文書番号: 401873
最終更新日: 2004/04/27
この資料は以下の製品について記述したものです。
- Microsoft(R) Office Professional for Windows(R) Version 4.3 (以下 Office 4.3)
- Microsoft(R) Office Standard for Windows(R) Version 4.2 (以下 Office 4.2)
概要
この資料は、Office 4.3 または Office 4.2 のセットアップ中に
"Object ID 3711:ODBCINST.DLL モジュールをロードできません"
というメッセージが表示されてセットアップができない場合について説明したものです。
この現象につきましては、現在弊社にて調査中です。以下の回避方法を実行しても
回避できない場合がありますので、ご了承ください。
現象
Office 4.3 または Office 4.2 のセットアッププログラムを実行中、ディレクトリ指
定をした後、
"すでに組み込まれているファイルを検索しています・・・・"
というメッセージが表示された後に、以下のようなエラーメッセージが表示される場合が
あります。
"セットアップ初期化エラー"
"Object ID 3711:ODBCINST.DLL モジュールをロードできません"
ここで [OK] ボタンをクリックすると、
"セットアップ メッセージ"
"初期化失敗"
さらに [OK] ボタンをクリックすると、
"セットアップは完全に終了しませんでした"
と表示され、セットアップができない現象が発生します。
原因
この現象が起こる原因として、Office 4.2 または Office 4.3 のセットアップを途中
で中止した場合、またはマシンの環境 (常駐アプリケーション、ドライバ等) が原因で
セットアップが正しく実行できなかった可能性が考えられます。(詳しい内容につきまし
ては、現在弊社にて調査中です。)
回避策
1. Office 4.3 の場合
-
まず、ハードディスクに問題がないかどうか確認してみてください。
Microsoft(R) MS-DOS(R) (以下 MS-DOS) 上で CHKDSK もしくは SCANDISK コマン
ドを実行して、破損があれば修復します。
-
次に、以下の 2 つのファイルを検索して、ファイル サイズと日付を確認
します。
DBCS2016.DLL 17,744 95/3/14 0:00
OLE2NLS.DLL 150,976 95/3/14 0:00
ファイルマネージャーで [ファイル] メニューの [検索] をクリックし、
[ファイルの検索] ダイアログ ボックスの "検索するファイル名" ボックスの中
に「 DBCS2016.DLL 」と入力し、"検索するディレクトリ" ボックスには、
「 <x>:\」と入力して (<x> は Windows と Office 4.3 がセットアップされてい
るドライブ)、"サブディレクトリまで検索" のチェックボックスをオンにして検
索を実行します。
-
手順 2. と同様の方法で、"検索するファイル名" ボックスに「 OLE2NLS.DLL 」と
入力して検索し、ファイル サイズと日付を確認します。
-
通常この 2 つのファイルは、セットアップが正常に行われれば、
\WINDOWS\SYSTEM ディレクトリ、および \MSOFFICE\SETUP ディレクトリの両方
に展開されます。
ここでは、セットアップされている Windows のディレクトリ名を \WINDOWS と
想定し、Office のディレクトリ名を \MSOFFICE と想定して表記しています。
-
2 つのファイルのファイル サイズ、もしくは日付が異なる場合は、そのファイル
を削除します。
-
\MSOFFICE ディレクトリが、すでにハードディスク内に作成されていれば、ディ
レクトリごと削除します。(ディレクトリ内にファイルが作成されていても、すべ
て削除します。)
-
Windows を再起動した後、再度 Office 4.3 のセットアッププログラムを実行し
てください。
2. Office 4.2 の場合
-
まず、ハードディスクに問題がないかどうか確認してみてください。
MS-DOS 上で CHKDSK もしくは SCANDISK コマンドを実行して、破損があれ
ば修復します。
-
セットアップディスク 1 のなかの CTL3D.DL_ を以下の手順で解凍して
CTL3D.DLL を作成し \WINDOWS\SYSTEM ディレクトリにコピーします。
ここでは、セットアップされている Windows のディレクトリ名を \WINDOWS と
想定し、Office のディレクトリ名を \MSOFFICE と想定して表記しています。
-
セットアップディスク 1 の中 (CD-ROM 版では \OFFICE42\DISK1 ディレ
クトリ) にある DECOMP.EXE と CTL3D.DL_ をハードディスクのパスの通
ったディレクトリ (ルートディレクトリなど) にコピーします。
-
MS-DOS のコマンドラインから以下のように入力してください。
Enter キーを押して実行すると解凍することができます。
x:\DECOMP x:\CTL3D.DL_ x:\CTL3D.DLL
ここでは、x ドライブをハードディスクドライブ、ファイルはルートデ
ィレクトリにコピーしたと想定して表記しています。
-
解凍して作成された CTL3D.DLL をファイルマネージャなどで
\WINDOWS\SYSTEM に上書きコピーします。
-
\MSOFFICE ディレクトリが、すでにハードディスク内にできていれば、ディレク
トリごと削除します。(ディレクトリ内にファイルが作成されていても、すべて
削除します。)
-
Windows を再起動した後、再度 Office 4.2 のセットアッププログラムを実行し
てください。
最新情報
この現象につきましては弊社にて原因を調査中でございます。詳しい内容などが判り
次第、このサポート情報で公開する予定です。日頃からこれらの手段を通して、最新
情報を入手されることをお薦めいたします。
Keywords: KBHOWTO KB401873
Technology: kbOffice430 kbOffice4xSearch kbOffice95Search kbOfficeSearch