文書番号: 410610
最終更新日: 1998/02/05
この資料は以下の製品について記述したものです。
- Microsoft Excel for Windows Version 4.0 (以下 Excel 4.0)
この記事は、以前は次の ID で公開されていました: JP410610
概要
Windows 環境では、ディスプレイフォント (画面表示用フォント) とプリンタフォントの 2 種類のフォントを使い分けることができます。モニタに表示した内容をそのままプレゼンテーションに使用する時のように画面の見栄えを重視したい時は、ディスプレイフォントを使用し、印刷結果を重視したい時は、プリンタフォントを使用します。ディスプレイフォントを設定している状態で印刷を行うと、設定されているフォントがプリンタが使用できるフォントでない場合があります。この時は Windows やプリンタドライバがプリンタで印刷できるフォントにおきかえて印刷をしたり、画面のビットイメージで印刷したりします。
Windows アプリケーションソフトは、各アプリケーションソフトによって、ディスプレイフォントのみを扱うもの、プリンタフォントのみを扱うもの、ディスプレイフォントとプリンタフォントの両方を扱えるものがあります。Excel
4.0 ではディスプレイフォントとプリンタフォントの両方を扱うことのできるアプリケーションソフトになっています。
Excel 4.0 は、画面の解像度により異なりますが、明朝 14 ポイントか明朝 12
ポイントがデフォルトの標準フォントとして設定されています。そのため、ワークシートを新規に作成し、特にフォントの設定を変更せずに印刷を行った場合には、これらのフォントで印刷が行われ、プリンタによっては、きれいに印刷されないことがあります。この場合、フォントをプリンタフォントに設定
しなおすことによって、プリンタのもつフォントで印刷できるようになります。
フォントの設定は次の方法で行います。
ワークシートの標準となるフォント(標準フォント)の設定方法
Excel 4.0 のワークシートでは、いくつかの書式が組み合わさった情報がスタイルとしてすべてのセルに定義されています。(スタイルについてはマニュアル『機能事典-操作編』 205 ページを参照してください)デフォルトの状態ではすべてのセルに標準というスタイルが定義されています。この標準スタイルのフォント情報を変更することによってワークシートすべてのセルのフォント情報を 1 度に変更することができます。標準スタイルのフォントは標準フォントとよばれています。
手順
-
フォントの設定を行いたいワークシートをアクティブにします。
新規ワークシートならばアクティブセルはどこでもかまいませんが、すでに何らかの書式が設定されているワークシート(罫線など)はデーター入力範囲外をアクティブセルにしてください。
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[書式] - [スタイル] コマンドを選択します。
-
スタイル名に "標準" と表示されていることを確認し、右側の "定義>>"
ボタンを選択します。
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ダイアログボックスが拡張されます。(図 1 )
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変更のグループボックスから、[フォント] を選択すると、フォント設定のダイアログボックスが表示されます。(図 2 )
※ 図 2 は EPSON ESC/P プリンタドライバを選択している場合のものです。
-
フォントリストボックスの中に次のマークが付いているフォントに注目して
ください。これがプリンタフォントです。マークの付いているフォントを選択すると、印刷するときプリンタの持つフォントで印刷することができます。
マークの付いているフォントを選択してください。
-
サイズリストボックスからサイズを選択します。
-
<了解> ボタンを選択し、4. の画面に戻ったら、再度 <了解> ボタンを選択します。
部分的なフォントの変更
表題や表の一部のフォントを変更したい場合には、次の方法で行います。
-
変更したいセルをアクティブセルにして、[書式] - [フォント] コマンドを選択します。
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フォントのダイアログボックスが表示されます。「ワークシートの標準となるフォント(標準フォント)の設定方法」の 5. でみたものと似ていますが、
右下に [標準フォント] チェックボックスがあります。
このチェックボックスが ON になっていると、「ワークシートの標準となる
フォント(標準フォント)の設定方法」で設定したフォントの種類とサイズがアクティブセルに設定されていることになります。
-
フォントを変更したい場合には、[標準フォント] チェックボックスを OFF
にし、 次のマークが付いているプリンタフォントを選択し、サイズを選択
してください。
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<了解> ボタンを選択します。
注意フォント設定時の注意
プリンタフォントは使用するプリンタによって種類、サイズが異なります。フォントを設定する前に、必ず Windows のコントロールパネルで使用するプリンタを設定してください。また、使用するプリンタを変更した場合にはプリンタフォントの設定はやりなおす必要があります。
フォントの選択コマンドの使い分け
上記の手順でおわかりのように、Excel 4.0 では [書式] - [フォント] コマンドと [書式] - [スタイル] コマンドの 2 つのコマンドでフォントの設定が可能ですが、ワークシート全体の標準となるフォント (標準フォント) は必ず標準スタイルのフォントとして、[書式] - [スタイル] コマンドを使用して設定してください。部分的なフォントの設定を行う場合には、スタイル定義でも [書式] - [フォント] コマンドを使用していただいても結構ですが、必ず標準フォントを設定した後に部分的なフォントを設定してください。
テキストボックス内のフォント
標準フォントはテキストボックス内のテキストのデフォルトフォントになります。
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