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[SDK16] OLE2.0x のCoCreateGuid API の障害と対処方法について

PWJ2575 - 95/06

この資料は以下の製品について記述したものです。

概要

この資料は、PC/AT コンパチブルでない機種上でネットワークを起動していない時、16 ビット版 OLE .0x のCoCreateGuid APIを呼び出すと、システムがハングアップなどの誤動作をすることについて説明し、対処方法を示したものです。

詳細

PC/AT コンパチブルでない機種上でネットワークを起動していない時、16 ビット版 OLE 2.0x のCoCreateGuid APIを呼び出すと、システムがハングアップなどの誤動作をする場合があります。

CoCreateGuid API は、固有な ID(Guid) を生成するために使われる OLE2.0x の API です。CoCreateGuid は、オブジェクトを区別するための固有な ClassID などの生成に利用されています。

CoCreateGuid API は、NetBios の有無をチェックし、NetBios が存在する(ネットワークを起動している)場合には、NetBios で、Network カードのアドレス番号(カードごとに固有な値)を取得し、それをもとに確実に固有な ID を生成します。また、NetBios が存在しない場合は、ソフトウェアで ID を生成しています。

現象1)

16 ビット版の OLE 2.0x を再配布するアプリケーションを作成している場合。そのアプリケーションが、PC/AT コンパチブル以外の機種にインストールされた時に、インストール先のシステムで誤動作する可能性があります。

現象2)

PC/AT コンパチブル以外の機種でOLE 2.0x SDK に含まれる GuidGen.exeを利用してGuid を取得する場合。GuidGen.exe を実行すると、ハングアップする場合があります。

現在弊社にてOLEモジュールの修正を検討しておりますが、当該モジュールが既に広く流通しているため、現行バージョンでの対策が必要であろうと考えております。そこで当面の対策として、OLE 2.0xとともに出荷されるアプリケーションのセットアップ・プログラムにおきまして、下記の通りの処理を施していただきたくお願い申し上げます。

原因

この障害は、PC/AT コンパチブル以外の機種で NetBiosの有無のチェックが正しくおこなわれず、NetBios が存在しないにもかかわらず、NetBios を利用しようとするために発生しています。

対策

現象1) に対して、そのアプリケーションのセットアップ プログラムで、WritePrivateProfileString API を利用してCompobj.ini の [CoCreateGuid] セクションに、以下の行を追加します。

ForceRandom=1

現象2) に対して、

Windows ディレクトリ直下の Compobj.ini の [CoCreateGuid] セクションに、以下の行を記述します。

ForceRandom=1

ForceRandom=1 を指定すると、CoCreateGuid は NetBios を利用せず、常にソフトウェアで ID を生成するようになります。

その他

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