概要
Microsoft Windows Version.3.1 に市販のフォントを追加したときに、 Excel 4.0 で
表示に使用されているフォントの一部が別のフォントに変わってしまったり、ギザギザ
の汚い文字で表示されてしまうことがありますが、下記の作業で対処することができま
す。
なお、以下の作業では Windows に添付されている「メモ帳」を使用しますので、「メ
モ帳」を使用したことのない方は、作業の前にマニュアルをお読みください。
1. バックアップ作成のための WIFEMAN.INI の読み込み
[プログラム マネージャ] - [アイコン (F)] - [ファイル名を指定して実行 (R)...]
を選択してコマンドラインに WIFEMAN.INI と入力して OK を選択します。
「メモ帳」が起動して WIFEMAN.INI が読み込まれ表示されます。
2. WIFEMAN.INI のバックアップ作成
重要なファイルなので、バックアップをとるため、[ファイル (F)] - [名前を付けて
保存 (A)...] コマンドを選択して WIFEMAN.INI の INI の部分を反転させて半角で
BAK と入力した後に OK を選択します。オリジナルの WIFEMAN.INI が WIFEMAN.BAK
という名前で保管されます。
3. WIFEMAN.INI のバックアップ終了
[ファイル (F)] - [メモ帳の終了 (X)] コマンドを選択して「メモ帳」を終了します。
4. 修正のための WIFEMAN.INI の読み込み
[プログラム マネージャ] - [アイコン (F)] - [ファイル名を指定して実行 (R)...] を
選択してコマンドラインに WIFEMAN.INI と入力して OK を選択します。
「メモ帳」が起動して WIFEMAN.INI が読み込まれ表示されます。
5. [FontDrivers] セクションの修正
[FontDrivers] と記述されている部分を探します。Windows が標準としているフォン
トドライバが記述されている一行を [編集 (E)] - [切り取り (T)] コマンドで切り
取って [FontDrivers] の中の一番下の行に [編集 (E)] - [貼り付け (P)] コマンドで
貼り付けます。通常は、[FontDrivers] と記述されている部分の直後の 1 行がシステム
で用意していたフォントドライバということになりますが、既に WIFEMAN.INI を修正
したことがあるような場合は注意が必要です。
また、[FontDrivers] に一つのフォントドライバの記述しかない場合は、手順 6 へ進ん
でください。
※ 修正前と修正後の例を以下に記述してありますので参考にしてください。
修正前の [FontDrivers] の記述例
[FontDrivers]
JISフォントドライバー=A:\WINDOWS\SYSTEM\jisfontr.fod
NEWフォントドライバ=A:\WINDOWS\SYSTEM\NEWDRV.FOD
修正後の [FontDrivers] の記述例
[FontDrivers]
NEWフォントドライバ=A:\WINDOWS\SYSTEM\NEWDRV.FOD
JISフォントドライバー=A:\WINDOWS\SYSTEM\jisfontr.fod
この記述例では、Windows が A ドライブにセットアップされていることになっている
ので A ドライブにあるフォントドライバが設定されていますが、ご利用いただいてい
る環境やハードディスクの構成によっては、ドライブ ID が異なる場合があるので
ご注意ください。
なお、システムがあらかじめ用意しているフォントドライバの名称は Windows によっ
て異なっています。上記の作業を行う場合は、ご利用いただいている Windows の
メーカーが標準としているフォントドライバを [FontDrivers] のセクションの一番
下にしなければならないため注意が必要です。
(例)
Microsoft 版 Windows3.1 JIS フォントドライバ
日本 IBM 版 Windows3.1 IBM PS/55 フォントドライバ
NEC 版 Windows3.1 FontAvenue ドライバ
などです。なお、各社が標準としているフォントドライバの名称および詳細はご利用
いただいている Windows のメーカーにお問い合わせください。
6. [FontPackages] セクションの修正
[FontPackages] と記述されている部分を探します。「標準明朝」と「標準ゴシック」
と記述されている 2 行がありますので、その 2 行を [編集 (E)] - [切り取り (T)] コマン
ドで切り取って [FontPackages] の中の一番下の行に [編集 (E)] - [貼り付け (P)]
コマンドで貼り付けます。
なお、「標準明朝」あるいは「標準ゴシック」と記述されている行が複数ある場合に
は、[FontDrivers] で一番下に移動したフォントドライバを使用している行を一番下
にもってくるようにします。
※ 修正前と修正後の例を以下に記述してありますので参考にしてください。
修正前の [FontPackages] の記述例
[FontPackages]
標準明朝 (all res)=JISSMR.FON,JISフォントドライバー
標準ゴシック (all res)=JISSGR.FON,JISフォントドライバー
NEW明朝=NEWMNM.fon,NEWフォントドライバ
NEWゴシック=NEWGOM.fon,NEWフォントドライバ
修正後の [FontPackages] の記述例
[FontPackages]
NEW明朝=NEWMNM.fon,NEWフォントドライバ
NEWゴシック=NEWGOM.fon,NEWフォントドライバ
標準明朝 (all res)=JISSMR.FON,JISフォントドライバー
標準ゴシック (all res)=JISSGR.FON,JISフォントドライバー
7. WIFEMAN.INI の保存
[ファイル (F)] - [上書き保存 (S)] コマンドを選択した後に [ファイル (F)] - [メモ
帳の終了 (X)] コマンドを選択して「メモ帳」を終了します。以上で WIFEMAN.INI の
変更は終了しました。変更した内容を有効にするためには Windows を終了してから
再起動する必要があります。
8. WIFEMAN.INI の変更による環境の変化の確認
Windows を再起動してから Excel 4.0 を起動して表示が正常になっているかどうか
を確認してください。
※ WIFEMAN.INI の修正後も状況が改善されない場合
WIFEMAN.INI の変更後に、Windows を再起動した後で Excel 4.0 を起動しても状況が
改善されない場合は、WIFEMAN.INI の変更が正しく行われているかどうかと使用して
いる機種とソフトウェア (特にフォント関連) をご確認の上で、お手数ですが弊社
ユーザーサポートまでご連絡ください。