必要なソフトウェア
Internet Explorer 3.02 西暦 2000 年問題対応修正プログラムと、最新の Virtual Machine (Build 1520) をインストールする必要があります。
製品の日付処理
Internet Explorer では、内部的に Win32 FILETIME 構造体として日付が保存されます。FILETIME 構造体は 64 ビット値で、1601 年 1 月 1 日以降の 100 ナノ秒単位の数を示します。
下 2 桁での日付処理
Microsoft Internet Explorer 3 では、下 2 桁で入力された西暦は次のように解釈されます。
- 00 年 1 月 1 日~ 79 年 12 月 31 日は、2000 年 1 月 1 日~ 2079 年 12 月 31 日と解釈されます。
- 80 年 1 月 1 日~ 99 年 12 月 31 日は、1980 年 1 月 1 日~ 1999 年 12 月 31 日と解釈されます。
古い Web サーバーを使用している Web サイトでは、HTTP/1.0 ヘッダーが使用されている場合があります。このヘッダーでは、西暦が下 2 桁で表されます。Web 作成者が cookie データの期限終了日に下 2 桁の西暦を使用している場合もあります。
Internet Explorer 3.02 の Virtual Machine の問題
- Sun Microsystems JDK 1.0.2 に基づく Java Virtual Machine の日付関数 (java.util.date) では、下 2 桁の西暦が正しく変換されません。この関数は、下 2 桁の西暦を 1900 年代にマップし、2000 年を考慮しません。
対応のための推奨事項
Internet Explorer 3.02 には、Internet Explorer 3.02 西暦 2000 年問題対応の修正プログラムをインストールする必要があります。このプログラムは約 0.5 MB です。
日付に関する注意事項
Internet Explorer の日付処理に関係なく、Web ページの HTML コンテンツ、JSCRIPT、Java アプレット、サーバー スクリプト、コントロールで 2000 年問題が起こる場合があります。
JSCRIPT のメソッド .getYear() は、1999 年までの対応期間内は下 2 桁の文字列の西暦、2000 年以降の対応期間内は 4 桁の西暦を返します。Web 作成者は、4 桁の西暦だけを返すメソッド .getFullYear() を使用することもできます。
Internet Explorer の履歴で日付を表示する場合、Windows または Windows NT で西暦を 4 桁で表示するためには、コントロール パネルの [地域] で 4 桁の西暦を設定する必要があります。まだ有効ではない証明を Internet Explorer でテストすると、その証明の期限が終了したことを示す間違ったメッセージが表示されます。
ガイドラインと推奨事項
Web サイトや Web ベースのアプリケーションの 2000 年問題をテストする場合は、Internet Explorer、Web サーバー、そして該当する場合はプロキシ サーバーが 2000 年に移行しても機能することをテストする必要があります。たとえば、Web サーバーやプロキシ サーバーには、HTTP/1.0 ヘッダーで下 2 桁の西暦を使用しているものがあります。Internet Explorer チームでは、よく使用されている Web サーバーやプロキシ サーバーをテストしました。しかし、Internet Explorer の検証では、次の項目についても使用している環境で確認してください。
- 認証
。セキュリティが確立されたサイトや SSL 接続を使用している場合、権限のあるユーザーが正しく認証されること、権限のないユーザーが拒否されること、正しい処理が行われることを確認します。まだ有効ではない証明を Internet Explorer でテストすると、その証明の期限が終了したことを示す間違ったメッセージが表示されます。
- コードのダウンロード
。デジタル署名されたコードをダウンロードすると、期限付きの署名もダウンロードされます。必要な ActiveX コントロールのダウンロード、インストール、操作と、ダウンロードしたコードの Authenticode 署名が正しく処理されることを確認します。まだ有効ではない証明を Internet Explorer でテストすると、その証明の期限が終了したことを示す間違ったメッセージが表示されます。
- ファイルのダウンロード
。サイトで参照しているすべてのファイルが正しくダウンロードされることを確認します。
- 検索
。検索バーがよく使用する検索プロバイダに対して機能することを確認します。
また、Web サーバーとプロキシ サーバーの 2000 年問題対応状況と推奨事項について、各ベンダに問い合わせください。
2000 年問題には、コンテンツ固有のものもあります。インタラクティブなサイトがその Web ページの HTML コンテンツ、cookie、JSCRIPT、Java アプレット、サーバー スクリプト、コントロールに関して 2000 年に対応していることを確認します。