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サポート技術情報

[XL]Lotus 1-2-3 のマクロを実行する場合の制限 (メニューマクロ完結制限)

文書番号: 402572

最終更新日: 1997/10/24


この資料は以下の製品について記述したものです。


この記事は、以前は次の ID で公開されていました: JP402572

概要

Excel 5.0 では、Lotus 1-2-3 R2.3 以前のバージョン (以下 1-2-3) で作成した
マクロを含む 1-2-3 のワークシートを Excel 5.0 でオープンし、[Ctrl] キーを
押しながら範囲名のアルファベット キーを押す操作で 1-2-3 のマクロを実行する
ことができます。
1-2-3 のコマンド マクロを実行する際、「メニュー モード」の状態でマクロが
終了 (あるいは中断) されている場合は「マクロエラー」が発生します。
本文書では、「メニューマクロ完結制限」と呼ばれる制限とその回避策をまとめてい
ます。

詳細

Excel 5.0 で 1-2-3 のコマンド マクロを実行する場合、そのマクロ命令自体が
「入力モード」に戻るまで記述されていないと「マクロエラー」が発生し、
「メニューからマクロを終了することはできません」というメッセージが表示
されます。
Excel 5.0 で 1-2-3 のマクロを実行する場合の制限として、「メニューマクロ
完結制限」があります。これは、実行するコマンド マクロ命令は必ず「メニュー
モード」から「入力モード」になるように記述する必要があるという制限です。

たとえば、印刷範囲などの設定をマクロで行い、印刷設定ウィンドウを確認して
から手動で [A 位置決め] - [P 印刷] - [Q 終了] を選択し、印刷を行おうとした
場合に問題が発生します。

マクロの記述

    /PPRa1..g15~

マクロの内容

  / (メニュー) - P (印刷) - P (プリンタ) - R (範囲) コマンドで、セル範囲 a1..g15
  を印刷範囲に設定

マクロを 1-2-3 で実行した場合

次のようなメニューと印刷設定画面が表示されている状態になります。
  R 範囲 L 改行 P 改頁 O オプション C リセット A 位置決め G 開始 U 更新 Q 終了

回避策

マクロの内容を次のように修正すると、メニューが表示された状態ではなく、入力
モードに戻りますので「マクロエラー」は発生しません。以下のサンプル マクロで
は、現在の印刷設定のまま印刷を行います。

マクロの記述

    /PPRa1..g15~AGQ

マクロの内容

/(メニュー) - P(印刷) - P(プリンタ) - R(範囲) - a1..g15 - A 位置決め - G 実行
  • Q 終了

注意

印刷の設定の細部は、Microsoft(R) MS-DOS(R) 環境と Microsoft(R) Windows(R)
(以下 Windows) 環境では印刷に関する概念が異なるため、1-2-3 のコマンドでも
サポートしていない命令があります。サポートしていない命令については、Excel
5.0 の Microsoft(R) Visual Basic(R) Programming System Applications Edition
(以下 VBA) で Windows 環境に則した設定を行うマクロを作成して補ってください。

関連情報


文書番号: 402340
タイトル: 印刷に必要な「標準フォント」の設定
文書番号: 402557
タイトル: WJ2 形式のファイルを読み込んだ時に「標準フォント」を適用する
文書番号: 402570
タイトル: VBA モジュールと Lotus 1-2-3 のマクロを混在させる方法

Keywords: KBHOWTO KB402572
Technology: kbExcel500 kbExcelSearch kbExcelWinSearch

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