ここでは，OSIV/MSPに提供されているAFIIを含む製品で，2000年を迎えた時の発生事象と その対処方法について説明しています。

*1:対処方法が複数記述されている場合は，SEと相談して対処方法を選択して下さい。
表の中で記述されている語句は，各々以下の意味を持ちます。
PTF:一括修正
PUF:緊急修正

	:	99.08.20 修正・追加分
赤字	:	2000.2.4 修正・追加分
青字	:	2000.2.25 修正・追加分

項 番	製品名	V/L	発生事象	対処方法*1
96	SPEAKEZ IV	V11L10 V11L20	2000年代のとき，関数YEARを実行すると，関数値として文字型のオブジェクトに 1900年代が通知されます。	担当営業または，SEにお問い合わせ下さい。
97	SSPP/SMF	V11L10	− 1900年代において，利用者，グループ，パスワード，および課金番号の有効期限として 2000年以降の日付を設定しても有効とならなりません(有効期限切れと見なされます)。 − 1900年代と2000年代に跨がったスペース課金が実施できません。 − 1900年代と2000年代のジョブが存在する場合， DSFにおいて最古のジョブが出力されません。 − BALTER，BPERMITコマンドを2000年に発行した場合， 課金リストにコマンド発行日付が正しく表示できません。	V12L10にV/Lアップ後，PTFアップを行って下さい。 C94091(一括修正番号)
98	SSPP/SMF	V12L10		PTFアップを行って下さい。 C94091(一括修正番号) なお，西暦下2桁の解釈が変更となります。 西暦下2桁の値が00〜79の場合には，2000年代を示します。
99	STRACT	V11L10	以下のコマンドで，1900年代と表示します。 -SHOW SCHEMAコマンド -SHOW TEABLEコマンド -SHOW CATEGORYコマンド -プロジェクト管理コマンド	PTFアップを行って下さい。 L94121(一括修正番号) PTFアップ後以下の対処を行って下さい。 データベース中の時間データは従来より，下2桁と4桁の扱いが可能ですが， 2000年を考慮して4桁への対応が必要です。 西暦2桁(YY)を4桁にする場合，以下の対処が必要(整数型)です。 − ALTER TABLEコマンドで時系列テーブルを一般テーブルに変更して下さい。 − 時系列キー項目に対してUPDATEして下さい(YY->YYYY)。 − ALTER TABLEコマンドで一般テーブルを時系列テーブルに戻して下さい。 [文字型の場合は，COMPUTEコマンドで4桁に変更して下さい] − CLIST上の時間定数(コマンドのオペランド指定)を4桁に変更して下さい。 − 資源データ，カレンダデータ資産は，2桁で作成しているテーブルを，4桁にしてテーブルを 再作成して下さい。
100	STRACT/S	V11L10	以下のコマンドで，1900年代と表示します。 -SHOW SCHEMAコマンド -SHOW TEABLEコマンド -SHOW CATEGORYコマンド -プロジェクト管理コマンド	PTFアップを行って下さい。 L94121(一括修正番号) PTFアップ後以下の対処を行って下さい。 データベース中の時間データは従来より，下2桁と4桁の扱いが可能ですが， 2000年を考慮して4桁への対応が必要です。 西暦2桁(YY)を4桁にする場合，以下の対処が必要(整数型)です。 − ALTER TABLEコマンドで時系列テーブルを一般テーブルに変更して下さい。 − 時系列キー項目に対してUPDATEして下さい(YY->YYYY)。 − ALTER TABLEコマンドで一般テーブルを時系列テーブルに戻して下さい [文字型の場合は，COMPUTEコマンドで4桁に変更して下さい]。 − CLIST上の時間定数(コマンドのオペランド指定)を4桁に変更して下さい。 − 資源データ，カレンダデータ資産は，2桁で作成しているテーブルを， 4桁にしてテーブルを再作成して下さい。
101	Symfo-CLIENT	V10L20	オプジェクトマネージャのデータ操作機能および表のDSI作成機能で，DATE型 および TIMESTAMP型のデータとして2000-02-29が入力できません。	PTFアップを行ってください。 D98121(一括修正番号)
102	SYMFOWARE-SV	V10L10 V10L20	SMFレコードを処理するプログラムでは，以下の影響があります。 − 1900年代と2000年代の識別ができません。 − 日付情報をパック形式からアンパック形式に変換する際に，日付情報の先頭から変換処理を 行なうと，先頭1バイトの情報が0以外に変換されます。	以下のように，ユーザプログラムを修正して下さい。 SMFレコードを処理するプログラムで日付情報を処理している場合には，付加情報の形式 (CC=00は1900年代，CC=01は2000年代)を意識した処理に変更して下さい。
			2000年以降にRDB2 GUIDEのAIM課金統計情報出力機能で，TIME制御文を使用すると，TIME制御文がエラーとなります，あるいは情報があっても出力されません。 また，簡易アクセスプラン出力機能のタイトル日付が正しく出力されません。 RDB2 GUIDEは，ソ説とSEマニュアルに情報記載がある設計支援関連ツールです。	V/Lにより，PTFアップおよび緊急修正を適用して下さい。 V10L10:UD45359(緊急修正番号) V10L20:D98121(一括修正番号)
			オプジェクトマネージャの管理情報（定義付帯情報）である表の有効期限が，閏年以外の年でも2月29日となります． [発生条件] 1 オブジェクトマネージャを使用する，かつ 2 表の管理情報として，複写サイクルを指定している，かつ 3 2の表に対し，データ入力操作（ファイル入力操作），データ複写操作，データ抽出操作のいずれかを実行する，かつ 4 3を実行した日付に，2で指定した複写サイクル（日数）を加えた結果の日付が，閏年の翌年の3月1日となる場合.	V10L10の場合 オブジェクトマネージャの表の定義情報変更機能で有効期限を変更してください. なお，有効期限は表の管理者のための管理付帯情報（コメント相当で自由に設定できる情報）であり，データベースのデータには影響はありません． V10L20の場合 PTFアップを行ってください． D99101(一括修正番号)
		V10L20	オプジェクトマネージャクライアント(オプジェクト操作機能)の格納構造の表示操作で、2000年1月1日以降に作成した表またはインデックスのDSIが 存在する場合，"unknown keyword found while scanning buffer"のエラーとなります．	PTFアップを行ってください． D98121(一括修正番号)
103	TISP	V11L10 V11L20 V20L10	SMFレコードを処理するプログラムでは，以下の影響があります。 − 1900年代と2000年代の識別ができません。 − 日付情報をパック形式からアンパック形式に変換する処理で，日付情報の先頭から変換処理を 行なうと，先頭1バイトの情報が0以外に変換されます。	以下のように，ユーザプログラムを修正して下さい。 SMFレコードを処理するプログラムで日付情報を処理している場合には， 付加情報の形式(CC=00は1900年代，CC=01は2000年代)を意識した 処理に変更して下さい。
104	TISP/BP	V10L10	SMFレコードを処理するプログラムでは，以下の影響があります。 − 1900年代と2000年代の識別ができません。 − 日付情報をパック形式からアンパック形式に変換する処理で，日付情報の先頭から変換処理を 行なうと，先頭1バイトの情報が0以外に変換されます。	以下のように，ユーザプログラムを修正して下さい。 − SMFレコードを処理するプログラムで日付情報を処理している場合には，付加情報の形式 (1CC=00は1900年代，CC=01は2000年代)を意識した処理に変更して下さい。
105	TRED	V10L10	− TRED V10L10と他製品で持っているインタフェース上に，西暦下2桁を使用しており， 2000年以降動作しません。 − 障害情報検索で，1900年代と2000年代に跨がって指定するとエラーとなります。 − 2000年2月29日〜2000年12月30日の日付が1日ずれます。 2000年12月31日の場合は，正常に動作しません。	V10L20にV/Lアップを行って下さい。
106	TSS/E	V11L10	− ATTRIBコマンドで，2000年代の満了日付が指定することができません。 − LISTDSコマンドとLISTALCコマンドで表示される日付において， 2000年2月29日〜2000年12月30日の日付が1日ずれます。 − TIMEコマンドとLOGON，LOGOFFコマンドで表示される日付が2000年代で 1900年代として表示されるます。 − SMFレコードを入力処理する場合，日付情報の処理に以下の影響があります。 (a) 1900年代と2000年代の識別ができません。 (b) 日付情報をパック形式からアンパック形式に変換する処理で，日付情報の先頭から 変換処理を行なうと，先頭1バイトの情報が0以外に変換されます。	V11L20にV/Lアップ後，PTFアップを行って下さい。 C94091(一括修正番号)
107	TSS/E	V11L20		PTFアップ後，以下の対処を行って下さい。 C94091(一括修正番号) − ATTRIBコマンド(コマンドプロシジャ内を含む)の満了日付指定は， 西暦4桁の形式(EXPDT(yyyy/ddd))に変更して下さい。 − SMFレコードを処理するプログラムで日付情報を処理している場合には，付加情報の形式 (CC=00は1900年代，CC=01は2000年代)を意識した処理に変更して下さい。
108	VMH	V10L10	グラフの作成日付，および，基準軸目盛値の時系列指定を行った 場合，1900年代と2000年代の識別ができなくなります。 2000年2月29日を，グラフ作成日付等の基軸にした場合，2月29日以降1日ずれます。	PUFを適用して下さい。 AL58883(緊急修正番号)
		V10L20		PTFアップを行って下さい。 L94091(一括修正番号) なお，西暦下2桁の解釈が変更となります。 西暦下2桁の値が00〜88の場合には，2000年代を示します。
109	VTAM-G	V30L20	SMFレコードを入力処理する場合，日付情報の処理に以下の影響があります。 − 1900年代と2000年代の識別ができません。 − 日付情報をパック形式からアンパック形式に変換する処理で，日付情報の先頭から変換処理を 行なうと，先頭1バイトの情報が0以外に変換されます。	以下のように，ユーザプログラムを修正して下さい。 SMFレコードを処理するプログラムで日付情報を処理している場合には， 付加情報の形式(CC=00は1900年代，CC=01は2000年代)を意識した処理に 変更して下さい。
110	統合文書処理システム	V02	当製品はDSM と連携動作するFMR版DOS製品です. ・ キャビネット文書管理情報の有効期限に2000年2月29日が指定できません。 ・ 文書検索において作成日時の範囲指定に1900年代から2000年代に跨がった範囲指定をするとエラーとなります。 ・ メール受発信簿削除の削除期間の終了年月日の初期値が1999年12月31日となります。 ・ メール受送信簿のアイコンタイトルの年月日表示が，1yy/mm/dd となります。 ・ 年の入力フィールド（下2桁入力）の前に，19を固定で表示します。	[回避方法] ・ キャビネット文書管理情報の有効期限に2000年2月29日を指定しないでください。 ・ 文書検索において作成日時の範囲指定を行う場合は，1900年代から2000年代に跨がった範囲指定をしないでください。 ・ メール受発信簿削除の削除期間の終了年月日を入力してください。 ・ 年表示の1yyをyyと読み替えてください。 ・ 19を20と読み替えてください。