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サポート技術情報

フィールドの表示形式を変更するには

文書番号: 402620

最終更新日: 2000/01/05


この資料は以下の製品について記述したものです。


この記事は、以前は次の ID で公開されていました: JP402620

概要

一般書式スイッチ (\*) によりフィールドの実行結果に文字種などの書式を設定し、 表示形式を変更することができます。たとえば、quote "word" \* upper の実行結 果は、すべて大文字の WORD になり、逆に quote "WORD" \* lower の実行結果は、 すべて小文字の word になります。なお、これらの一般書式スイッチの一覧はヘル
プに記載されております。[?] - [目次] コマンドより [リファレンス] - [フィー
ルドの種類とスイッチ] の項目をご参照ください。

一般書式スイッチ (\*)

一般書式スイッチには、大きく分けて次の 4 種類があります。
  • 大文字と小文字の変換を行うスイッチ
  • 全角と半角の変換を行うスイッチ
  • 数値の変換を行うスイッチ
  • 文字書式の設定を行うスイッチ
以下にそれぞれのスイッチについてご説明します。

大文字と小文字の変換

引数 に大文字と小文字の変換を行うものを使うと、実行結果の英字を大文字または小文 字のどちらで表示するかを指定できます。
  スイッチ        説明
  -----------------------------------------------------------------------------
  \* caps         実行結果の英文で、すべての英単語の先頭文字を大文字に変換
                  します。たとえば、quote "word document" \* caps の実行結果
                  は、Word Document になります。
  \* firstcap     実行結果の英文で、先頭の英単語の頭文字だけを大文字に変換
                  します。たとえば、quote "word document" \* firstcap の実
                  行結果は、Word document になります。
  \* lower        フィールドの実行結果の英字をすべて小文字に変換します。た
                  とえば、quote "WORD" \* lower の実行結果は、word になり
                  ます。
  \* upper        フィールドの実行結果の英字をすべて大文字に変換します。たと
                  えば、quote "word" \* upper の実行結果は、WORD になります。

全角と半角の変換

引数 に全角と半角の変換を行うものを使うと、実行結果を全角文字または半角文字の どちらで表示するかを指定できます。
  スイッチ        説明
  -----------------------------------------------------------------------------
  \* dbchar       実行結果に含まれる半角の英数字およびカタカナを全角文字に変
                  換します。たとえば、=100*100 \* dbchar の実行結果は、
                  10000 (全角文字) になります。
                  また、quote "Word" \* dbchar の実行結果は、Word (全角文
                  字) になります。全角文字に変換した数字を更に計算に使うこと
                  はできません。
  \* sbchar       実行結果に含まれる全角の英数字およびカタカナを半角文字に
                  変換します。たとえば、quote "100メートル" \* sbchar の
                  実行結果は、100 メートル ("メートル" は実際には半角文字) に
                  なります。また、quote "Word" \* sbchar の実行結果は、
                  Word (半角文字) になります。

数値の変換

引数 に数値の変換を行うものを使うと、実行結果の数値を表示する方法を指定できま す。
  スイッチ        説明
  -----------------------------------------------------------------------------
  \* alphabetic   フィールドの実行結果の数値を英字に変換します。実行結果が 1
                  の場合は A、2 の場合は B、というようになります。大文字と小文
                  字の指定は、"alphabetic" という引数の先頭文字で行います。
                  "Alphabetic" と指定すると A のような大文字になり、
                  "alphabetic" と指定すると a のような小文字になります。たと
                  えば、=11*3 \* Alphabetic の実行結果は、GG になります。
                  また、=11*3 \* alphabetic の実行結果は、gg になります。
  \* arabic       フィールドの実行結果の数値をアラビア数字の基数 (1、2 など)
                  に変換します。実行結果が数値になるフィールドでは、この引数が
                  既定で設定されます。たとえば、page \* arabic の実行結果は、
                  32 のようになります。PAGE フィールドが挿入されているページ
                  番号がアラビア数字で表示されます。[挿入] - [ページ番号...]
                  コマンドの [ページ番号の書式] ダイアログ ボックスで、番号
                  書式としてアラビア数字以外のオプションを選択している場合、
                  "\* arabic" スイッチにより、ダイアログ ボックスの設定は
                  無効になります。
  \* cardtext     フィールドの実行結果の数値を、基数を表す文字列 (one、two な
                  ど) に変換します。変換後の英単語は既定ですべて小文字になり
                  ます。実行結果の文字列をすべて大文字で表示する場合は、この
                  スイッチの後に大文字の変換を行うスイッチ (\* upper) を指定
                  します。たとえば、=10+5 \* cardtext の実行結果は、fifteen
                  になります。また、=10+5 \* cardtext \* upper の実行結果
                  は、FIFTEEN になります。
  \* aiueo        フィールドの実行結果の数値を、全角のカタカナを使ったアイ
                  ウエオに変換します。たとえば、=2+3 \* aiueo の実行結果
                  は、"オ" になります。実行結果の数値が 46 (ン) を超える
                  と、再度 "ア" に戻ります。
  \* iroha        フィールドの実行結果の数値を、全角のカタカナを使ったイロハ
          に変換します。たとえば、=2+3 \* iroha の実行結果は、"ホ"
                  になります。実行結果の数値が 48 (ン) を超えると、再度
                   "イ" に戻ります。
  \* dbnum1       フィールドの実行結果の数値を、単位を表す漢字 (十、百、千な
                  ど) を含まない漢数字 (二一、三二など) に変換します。たとえ
                  ば、page \* dbnum1 の実行結果は、"三二" のようになります。
                  PAGE フィールドが挿入されているページのページ番号が、単位
                  を表す漢字を含まない漢数字で表示されます。
  \* dbnum2       フィールドの実行結果の数値を、単位を表す漢字 (十、百、千な
                  ど) を含む漢数字 (二十一、三十二など) に変換します。たとえ
                  ば、page \* dbnum2 の実行結果は、"三十二" のようになります。
                  PAGE フィールドが挿入されているページのページ番号が、単位を
                  表す漢字を含む漢数字で表示されます。
  \* dbnum3       フィールドの実行結果の数値を、壱、弐、参などの漢数字に変換
                  します。たとえば、page \* dbnum3 の実行結果は、"参拾弐" の
                  ようになります。PAGE フィールドが挿入されているページのペ
                  ージ番号が、壱、弐、参などの漢数字で表示されます。
  \* dbnum4       フィールドの実行結果の数値を、万以上の単位を表す漢字 (万、
                  億、兆など) を含む漢数字 (二万、一億二五〇〇万など) に変換
                  します。たとえば、=10000*1.25 \* dbnum4 の実行結果は、
                  "一万二五〇〇"になります。このスイッチを使うと、単位を表
                  す千、百、十は表示されません。
  \* dollartext   フィールドの実行結果の数値を、基数を表す文字列に変換し、
                  "and"を挿入して、小数点以下の値を 100 を分母とする分数
                  として表示します。たとえば、=9.20 + 5.35 \* dollartext
                   の実行結果は、"fourteen and 55/100" になります。
  \* hex          フィールドの実行結果の数値を 16 進数に変換します。たとえ
                  ば、quote "458" \* hex の実行結果は、"1CA" になります。
  \* ordinal      フィールドの実行結果の数値をアラビア数字の序数 (1st、2nd
                  など) に変換します。たとえば、=5+10 \* ordinal の実行結
                  果は、15th になります。
  \* ordtext      フィールドの実行結果の数値を、序数を表す文字列 (first、
                  second など) に変換します。変換後の英単語は既定ですべて小文
                  字になります。実行結果の文字列をすべて大文字で表示する場合
                  は、このスイッチの後に大文字の変換を行うスイッチ (\* upper)
                  を指定します。たとえば、=100*5 \* ordtext の実行結果は、five
                  hundredth になります。また、=100*5 \* ordtext \* upper の実
                  行結果は、FIVE HUNDREDTH になります。
  \* roman        フィールドの実行結果の数値をローマ数字 (I、II など) に変換し
                  ます。ローマ数字の大文字と小文字の指定は、"roman" という引
                  数の先頭文字で行います。"Roman" と指定すると XV のように大
                  文字になり、"roman" と指定すると xv のように小文字になりま
                  す。たとえば、page \* Roman の実行結果は、XXXII のようにな
                  ります。PAGE フィールドが挿入されているページのページ番号
                  が大文字のローマ数字で表示されます。また、page \* roman の
                  実行結果は、xxxii のようになります。PAGE フィールドが挿入さ
                  れているページのページ番号が小文字のローマ数字で表示されま
                  す。
  \* circlenum    フィールドの実行結果の数値が 1 から 20 までの場合、丸囲みの
                  数値 (①=まる 1、②=まる 2、③=まる 3 など) として表示します。
                  たとえば、=2*5 \* circlenum の実行結果は、⑩(まる 10) にな
                  ります。実行結果の数値が 20 を超えると、通常の数値 (21、
                  22、23 など) が表示されます。

文字書式の設定

文字書式の設定を行う 引数 を使うと、フィールドの実行結果に [書式] - [文字...] コマンドで選択できる文字書式を設定したり、以前の実行結果の書式をそのまま残し たりできます。
  スイッチ        説明
  -----------------------------------------------------------------------------
  \* charformat   フィールドの実行結果の文字書式を、先頭のフィールド文字 ()
                  の直後の文字書式と置き換えます。たとえば、ref ch2title \*
                  charformat の実行結果は、"太平洋のクジラ" になります。フィ
                  ールド コードの中で、"ref" の "r" が太字になっているため
                  、実行結果の文字列にも太字の文字書式が設定されます。
  \* mergeformat  フィールドが更新された後でも、実行結果に設定されている書式
                  をそのまま保存します。たとえば、ペイントブラシで作成した絵
                  のサイズ変更とトリミングを行った場合、embed PBrush \*
                  mergeformat というフィールドでは、"\* mergeformat" スイッチ
                  により、フィールドを更新してもサイズ変更とトリミングの結果は
                  そのまま保存されます。実行結果が埋め込みオブジェクトになるフ
                  ィールドでは、この引数が既定で設定されます。

Keywords: KBHOWTO KB402620
Technology: kbWord600 kbWordSearch kbZNotKeyword2

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