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サポート技術情報

VBA モジュールと Lotus 1-2-3 のマクロを混在させる方法

文書番号: 402570

最終更新日: 1997/10/21


この資料は以下の製品について記述したものです。


この記事は、以前は次の ID で公開されていました: JP402570

概要

Excel 5.0 では、Lotus 1-2-3 R2.3 以前のバージョン (以下 1-2-3) で作成した
マクロを含む 1-2-3 のワークシートを Excel 5.0 でオープンし、[Ctrl] キーを
押しながら範囲名のアルファベット キーを押す操作で 1-2-3 のマクロを実行する
ことができます。
また、1-2-3 のマクロから Excel 5.0 の Microsoft(R) Visual Basic(R)
Programming System Applications Edition (以下 VBA) への移行がスムースに
行えるように、XLCALL 命令と XLBRANCH 命令を補助的位置付けで用意しています。
本文書では、これらの命令を使って 1-2-3 のマクロから Excel 5.0 のモジュール
を呼び出したり分岐する方法について、サンプル マクロと共に解説しています。

詳細

1-2-3 のマクロから VBA のモジュールを呼び出したり分岐するには XLCALL 命令
あるいは XLBRANCH 命令を用います。両者の違いは次の通りです。

XLCALL

VBA モジュールを呼び出します。VBA モジュールが終了すると、マクロの制御が 1-2-3 マクロに戻ります。

XLBRANCH

VBA モジュールに分岐します。VBA モジュールが終了しても、マクロの制御は 1-2-3 マクロに戻らずに、VBA モジュールが終了した時点でマクロ全体が終了します。

「サンプル A 」の 1-2-3 マクロを実行すると、XLCALL によって VBA モジュールを 実行します。その後 1-2-3 マクロに制御が移り「 1-2-3 に戻りました (Y/N) 」と
表示してマクロを終了します。
「サンプル B 」の 1-2-3 マクロを実行すると、XLBRANCH によって VBA モジュー
ルを実行します。VBA モジュールの実行が終わっても、1-2-3 マクロには制御が
戻りませんので、「 VBA の MsgBox 関数を用いてメッセージを表示しています。」と 表示した後マクロが終了します。
  <サンプル A>
  WJ2 ファイル
  ------------
  \a      {getlabel "Excel VBA のモジュールをコールします (Y/N)",a10}~
          {XLCALL ExcelVBA}
          {getlabel "1-2-3 に戻りました。 (Y/N) ",a10}~
  Visual Basic モジュール
  -----------------------
  Sub ExcelVBA()
      MsgBox "VBA の MsgBox 関数を用いてメッセージを表示しています。"
  End Sub
  <サンプル B>
  WJ2 ファイル
  ------------
  \a      {getlabel "Excel マクロをコールします (Y/N)",a10}~
          {XLBRANCH ExcelVBA}
          {getlabel "1-2-3 に戻りました。 (Y/N) ",a10}~
  Visual Basic モジュール
  -----------------------
  Sub ExcelVBA()
      MsgBox "VBA の MsgBox 関数を用いてメッセージを表示しています。"
  End Sub
アクティブ ブックに「 Visual Basic モジュール (Visual Basic 言語用のシート) 」 を追加するには、[挿入] - [マクロ] - [モジュール] サブコマンドを実行しま
す。上記の Visual Basic モジュールの記述例は、ワークシートではなく必ず
Visual Basic モジュールに記述してください。
なお、WJ2 形式の 1-2-3 のファイルに Visual Basic モジュールを追加して、
呼び出したいモジュールを記述した場合には、特に名前の定義などをする必要は
ありません。他のブックに閉じこまれているモジュールを呼び出したい場合には、
呼び出すファイル (WJ2 ファイル) 側で、[挿入] - [名前] - [定義] サブコマン
ドを実行し、呼び出すマクロの名前を定義する必要があります。
上記の例では、呼び出すマクロは 「 ExcelVBA 」です。[名前定義] ダイアログ ボッ クスの [名前一覧] テキスト ボックスに「 ExcelVBA 」、[参照範囲] テキスト
ボックスには、例えばこのマクロが BOOK1.XLS の Visual Basic モジュール
「 Module 1 」に記述されている場合では、「=BOOK1.XLS!Module1.ExcelVBA 」と
いうように定義します。

関連情報

[?] - [キーワードで検索] コマンドを実行し、キーワード「 1-2-3 マクロ」、項目 「 Lotus 1-2-3 マクロを Excel で実行するには」へジャンプしてください。関連項目 「既存の Lotus 1-2-3 マクロを Excel で実行するための手引き」では、1-2-3 マクロ を実行する上でのヒントが記述されています。

Keywords: KBHOWTO KB402570
Technology: kbExcel500 kbExcelSearch kbExcelWinSearch

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