Exchange Server の製品ガイドを参照してください。
Internet Explorer による日付処理の詳細については、Internet Explorer の製品ガイドを参照してください。