ハンディターミナルシリーズのOS(システムデート)の2000年対応及び業務アプリケーションの留意点については以下のようになります。
お手数ではございますが下記内容をご確認の上、対応方法のご検討をお願いいたします。
なお、下記調査内容は、対象製品がハード的に管理しているシステムデートに関するものです。業務アプリケーションやシステム全体に対する完全な調査内容ではありませんのでご注意ください。
(業務アプリケーションに関しましては留意点を記載します)
詳細に関しましては弊社担当営業までご相談下さい。
ハンディターミナルシリーズ西暦2000年機種別対応表 | |||
---|---|---|---|
機 種 | OS(システムデート)の2000年対応 | 業務アプリケーションの留意点 | |
(1) | HT-5000 HT-7000 HT-800/8000系 HT-850/8500系 HT-900/9000 HT-PRO HT-950/9500 HT-Lite HT-970 HT-180 |
2000年対応しているが、年は西暦下2桁しか管理していない。 すなわち1999年から2000年に切り替わる時は99年から00年になる。 また、00年は2000年として判断しているので閏年になる。 ・機種による個別問題は以下の注意点を参照ください。 |
00年を2000年として判別出来るような対策がアプリで行われている必要がある。 例えば頭に無条件に19を付けて表示していると1900年になる。また表示の順番や並び替えで順番が逆転する場合が考えられる。(00は99より前にくる) |
(2) | HT-PRO | 2000年以降にファイルを書き込むと、コマンドモードでのタイムスタンプが異常な値となる。 |
アプリではタイムスタンプは参照できない為、実質上は問題ないが、修正モジュールにて対応。 |
(3) | HT-900/9000 | OSの2000年対応に関しては問題ないが、2012年以降は閏年2月29日へのシステム日付変更はできない。 |
2012年以降は閏年2月29日へのシステム日付変更は運用でのみ対応。 |
(4) | HT-Lite HT-970 HT-180 |
OSの2000年対応に関しては問題ないが、カレンダーサブルーチン(KLIB.S)用のカレンダーファイル(KLCL.D)がクロスシステムのバ
ージョンによっては2000年を閏年にしていないものがある。 |
カレンダーサブルーチン(KLIB.S)用のカレンダー ファイル(KLCL.D)がクロスシステムのバージョンによっては2000年を閏年にしていないものがある。 |
(5) | HT-10(Info Mate) | ・問題有り Bios修正ソフトにて対応および運用 年は西暦4桁で管理。 |
左記対策後、年を西暦4桁で管理している場合アプリの修正は必要なし。 |
(6) | PT-880W | ・問題有り 日付の再設定が必要 年は西暦4桁で管理。 |
左記対策後、年を西暦4桁で管理している場合アプリの修正は必要なし。 |
(7) | EX-100/100P | ・ 問題無し 年は西暦4桁で管理。 |
年を西暦4桁で管理している場合アプリの修正は必要なし。 |
(注1) HT-PROにて発生する問題点システム日付を西暦2000年にし、(HT上00年)ファイルをWRITEしてCLOSEすると、そのファイルのタイムスタンプの年がコマンドモードで見ると28年になってしまう。
(正しくは00年)
正:2000−>2071(00−>71)が
誤:2028−>2099(28−>99)となります。ユーザーアプリでのデータファイルおよびパーソナルツールでのデータファイルが全て 対象になります。ただ、HT−PROではアプリからタイムスタンプを参照する機能はないため、アプリでの影響はありません。
HT−PROに対する対応
SYRE.H、SY02.Yの2つのファイルを新規リリースします。
この2つをセットでRAMに格納することで対策します。(AまたはBディレクトリにこの2つをセットで格納してください) なお、このモジュールは9月中旬以降に正式リリースいたします。ただし、これを使用した場合でも1980年から2027年までの対応となり、2028年以降の対応はできません。
また、入替え用メモリーカードは弊社にて準備しております。
弊社担当営業へご連絡ください。
(注2) HT-900/9000、HT-PROにて発生する問題点2000年へのカウントアップは正常だが、2012年以降はコマンドモード、アプリケーション(HTBASIC TOD$関数、MS−C _datetime関数)から閏年の2月29日のシステム日付への設定が出来ない。
2000,2004,2008年は正常に設定できる。HT-900/9000、HT−PROに対する対応
2012年以降でもシステム時刻のカウントアップ(閏年の2月28日から2月29日)は、正常に行われますので、HTのシステム時刻の日付設定をしなければ、この現象はでません。2012年以降、2月29日の日付の設定を行いたい場合は、以下のような運用になります。
- 2月28日23時59分59秒に設定し、2月29日に進むのを待つ。
- 2月29日になったのを確認の上、日付時刻を設定する。
(注3) HT-Lite、HT-970、HT-180にて発生する問題点2000年へのカウントアップは正常だが、カレンダーサブルーチン(KLIB.S)用のカレンダーファイル(KLCL.D)がクロスシステムのバージョンによっては、2000年を閏年にしていないものがある。
HT-Lite、HT−970、HT-180に対する対応
各機種以下のクロスシステムでリリースされているカレンダーファイル(KLCL.D)を使用するように変更してください。
- HT-LiteはR−0003(96年6月)が対応されています。(R−0001、R−0002が未対応)
- HT-970はR−0002(96年6月)が対応されています。(R−0001が未対応)
- HT-180はR−0002(97年6月)以降が対応されています。(R−0001が未対応)
問題1: 2000年を超えて、電源を入れ直すと1980年1月4日に戻ってしまう。 問題2: サスペンド中に1999年12月31日から2000年1月1日になると、レジューム後1999年12月31日のままである。 HT-10に対する対応 問題1: Bios修正ソフトにてバージョンアップを行なう。
修正ソフト提供開始 :1998年12月末
対応方法:SRAMカードによるカード起動での自動実行
(対応する場合は弊社担当営業へご連絡ください)問題2: サスペンドでの運用を避け、電源OFF状態もしくは電源投入状態で年を越すような運用をユーザに依頼する。
問題1が対策されていれば、仮にサスペンド状態で年を越えても、再電源投入で2000年に設定されます。1999年から2000年へ年を越すと日付が狂う。
(DOS、Windows3.1では1980年1月4日、Biosでは1990年1月1日になる)PT−880Wに対する対応
Bios自体は2000年対応している為、2000年になった時点で日付の再設定を行う。 日付の再設定はWindowsのコントロールパネルの日付設定にて可能。
表示は年2桁ですが、00年1月1日の設定で、2000年の設定になります。