文書番号: 402268
最終更新日: 1997/11/04
この資料は以下の製品について記述したものです。
Microsoft(R) Word for Windows(R) Version 6.0 (以下 Word 6.0) この記事は、以前は次の ID で公開されていました: JP402268
概要
Word 6.0 の計算式の実行結果を更新する場合、その計算式を範囲指定して [F9] キーを
押しますが、定型文書フィールドとマクロを設定することにより Word 6.0 の表の中の計
算式を自動更新させることができます。なお、定型文書については、『ユーザーズガイ
ド』第 14 章 「定型文書」をご参照ください。現象
以下の表を例として、手順を説明します。B、C 列には直接数値を入力し、カーソルを他
のセルに移動すると D 列の合計金額が更新されます。
手順
本文中に表記されている [定型文書] ツールバーのボタンはこちらをご参照ください。
表の作成
まず [作表] - [表の挿入] コマンドより、表を挿入し、以下のような表を作成しておき
ます。
定型文書フィールドの設定
[表示] - [ツールバー] コマンドより ツールバー一覧の中から [定型文書]
チェック ボックスをオンにして、<OK> ボタンをクリックし、[定型文書] ツー
ルバーを表示します。
<フィールドの網掛け表示> ボタンをオンにします。
B2 内にカーソルを置き、<テキストボックス定型文書フィールド> ボタンを
クリックします。
B、C、D 列の 2 行目から 4 行目のそれぞれのセルに対して 3. の操作を繰り
返します。
B2 内の網掛け表示された部分をダブルクリックすると、[テキストボックス
定型文書フィールド] ダイアログボックスが表示されますので、[種類] ドロッ
プダウンリストから "数値" を選択し、<OK> ボタンをクリックします。
同様に B、C 列は [種類] ドロップダウンリストから "数値" を選択します。
D 列に は合計金額の計算式を設定しますので、[種類] ドロップダウンリス
トから "計算式" を選択します。"計算式" を選択しますと、[式] テキストボ
ックスに等号 (=) が入りますので、D2 の場合は続けて product(b2,c2) と入
力し、<OK> ボタンをクリックします。D3 には =product(b3,c3)、D4 には
=product(b4,c4) と入力します。
なお、計算式については [?] - [キーワードで検索] コマンドより "式" とい
うキーワードで検索し、=(式) という項目をご参照ください。
[ツール] - [マクロ] コマンドを選択します。
[マクロ] ダイアログ ボックスが表示されます。[マクロ名] テキスト ボック
スに任意の名前 (全角文字は使用できません) を入力します。例えば "KEISAN"
という名前を入力し、<マクロ作成> ボタンを選択します。
マクロ編集ウィンドウが開きますので、以下のようなマクロを記述します。
----------------------------------
Sub MAIN
SetFormResult "text7"
SetFormResult "text8"
SetFormResult "text9"
End Sub
----------------------------------
text7 ~ 9 は計算式の設定された (ここでは D 列) [テキスト ボックス定型
文書フィールド] のブックマーク名です。
[ファイル] - [閉じる] コマンドを選択します。
「マクロ全文書対象: KEISAN への変更を保存しますか?」というメッセージ
が表示されますので、<はい> ボタンを選択します。
"数値" の設定がされた (ここでは B、C 列) それぞれの [テキスト ボックス
定型文書フィールド] 内にカーソルを置きダブルクリック、もしくは [定型
文書] ツールバーの <定型フィールド オプション> ボタンをクリックし、
[実行するマクロ] - [終了時] ドロップ ダウン リストより KEISAN を選択
し <OK> ボタンをクリックします。
[ツール] - [文書保護] コマンドを選択し、[以下の項目のみ変更可能] グルー
プより "定型文書フィールド" を選択します。
以上の設定で定型文書フィールドからカーソルをだす時、つまりカーソルを次のセル
に移動した際にマクロが実行されフィールドの更新がおこなわれます。
数値は半角で入力してください。
定型文書フィールドは、文書が保護されている時のみ有効です。
[以下の項目のみ変更可能] グループ ボックスで選択した項目以外は編集でき
ません。 (詳細は『ユーザーズ ガイド』 P325 ~をご参照ください。)
文書保護を解除すると入力した数値は消えてしまいますのでご注意ください。
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