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サポート技術情報

[XL]IRR関数の戻り値がExcel 5.0とLotus1-2-3とでは異なる原因

文書番号: 402397

最終更新日: 1997/11/28


この資料は以下の製品について記述したものです。


この記事は、以前は次の ID で公開されていました: JP402397

概要

Excel 5.0 ではワークシート関数として IRR 関数が用意されています。Lotus 1-2-3 R2.3J (以下 1-2-3) にも同じ関数がありますが、同じ引数で計算を行った時にそれ
ぞれの計算結果が異なる場合があります。本文書では、IRR 関数の戻り値が異なる
原因をまとめています。

詳細

現象

IRR 関数は「一連の定期的なキャッシュ フローに対する内部利益率を返す」機能
を持ちます。
1-2-3 で作成したファイルを Excel 5.0 で 読み込むんだ場合、IRR 関数を使用し
ている部分について、計算結果が変わっていることがあります。

原因

キャッシュフローを表す範囲のうち、データ未入力セルを Excel 5.0 は無視し、
1-2-3 は 0 として計算するためです。したがって、Excel 5.0 上で、1-2-3 と
同様の計算結果を得るにはキャッシュフローを示す全ての「データ未入力セル」
に 0 を入力します。また微妙な誤差については、収束値の精度や有効桁数に違い
があるために発生します。
以下に IRR 関数の仕様の違いをまとめます。
  製品         反復回数  収束値の精度    データ未入力セルの扱い
  1-2-3 R2.3J    20        0.0000001       0 として計算
                                              (マニュアルに載ってない)
  1-2-3/Win R4J  30        0.0000001       0 として計算
  Excel 5.0      20        0.00001         無視する

Keywords: KBBUG KB402397
Technology: kbExcel500 kbExcelSearch kbExcelWinSearch

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