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サポート技術情報

「行列番号」が表示されなくなる問題の回避策

文書番号: 402564

最終更新日: 1997/11/28


この資料は以下の製品について記述したものです。


この記事は、以前は次の ID で公開されていました: JP402564

概要

Excel 5.0 のワークシートは、既定の状態では「行および列の番号 (以下、行列
番号) 」が各行の左側、各列の先頭に表示されます。本文書では、本来表示されて
いるはずの「行列番号」が表示されず、見えない状態を回避する方法をまとめて
います。

原因と対応

「行列番号」が見えない場合の原因について、主に次の二点が考えられます。
  • 「行列番号」を表示しない設定になっている
  • 設定されているフォントが正常に表示されていない

1. 「行列番号」を表示しない設定になっている

「行列番号」の文字だけでなく、「行列番号」が表示される領域まで表示されて
いない場合は、「行列番号」を表示しないように設定されています。
「行列番号」を表示する手順は次の通りです。

手順

  1. [ツール] - [オプション] コマンドを実行し、[表示] パネルを選択します。
  2. [ウィンドウ オプション] グループの [行列番号] チェックボックスをオン (×がついている状態) にします。
  3. <OK> ボタンをクリックします。

2. 設定されているフォントが正常に表示されていない

Microsoft(R) Windows(TM) (以下 Windows) に標準で添付されている以外の、市販
のフォント (Wife フォント) が組み込まれている場合に発生することがある現象
です。また、ワードプロセッサなど、プログラムと共にフォントがセットアップさ
れる製品についても同様です。
Excel 5.0 で使われる「行列番号」のフォントは、そのブックに設定されている
「標準フォント」が表示されます。既定の「標準フォント」は「明朝」となって
おり、この「明朝」を画面に表示する際、Windows は組み込まれているフォント
から指定に最も近いものを選定します。ただし、選ばれたフォントよっては正常に
表示されないことがあります。
こういった場合に「行列番号」が見えない現象が発生します。
この場合の対応策は次の三点です。Excel 5.0 または Windows のどちらかの設定
を変更します。すべての設定を変更する必要はありません。
  • 「標準フォント」の設定を別のフォントに変更する (Excel 5.0 側の変更)
  • Windows が選定するフォントの優先順位を変更する (Windows 側の変更)
  • Windows 選定したフォントを任意のフォントに置き換える (Windows 側の変更)

2-1 「標準フォント」の設定を別のフォントに変更する

この現象は「明朝」など、フォントの選定に幅のある設定の場合に発生しま
す。そこで、「標準フォント」の設定を TrueType フォントに変更すること
によって、選定されるフォントを限定することができます。
「標準フォント」を変更する手順は次の通りです。

手順

  1. [書式] - [スタイル] コマンドを実行します。
  2. [スタイル名] が「標準」であることを確認し、<定義> ボタンをクリックします。
  3. [セル書式の設定] ダイアログボックスの [フォント] パネルを選択します。
  4. [フォント] リスト ボックスから TrueType フォント (例えば「MS 明朝」) を 選択し 、<OK> ボタンをクリックします。
また、今後新規に作成するブックの「標準フォント」は次の手順で設定できます。な お、「テンプレート」を利用している場合は、テンプレートの設定が有効になりま
すので、ご注意ください。「テンプレート」についての詳細は「ユーザーズ ガイ
ド」 691 ページ「テンプレートの作成」を参照してください。

手順

  1. [ツール] - [オプション] コマンドを実行し、[全般] パネルを選択します。
  2. [標準フォント] ドロップダウン リストボックスから目的のフォントを選択します。
  3. <OK> ボタンをクリックします。

2-2 Windows が選定するフォントの優先順位を変更する

Windows がフォントを選定する際に、いくつかの候補があった場合には WIFEMAN.INI という Wife フォント管理の情報が登録されているファイルを参照し、そのリスト
の最後に登録されているフォントを優先的に選択します。記述されているフォント
の順序を入れ替えることにより、選択の優先順位を変更することができます。
WIFEMAN.INI の変更方法は次の通りです。なお、作業を行う際には必ず WIFEMAN.INI のバックアップ ファイルを作成してください。

手順

  1. 「メモ帳」を起動します。
  2. [ファイル] - [開く] コマンドで、Windows のディレクトリにある WIFEMAN.INI を開きます。
  3. フォント ドライバを確認します。 [FontDrivers] と書かれた行の下に注目してください。Windows に標準でインス トールされているフォント ドライバの記述があります。この名前は Widnows を 出荷しているメーカーによって異なります。まずこれを特定してください。以下 に主要 Windows の例を紹介します。
    • マイクロソフト版 (DOS/V 用、NECPC-9801 用) -- JISフォントドライバー=C:\WINDOWS\SYSTEM\JISFONTR.FOD
    • 日本電気版 -- FontAvenueドライバ=A:\WINDOWS\SYSTEM\AVENUE.FOD
    • 富士通版 -- デバイスフォントドライバー=C:\WINDOWS\SYSTEM\JISROM.FOD
    • 東芝版 -- JISフォントドライバー=C:\WINDOWS\SYSTEM\JISFONTR.FOD
  4. 3. で特定した行をそのセクションの最下行に移動させます。 「メモ帳」の切り取りと貼り付けの機能を使います。その行 1 行を選択し [編 集] - [切り取り] コマンドで 1 行まるごと切り取ります。次にそのセクショ ンの一番下の行にカーソルを移動させ、[編集] - [貼り付け] コマンドで貼り 付けを行います。
  5. 同様に [FontPackages] セクションも書き換えます。 このセクションには、[FontDrivers] セクションで設定されているフォント ドラ イバがサポートするすべてのフォントがリストされています。しかし、この中で 変更が必要なのはどのメーカーの Windows であっても「標準明朝」と「標準ゴ シック」で始まる 2 行です。以下に例を示します。
         標準明朝 (all res)=JISSMR.FON,JISフォントドライバー
         標準ゴシック (all res)=JISSGR.FON,JISフォントドライバー
    
    この 2 行をまとめて [FontPackages] セクションの最後に移動します。
  6. [ファイル] - [上書き保存] コマンドを実行後、[ファイル] - [メモ帳の終了] コマンドでファイルの保管とメモ帳の終了を行います。
  7. Windows 3.1 を再起動させて、問題が回避されたかどうか確認してください。 回避されない場合は次の項目を参照してください。

2-3 Windows 選定したフォントを任意のフォントに置き換える

Windows のメーカーなど、環境によっては WIFEMAN.INI に記述されているフォン
トの順序を入れ替えても優先順位が変わらないことがあります。そのような場合、
フォントの優先順位を変更するのではなく、選定されたフォントを指定したフォン
トに置き換えることによって、期待する結果を得ることができます。
フォントの置き換え方法は次の通りです。なお、作業を行う際には必ず WIN.INI
のバックアップ ファイルを作成してください。

手順

  1. 「メモ帳」を起動します。
  2. [ファイル] - [開く] コマンドで、Windows のディレクトリにある WIN.INI を開 きます。
  3. [FontSubstitutes] と書かれた行の下に「明朝=MS 明朝」の記述を追加します。 「=」は半角、「MS」はそれぞれ全角、「MS」と「明朝」の間には半角のスペー スがひとつ入ります。
          例:  [FontSubstitutes]
                Helv=MS Sans Serif
                Tms Rmn=MS Serif
                Times=Times New Roman
                Helvetica=Arial
                明朝=MS 明朝        ※この部分を追加します
    
  4. [ファイル] - [上書き保存] コマンドを実行後、[ファイル] - [メモ帳の終了] コマンドでファイルの保管とメモ帳の終了を行います。
  5. Windows 3.1 を再起動させて、問題が回避されたかどうか確認してください。

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