[XL]A3サイズ以上で印刷時テキスト ボックスなどのオブジェクトが印刷できない

詳細

1. 現象

A3 サイズのように大きな用紙の右下にテキスト ボックスなどのオブジェクトを配置す ると、テキスト ボックスの枠線は印刷されますが、テキスト ボックスに入力した
文字列が印刷されないことがあります。この現象は、[印刷プレビュー] 画面でも
確認することができます。

2. 原因

これは図形オブジェクトを含むワークシートを印刷する際の Excel 5.0 の制限による 現象です。これによって、オブジェクトの印刷が部分的に欠けたり、あるいは全く
印刷されないことがあります。
オブジェクトの種類によりこの制限は異なります。しかし、制限は個々のオブジェクト 自体の大きさには依存しません。

a. テキスト ボックス、線オブジェクトの制限

テキスト ボックス、直線、矢印、曲線などの「線オブジェクト」が 1 ページ中に
印刷する事のできる範囲は、用紙サイズに関わらず水平、垂直方向とも 8000 ピク
セルです。
8000 ピクセルは 600 DPI のプリンタで印刷を行う場合、約 33 cm です。

  8000 (ピクセル) ÷ 600 (DPI) = 約 13.33 (インチ)

つまり、用紙の左上端を起点として「横 33 cm × 縦 33 cm 」の正方形がこの制限の 範囲ということになります。
A3 サイズの用紙を縦に置いた時のの大きさは「 297 mm × 420 mm 」ですので、用紙 の下端から約 10 cm がこの範囲よりはみ出します。はみ出した範囲に配置されたテキ スト ボックスの文字列が欠落したり、線オブジェクトがずれたりします。

b. その他のオブジェクトの制限

円や四角形などのオブジェクトの制限は、テキスト ボックスや「線オブジェクト」
の倍にあたる 16000 ピクセルです。

3. 回避策

現在のところ有効な回避策はありません。仕様の変更については、今後の検討課題とし て認識しております。
制限となっている範囲を超えた部分にオブジェクトを配置して印刷する場合は、プリン タの解像度を下げて、より大きい範囲を扱えるようにしてください。
プリンタの多くは、[ファイル] - [ページ レイアウトの設定] コマンドを実行し、[ペ ージ] パネルに含まれる [印刷品質] リスト ボックスにて設定を変更することができます。 プリンタの解像度に関しては、プリンタのマニュアルを参照してください。