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サポート技術情報

印刷に必要な「標準フォント」の設定

文書番号: 402340

最終更新日: 1997/10/23


この資料は以下の製品について記述したものです。


この記事は、以前は次の ID で公開されていました: JP402340

概要

Excel 5.0 で印刷を行なう際、画面上で整えた体裁通りのプレビューや印刷結果に
ならないことがあります。本文書では、印刷する際に必要な「標準フォント」の
設定についてまとめています。

詳細

Windows 環境では、「ディスプレイ フォント (画面表示用フォント) 」と「プリンタ フォント (印刷用フォント) 」の 2 種類のフォントを使い分けることができます。
ディスプレイに表示した内容を投影して、そのままプレゼンテーションに使用する
場合など、画面の見栄えを重視するときには「ディスプレイ フォント」を使用し
ます。また、印刷を行なうときには「プリンタ フォント」を使用します。
「ディスプレイ フォント」が設定されている状態で印刷を行うと、指定されている
フォントがプリンタで印刷できるフォントでない場合があります。この時は Windows やプリンタ ドライバがプリンタで印刷できるフォントに自動的に置き換えて印刷を
するか、または画面のビットイメージで印刷します。この作業が思わぬ出力結果を
招く原因となります。
indows アプリケーションは、アプリケーションごとに「ディスプレイ フォント」の みを扱うもの、「プリンタ フォント」のみを扱うもの、「ディスプレイ フォント」 と「プリンタ フォント」の両方を扱えるものがあります。Excel 5.0 は「ディスプ
レイ フォント」と「プリンタ フォント」の両方を扱うことができます。
Excel 5.0 はデフォルトの設定として、「明朝 11 ポイント」あるいは「明朝 14
ポイント」のフォントが指定されています (画面の解像度により異なります)。し
かし、すべてのプリンタでそれらのフォントが用意されているとは限りません。そ
のため、ワークシートを作成しフォントの設定を変更せずに印刷を行った場合に、
プリンタによっては期待する印字結果にならないことがあります。
また、すべてのセルを選択して [書式] - [セル] コマンドの [フォント] パネルから 「プリンタ フォント」や「 TrueType フォント」を選択していても、行の高さや列
の幅の基準となる「標準フォント」の設定がプリンタに適していなければ、文字が
セルからはみ出したり、一行おきに印刷されてしまうということも起こります。
Lotus 1-2-3 ファイルや Multiplan ファイルを Excel 5.0 で開いたときには、
「 Terminal 」という「ディスプレイ フォント」が「標準フォント」として設定
されます。この場合も「標準フォント」の設定を適切に変更しなければ同様の現
象が発生します。

「標準フォント」の設定

「標準フォント」は [書式] - [スタイル] コマンドの [スタイル名] 「標準」に設
定されているフォントのことです。「標準フォント」はセルのデフォルトのフォントと なるだけでなく、行の高さや列の幅の基準にもなります。「標準フォント」はブック 毎に設定されます。スタイルについての詳細は、「ユーザーズ ガイド」 236 ページ 「スタイルを使用して複数の書式の組み合わせを保存、設定する」を参照して
ください。
「標準フォント」の設定方法は次の通りです。

手順

  1. 設定を行なうブックの「使用していないセル」を一つ選択します。
  2. [書式] - [スタイル] コマンドを実行します。
  3. [スタイル] ダイアログ ボックスが表示されます。
  4. [スタイル名] リスト ボックスが「標準」になっていることを確認し、 <変更> ボタンをクリックします。
  5. [セル書式の設定] ダイアログ ボックスが表示されます。
  6. [フォント] パネルをクリックし、[フォント名] と [サイズ] を確認します。
  7. [フォント名] リスト ボックスからフォント名の左側に記号 (プリンタ/ TrueType) が付いているフォントを選択します。
  8. [サイズ] リスト ボックスから選択できるフォント サイズを選択します。
  9. <OK> ボタンをクリックし、続けて [スタイルの定義] ダイアログ ボックスの <OK> ボタンをクリックします 。

部分的なフォントの設定

表題など、表の一部のフォントを変更する場合も印刷を行なうときには、プリンタに 適したフォントに設定することが肝要です。
部分的なフォントの設定方法は次の通りです。

手順

  1. フォントの変更を行いたいセル (あるいは変更したい文字) を選択します。
  2. [書式] - [セル] コマンドを実行します。
  3. [セル書式の設定] ダイアログ ボックスから [フォント] パネルをクリックしま す。
  4. [フォント名] リスト ボックスからフォント名の左側に記号 (プリンタ/ TrueType) が付いているフォントを選択します。
  5. [サイズ] リスト ボックスから選択できるフォント サイズを選択します。
  6. <OK> ボタンをクリックします。
手順 3. のときに表示される [標準フォント] チェック ボックスをオン (×が付い ている状態) にすると、選択されているセルのフォントが「標準フォント」に定義
されているフォントに変更されます。

注意

「プリンタ フォント」は使用するプリンタによってフォントの種類やサイズが異な
ります。フォントを設定する前に、必ず Windows の「コントロールパネル」の
「プリンタ」で [通常使うプリンタ] の設定を行なってください。
また、[通常使うプリンタ] を変更した場合には「プリンタ フォント」の設定を再確 認してください。

コマンドの使い分け

Excel 5.0 では、[書式] - [セル] - [フォント] コマンドと [書式] - [スタイ
ル] - [フォント] コマンドのどちらもフォントの設定を行ないますが、それぞれの
機能は異なります。
シート全体の標準となるフォントは [書式] - [スタイル] コマンドを使い、部分
的なフォントの設定を行なう場合は [書式] - [セル] コマンドを使います。
印刷を行なうことがあらじめわかっているシートは、あらかじめ「標準フォントの設 定」を行うことをお勧めします。

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